小樽の丘のつく地名

2023年4月 3日 (月)

キリガオカ(桐ヶ丘もしくは霧ヶ丘)って!?〜奥沢のかつて子供たちがスキーを滑っていた丘【情報提供】

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※この写真は2023年2月4日撮影。双葉高校グラウンドのある高台。

ブログを書いていると、ありがたいことに読者さんから色んな情報が寄せられるのですが、その中で興味深い話題の一つが地名についてで、今回の地名についての情報は、住吉神社横の社ヶ丘の坂の記事を書いた際に、複数の読者さんから寄せられたものでした。

それは、社ヶ丘の坂を上って、さらにずっと山側に行った先の丘で、小学校の頃にスキー授業が行われていて、その丘が「キリガオカ」と呼ばれていた、というものなんです(コメント内容は、この急坂をスキーを担いで上った思い出についてでした)。

キリガオカ!?

私はその地名は聞いたことがなかったのですが、読者さんの話では漢字は「霧が丘」だったと思うが、違うかもしれないとのことでした。

で、場所は現在の双葉高校グラウンド(奥沢3)あたりということで、社ヶ丘の坂からは結構距離がある山側になるんですが、そのあたりは奥沢と入船の町境で、天狗山から続く尾根になっているので、周囲からみると、確かに小高い丘になっているんですよね。

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(グラウンドを下から見たところ)
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(冬の様子)
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それらのコメントをいただいてから、ずいぶんと経ってしまったのですが、その地名についてちょっと調べてみました。

※双葉高校グラウンドの場所はこのあたり。


キリガオカを調べる〜霧ヶ丘または桐ヶ丘!?

手がかりは、小学生の時にスキーを滑っていた「キリガオカ」。場所は現在の双葉高校グラウンドあたり。漢字は間違ってるかもしれないが「霧が丘」。

で、ネットや書籍などで調べてみたもののさっぱり分からず、これはダメだと思い、昨年(2022年)に市立小樽図書館のお力を借りて、調べていただきました。市立小樽図書様、ありがとうございました。

以下、今回キリガオカについて調査していただいた内容について、記述のあった文献とともに紹介しますね。

あっ、最初にお断りしておくと、キリガオカという名の漢字についは「霧ヶ丘」と「桐ヶ丘」の2通りの表記があって、結局、どちらが正式かは分かりませんでした。ここでは、引用元に準じて表記しますので、2つが混在するのでご了承を。

(入船から奥沢へと通じる道路(切り割り)。写真左が社が丘の坂から通じる道で、そのまま右手を上っていった先に双葉高校グラウンドがある)
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(この辺りも高台になっている)
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双葉高等学校100年史 第3巻 1941⇒1962(昭和16年ー昭和37年)

双葉高等学校100年史に「桐ヶ丘」が出てきます。

昭和33年7月18日…「グラウンド整地作業いよいよ開始」という見出しで、双葉高校の五十周年記念事業の一環として発足したグラウンド建設で、予定地が「桐ヶ丘」付近という記述があります。

昭和34年7月17日…「新設グランドにスポーツハウス」の見出しで、桐ヶ丘のグラウンドもほぼ整地されているとの記述。

昭和34年12月18日…「雨で流れた祝賀運動会」の見出しで、屋外グラウンドの完成祝賀運動会が9月13日にこの新設グラウンドで行われたが、雨で午前中で散会という記述があり(桐ヶ丘の記述はなし)。

昭和35年12月19日…「運動会開かる!」の見出しで、大運動会が9月18日に本校桐ヶ丘グラウンドで盛大に開催された、という記述がありました。

以上の記述は、まさに双葉高校グラウンドのことですよね。で、場所が「桐ヶ丘」で桐ヶ丘グラウンドとも呼ばれていたんですね(今も呼ばれているのかな)。

小樽市立奥沢小学校学び舎の百年/小樽市立奥沢小学校開校百周年記念協賛会

「スキーのメッカ小樽」(p30)のページにて、「スキーの奥沢」の見出しで、奥沢の地形が格好のスキー場で、いくつもあるスキー場のひとつとして「桐ヶ丘」が出てきます。

その他のスキー場として、くり山、伏見の丘、日成ヶ丘、芹の沢、亀田の沢などが出てきて、これらの地名も気になるのですが、それはまた別の機会に。

それにしても、あちこちにスキー場があったことがうかがえますね。

これらのゲレンデは、今は宅地化され当時の面影はないとも書かれてます。

町会史/小樽市桜ケ丘町会

「町内の昔を語る座談会」の中で、有名なスキー場として「霧ヶ丘スキー場」ができてきます(p18)。

こちらの漢字は「霧ヶ丘」でした。

座談会の話としては、近くの聖ヶ丘スキー場の話がメインで、そこが奥沢の霧ヶ丘スキー場と並んで当時有名だった、ということが書かれています。

ちなみに、聖ヶ丘とは場所的にいうと、入船のFMおたる・小樽看護専門学校(旧小樽短期大学、さらに以前は旧小樽女子短期大学)のある高台(丘)一帯を指し、旧小樽聾学校の周辺がスキー場だったようです。

※関連記事:聖ヶ丘〜入船4丁目のFMおたるの建物のある高台(丘)一帯【小樽の丘のつく地名】

小樽のスポーツ 歴史と人脈/小樽体育協会創立90周年記念誌

「市内にあったジャンプ台のいろいろ」(p50)というコラムの中で、市内には施設としてしっかりしたジャンプ台のほか、簡単な木製で造られた台や、単に雪を積み上げて固めただけの台まで含めると、あちこちにジャンプ台がたくさんあったとのことで、そんなジャンプ台があった地名の一つとして「桐ヶ丘」があげられています。

桐ヶ丘に他には、汐見ヶ丘、小田の山、亀田の山、聖ヶ丘、日成ヶ丘、緑ヶ丘、手宮富士、手宮公園、梅ヶ枝丘、円吉山といった地名が列記されていて、これらの地名の中にもやっぱり気になるところがあるのですが、それもまた何の機会に。

(奥沢側の道路から桐ヶ丘と思われる位置の高台を見上げたところ)
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(ほぼ同じ位置の冬の様子)
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おわりに

といった感じで、キリガオカ(霧ヶ丘/桐ヶ丘)の記述のある文献がいくつか見つかりました。

漢字としては、桐ヶ丘の方が使われていましたね(今後は桐ヶ丘を使うかも)。

名称の由来について書かれているものはなく、場所もだいたいの場所しか分かりませんでしたが、双葉高校グラウンドの場所としての桐ヶ丘以外は、スキー場(リフトなどの設備はなし)として言及されていました。

今回の地名の情報については、読者さんからも小学校の頃にスキー授業が行われたいた丘、という情報とともに寄せられていたのですが、まさにその通りで、かつて桐ヶ丘はスキー場として知られていたようですね。

当時はそういった〇〇スキー場と呼ばれた丘がたくさんあった、というのも興味深いですね。

街歩きをする際に個人的に「○が丘」といった「丘」がつく地名も気になっていて、図らずも今回はその「丘」がつく地名にも該当していて、このブログでも、今はほとんど使われない地名として日成ヶ丘、聖ヶ丘といった地名を取り上げているんですが、そういった丘も、以前はスキー場として親しまれていたということが、今回の調査で分かりました。

また、他にも今は耳にしない地名がいくつか出てきたので、今後の課題にしたいですね。

※「丘」についてはこんな記事を書いてます:【雑記】前から「丘」がつく地名が気になってるんです
※丘についての記事はカテゴリー「小樽の丘のつく地名」にまとめてます。

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ということで、読者さんの記憶の通り、確かにキリガオカ(桐ヶ丘もしくは霧ヶ丘)という地名がありました。

昔に地名を調べるのは、なかなか興味深いですね。

情報をくれた読者さん、どうもありがとうございました。

そして、今回の調査に当たっては、市立小樽図書館様にご協力いただきました。あのわずかな手がかりから、該当文献を複数、それもとても素早く探していただき、とても驚きました。さすがです。どうもありがとうございました。

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※結局、双葉高校グラウンドこのあたりが桐ヶ丘という、だいたいの位置しか分かりませんでした。

【関連記事】
入船と奥沢の町境を歩く〜下って上って下って住吉神社方面へ
入船と奥沢の境の坂道を歩く〜松ヶ枝町から上って入船小学校裏の下り坂へ
住吉神社横の坂道・社ヶ丘の坂は昔「パレスの坂」とも呼ばれていた!?【情報提供】

※コメントで「霧が丘」についての情報をいただいた記事。
住吉神社横の急な坂「社ヶ丘の坂(やしろがおかのさか)」
住吉神社横の坂道は「社ヶ丘の坂(やしろがおかのさか)」〜坂の上からの眺めが変わりました

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2022年7月22日 (金)

青葉ヶ丘〜小樽公園の高台に向かう斜面一帯の花園5丁目の静かな住宅街【小樽の丘のつく地名】

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街歩きをする際に個人的に気になり、最近たまに話題にしている、「○が丘」といった「丘」がつく地名についてですが、今回は「青葉ヶ丘」という地名についてです。

この青葉ヶ丘という地名については、小樽市HP内の広報おたる連載「おたる坂まち散歩」HTML版の団子坂の紹介で出てくるんです。

(前略)菁園中学校は、その昔、セーラー服の女学生が通っていた伝統ある庁立高等女学校でした。このグラウンドのわきから、小樽公園の「東山」に向かって狭くとても急な「団子坂」があります。
 このあたり一帯は「青葉が丘」と呼ばれ、にぎやかな市街地に近くはありますが、とても静かな住宅地です。(後略)
おたる坂まち散歩 その名もゆかしい団子坂 | 小樽市

団子坂というのは、菁園中学校の横から小樽公園に向かって上る、細く急な坂道ですが、坂の下から見て右手が菁園中学校で、左手一帯が青葉ヶ丘になるんですね。

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住所でいうと、花園5丁目になります(小樽公園も花園5丁目になります)。

実際に現地に行ってみると、和菓子処「つくし牧田」のすぐ先の向かいに小さなお堂「精周寺三角堂」があり、さらにそのすぐ先の向かいに、菁園中学校の横に入っていく上り道があるので、そこを入っていきます。

(ここを入っていきます)
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この道に入るとすぐに左に看板が立っているのですが、この看板のタイトルがまさに「青葉ヶ丘案内図」なんですね。

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※小樽市HP内の団子坂の紹介文の中では「青葉が丘」と表示されてますが、現地の看板では「青葉ヶ丘」と表示されています。なので、ここでは「青葉ヶ丘」と表示します。

住所名として青葉ヶ丘という名称はないのですが、こうやって看板でも表示されているということは、今も一般に使われている名称なんですね。

看板のところから進むと、まっすぐの坂道が小樽公園に続く団子坂で、右が菁園中学校、左に入っていくと青葉ヶ丘の住宅街になります。

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(まっすぐが団子坂)
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(左に入っていくと青葉ヶ丘の住宅街)
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ちなみに、この地域内には「茶寮 青葉ヶ丘」という完全予約制の日本料理店があって、店名に青葉ヶ丘がついてますね。

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(茶寮 青葉ヶ丘)
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この日は、実際に青葉ヶ丘を歩いてきたのですが、青葉ヶ丘は小樽公園の高台に向かう斜面一帯の花園5丁目の静かな住宅街、と言い表すことができそうで、地図の道路を見ると、先ほどの看板のあったところを出入り口とした地域になっているんですね。

(こんな石垣もありました)
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小樽公園に向かっては、やはりかなり急な坂道でした。
(青葉ヶ丘の住宅街の坂道)
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ただ、もちろん、振り返るといい眺めでした。

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ということで、今回の「丘」がつく地名は「青葉ヶ丘」でしたが、もうちょっと、名前の由来とかも調べてみたいですね。

おたる坂まち散歩 その名もゆかしい団子坂 | 小樽市
茶寮 青葉ヶ丘 - 小樽市花園 - まいぷれ[小樽市]

【関連記事】
団子坂に行ってみたら草が茂っていて通れなかった…/団子坂は菁園中学校横から小樽公園へと上る急な坂道
花園町のこんなところに小さなお堂「精周寺三角堂」

※「丘」についてはこんな記事を書いてます:【雑記】前から「丘」がつく地名が気になってるんです
※丘についての記事はカテゴリー「小樽の丘のつく地名」にまとめてます。

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2022年5月23日 (月)

奥沢の星ヶ丘の看板がなくなってた〜真っすぐ続く星ヶ丘の坂をちょっと高いところから眺める

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天神十字街から入って、奥沢町から松ヶ枝町方面へと抜ける、小高い尾根を越える、地元の方が単に切り割りとも呼ぶ道路(道道697号天神南小樽停車場線)があります。

その道路の奥沢側の途中から、海側に真っすぐと下っていく坂道があるのですが、この真っすぐ続く坂の先に海を眺めることができるんですよね。

(この道が道道697号天神南小樽停車場線で、矢印に曲がると坂道)
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(こういう眺めの坂道なんです。いいですよね〜!)
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なんとも眺めのいいこの坂道を勝手に“星ヶ丘の坂”って呼んでいるのですが、この「星ヶ丘」という地名については、実はこのブログで何度か登場していて、この坂の入口付近に「星ヶ丘」と書かれた看板が掲げられていて…

あれっ!!看板がなくなっている!!
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(2022年5月3日撮影)

看板はかなり古くなっていたので、撤去されたのでしょうかね。

ちなみに、こういう看板があったんです。
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星ヶ丘という地名については、何度か紹介したことがあるのですが、ここでも紹介しますね。

看板に書かれていた内容によると、星ヶ丘という地名は、奥沢4丁目11・12・13・14番にあたるようで、場所としては先ほどの下り坂の右手(下手)になるようですが、一般的な地図等を見ても星ヶ丘という表記は見つけられませんでした。

ただ、この星ヶ丘という地名について、以前ブログに書いた際に、この界隈に住まわれていた方から、この辺りを星ヶ丘と呼ぶといったコメントを複数いただいて、地図にはなくても実際に地元で呼ばれていた地名だということが分かり、とても興味深かったんですよね。

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さらに、この話には続きがあって、下り坂の右手の星ヶ丘に対して、左手の高台側は「日成ヶ丘」と呼んでいたという情報もいただき(やはり地図では見当たりません)、それについては、なんと一帯の電柱に日成ヶ丘の表記があるんですよね(これも読者さんに教えていただきました)。

(こちらが、その電柱の表記)
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このあたりの興味深い話については、過去のこちら記事でも詳しく書いているので、読んでみてください。
奥沢町の切り割りから続く坂道周辺は、星ヶ丘と日成ヶ丘という地名だったの!?
【雑記】前から「丘」がつく地名が気になってるんです〜カテゴリー「小樽の丘のつく地名」作りました

とうことで、看板はなくなってしまいましたが、こうやって星ヶ丘について、看板があったことも含めて、ブログでに書き留めておくことができてよかったです。

そうそう、この眺めのよい星ヶ丘の坂ですが、坂の上を横切る道路を渡ると反対側が高台になっているので、そこからだと、ちょっと高い位置から正面に、真っすぐ続く坂道を眺めることができます。

(右側を上ると星ヶ丘の坂を高い位置から正面に見られます)
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で、これがその眺めです。
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これまたいい眺めです。

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※これは2021年10月撮影ですが、この時は看板がありした。
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【関連記事】
奥沢町の切り割りから続く坂道周辺は、星ヶ丘と日成ヶ丘という地名だったの!?
【雑記】前から「丘」がつく地名が気になってるんです〜カテゴリー「小樽の丘のつく地名」作りました
奥沢町の真っすぐ続く眺めのよい坂道〜ここは「星ヶ丘」!?

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2022年1月17日 (月)

未完の道路!?市道「聖ヶ丘線」〜入船の聖ヶ丘を南北にまたぐ通行できない区間のある市道

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入船4丁目に一帯が「聖ヶ丘」(ひじりがおか)と呼ばれる高台(丘)があります。

最近時々話題にしている、小樽の丘のつく地名についてなんですが、先日はその「聖ヶ丘」について投稿しました。
※聖ヶ丘についてはこちらの記事:聖ヶ丘〜入船4丁目のFMおたるの建物のある高台(丘)一帯【小樽の丘のつく地名】

で、一般にはあまり聞き慣れない、この「聖ヶ丘」という地名ですが、その名前がついた「聖ヶ丘線」という市道もあるんですよね。

その聖ヶ丘線について、ちょっと興味深いのが、この市道、未完の道路とのことなんです。

ということで、今回は、その市道・聖ヶ丘線について、書き留めておこうと思います。

市道・聖ヶ丘線について

聖ヶ丘の場所は、小樽看護専門学校とFMおたるが入っている旧小樽短期大学(旧小樽女子短期大学)の建物なんかのある、入船4丁目の高台(丘)一帯です。

市道・聖ヶ丘線について知ったのは、聖ヶ丘について何か情報がないかと市立小樽図書館で調べていた際に目にした、「小樽みち案内」(小樽建設事業協会青年部)という冊子ででした。

そこで、未完の「みち」として紹介されていたのが、聖ヶ丘を南北にまたぐ「聖ヶ丘線」なんですね。

その道路は、入船のバス通り(市道・入船南線)と小樽公園の南側の道路(市道・公園南線)を結ぶ道路、のはずだったのですが、実際に行ってみると分かるのですが、つながっていないんです。

市道ということで、それならばと小樽市建設部用地管理課にも確認させていただいたところ、市道・聖ヶ丘線は確かにあるものの、やはり通行ができない区間もある状況とのことなんですね。

その際にいただいた情報をもとに作成したマップがこちらです(Googleマップにて)。グレーのラインが通行できない区間です。

途切れ途切れで通行できない区間もあるということで、先ほどの冊子でいう、未完の道路ということなんですね。

市道・聖ヶ丘線を歩いてみる

では、上のマップを参考に、実際の市道・聖ヶ丘線の様子です(写真は2021年、2022年撮影のものが混在しているのでご了承を)。

まず、入船のバス通り(市道・入船南線)から聖ヶ丘線に入ります。場所的には、入船のバス通り沿いの聖教寺の下から入っていく道です。

(入船のバス通りの聖教寺の下から矢印の道に入っていく)
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(市道・聖ヶ丘線)
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通りに入ると、すぐに坂道になっています。聖ヶ丘の正確な範囲は分かりませんが、すでに聖ヶ丘を上っているということでしょうか。

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坂道はまっすぐでとても雰囲気があり、途中に石垣も見られます。ここはまだちゃんとした車道です。

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(振り返って見たところ)
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坂を上り切ると分かれ道になっていて、そこに小樽看護専門学校の標柱が建っています。

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ここを右にぐるっと曲がっていくと、FMおたるも入っている小樽看護専門学校の建物に着きます。

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この分かれ道の標柱の右の道を、小樽看護専門学校方面の道に曲がらず、そのままもうちょっと先に行くと、またすぐにまっすぐと右への道に分かれています。

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余談ですが、ここには碑が建っていて、これはかつてこの高台の下にあった小樽聾学校(2014年3月閉校)の記念碑なんですね(→入船町の高台に建つ小樽聾学校の記念碑「私立小樽盲啞学校発祥ノ地」)。

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さて、先ほどのまっすぐの道の方は舗装がされていないのですが…

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なんと、こちらのまっすぐの道が市道・聖ヶ丘線になるんですね。

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舗装されてない道を先に進んでいくと、道は左に曲がっていて、聖ヶ丘線が続くはずのまっすぐ先にはコーンが置かれて行き止まりのようになっていて、通行できないようです(無理には進みませんでした)。

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つまり、ここで聖ヶ丘線は途切れることになるんですね。

ふと、右後方を見ると、この辺りが高台になっているのがよく分かりますが、ここが聖ヶ丘ということですね。

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(今きた道を振り返って見たところ)
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さて、通行できなかったここから先ですが、ここを無理に進んでも、そもそもその先は崖になっているんです。

ということで、一旦ここを離れて、ぐるっと迂回して、その先の続くはずの道路に向かいます。

地図を見ると分かるのですが、聖ヶ丘線はその先で入船公園南側入口前を天上寺に向かって下っていく道路(市道・園柳線)と交差するんですよね。

(入船公園南側入口前を天上寺に向かって下っていく道路)
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で、その入船公園前の道路を下っていき、だいたいこのあたりでしょうか、この崖の上が、先ほどのコーンが置かれて通行できなかった道の先になるんですよね。

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途切れた聖ヶ丘線は、地図上では、ここで入船公園前の天上寺に下る道路と交差してるんですよね。

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実際に交差する道はありませんが、地図上でこの道路と交差して、その先はというと、う〜ん、ここかな…

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って、ここから入っていく道もなにもないんですよね。聖ヶ丘線は完全に途切れてしまいました…

では、地図を見て、またここから離れて、迂回してその先に行ってみます。小樽公園の南側の道路(市道・公園南線)です。

市道・公園南線から、聖ヶ丘線に入る道にきました。ここが聖ヶ丘線の反対側の端っこになります。

(すいません、いきなり写真の季節が冬になります)
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ここは、ゆうちょ銀行小樽貯金事務センターの脇の道路になりますが、まっすぐな下りになっていますね。

ここを下っていくと、その先は谷(沢!?)になっていて、やっぱり行き止まりです。

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なるほど、本来であれば、ここと先ほどまでの道が繋がるはずなんですね。

(こちらは雪のない季節、2021年5月の撮影)
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おわりに

いや〜、なかなか興味深いですね、市道・聖ヶ丘線。

確かに、入船のバス通り側から小樽公園側にくるには、かなりぐるっと迂回するしかないですが、この道が完成することはあるのでしょうかね。通すのは結構大変そうです。

ということで、今回は未完の道路、市道・聖ヶ丘線についてでした。

※参照:「小樽みち案内」(小樽建設事業協会青年部 2005.4/三ツ江 匡弘 小樽建設事業協会青年部/著・監修)
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(最後にもう一度マップを掲載しますね)

※市道範囲詳細については、小樽市建設部用地管理課にて教えていただきました。この場を借りてお礼させていただきます。

【関連記事】
聖ヶ丘〜入船4丁目のFMおたるの建物のある高台(丘)一帯【小樽の丘のつく地名】

※「丘」についてはこんな記事を書いてます:【雑記】前から「丘」がつく地名が気になってるんです
※丘についての記事は、カテゴリー「小樽の丘のつく地名」にまとめています。

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2022年1月13日 (木)

聖ヶ丘〜入船4丁目のFMおたるの建物のある高台(丘)一帯【小樽の丘のつく地名】

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個人的に気になっていて、最近、このブログでも時々話題にしている、「○が丘」といった「丘」がつく地名について、今回は「聖ヶ丘」(ひじりがおか)という地名です。

この聖ヶ丘という地名については、以前から気になっていて、場所的にいうと、入船のFMおたる・小樽看護専門学校(旧小樽短期大学、さらに以前は旧小樽女子短期大学ですね)の建物のある高台(丘)一帯を指します。住所としては、入船4丁目周辺になります。

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この聖ヶ丘という名称は、私がいつも参考にしている書籍「小樽散歩案内」(発行:有限会社ウィルダネス)でも触れられているんですよね。

その他に何か情報ないかと、少し前にちょっとだけですが市立小樽図書館で調べていたら、先ほどの小樽女子短期大学の卒業アルバムのタイトルが、まさに「聖ヶ丘」そのものなんですね(小樽短期大学もそうかな?)。

さらに、同じく図書館に「小樽みち案内」(小樽建設事業協会青年部)という冊子があって、それには「聖ヶ丘線」というこの丘を通る市道についての記載があったんです。なんと市道にもその名前が付いていたんですね。

で、その冊子「小樽みち案内」には、「聖ヶ丘」について調査した内容が書かれていて、その名称の由来についても触れられていました。

それによると、「小樽女子短期大学25年誌」にその記載があったとのことで(内容を引用の上、要約します)、

“聖ヶ丘というのは、この地がかつて小樽草分けの寺院量徳寺の聖域三十三個所の一帯で〜(中略)〜また、明治初年、祝津赤岩に入った高野聖(こうやひじり)了範が、海辺に白龍を封じたという伝説を交えて、大正年間に、この地を住宅地として開発した業者が「聖ヶ丘」を命名したとされている。(小樽史談会顧問高橋利蔵間書)”

とのことなんですね。って、う〜ん、ちょっと言い回しが難しいのですが、冊子にも書かれいるのですが、小樽が、そしてこの場所一帯が聖なる場所ととらえられた、ということなんですね。

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実際の正確なところは分かりませんが、いつからかこの丘は「聖ヶ丘」と呼ばれ、きっと、この地域の方々にとっては、その名称は昔からなじみのある地名なのでしょうね(アパートの名称にもあるようです)。

ところで、冊子「小樽みち案内」に掲載されていたこの市道「聖ヶ丘線」は、この丘を南北にまたぐ道路になるのですが、この道路についてもなかなか興味深い点があるんですよね。

(入船のバス通りから入っていく市道「聖ヶ丘線」)
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が…、話がちょっと長くなるので、市道「聖ヶ丘線」については、また別の機会にということで、お楽しみに。

※参照:「小樽みち案内」(小樽建設事業協会青年部 2005.4/三ツ江 匡弘 小樽建設事業協会青年部/著・監修)

※参考:聖ヶ丘にようこそ!小樽ゆかりのアーティスト作品展(小樽ジャーナル) 

【関連記事】
※「丘」についてはこんな記事を書いてます:【雑記】前から「丘」がつく地名が気になってるんです

※丘についての記事は、カテゴリー「小樽の丘のつく地名」にまとめています。

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2021年12月22日 (水)

桜ヶ丘球場と桜ヶ丘町会、桜ヶ丘会館もありました【小樽の丘のつく地名】

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街歩きをする際、地名というのは何かと気になるのですが(坂や通りの名前や古い町名の痕跡などなど)、その中の一つで個人的に気になっているのが、例えば「○が丘」といった「」がつく地名についてです。

※「丘」についてはこんな記事を書いてます:【雑記】前から「丘」がつく地名が気になってるんです〜カテゴリー「小樽の丘のつく地名」作りました

※写真が雪のない時期のものなのでご了承を。

そんな小樽の「丘」のつく地名について、多くの方が「丘」と聞いてぱっと思い浮かぶのは、小樽公園にある桜ヶ丘球場の「桜ヶ丘」でしょうか。

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残念ながら、地名の由来までははっきりとは分からなかったのですが、やっぱりこの小樽公園の一帯に桜が咲いていたからなのでしょうかね。

この桜ヶ丘という名称ですが、桜ヶ丘町会という町内会の名称にもなっているんですよね。

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ただし、町内会の場所は球場とはちょっと離れていて、小樽公園南側の入船町側で、入船公園(入船5丁目)周辺となるようです。

その辺りの電柱のプレートには「桜ヶ丘」の表記が!! 
天上寺の横から上る入船公園横の坂道にありました)
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電柱のプレートに昔ながらの地名が残されているというのは、ブラタモリなんかでもお馴染みですね(笑)

そして、入船公園の小樽公園側の入り口近くには、桜ヶ丘会館もあります。

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ということで、小樽の丘のつく地名として、「桜ヶ丘」を取り上げてみました。

他にも「○が丘」といった地名があちこちにあるので、追々ブログにも書き留めていこうと思っています(桜ヶ丘の近くには「聖ヶ丘」という地名もあるんですよね。が、その話はまだ別の機会に)。

※参照:町会史/小樽市桜ヶ丘町会(平成5年7月1日発行/市立小樽図書館所蔵)

※参考:支えあおう!みんながつながる町内会 | 小樽市
※町内会については、以前、小樽市生活環境部にても色々と確認させていただきました。どうもありがとうございました。

※丘についての記事は、カテゴリー「小樽の丘のつく地名」にまとめています。

【関連記事】
小樽市営桜ヶ丘球場の改修工事が完了〜リニューアル記念で小樽野球協会の試合開催

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2021年9月14日 (火)

【雑記】前から「丘」がつく地名が気になってるんです〜カテゴリー「小樽の丘のつく地名」作りました

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今回はいつもとちょっと趣を変えて、個人的に前から気になっている、ある話題(街歩きのテーマ)についての話をちょっと。

それは名称に「」がつく地名についてなんです。

「丘」がつく地名が気になる

例えば「○が丘」という地名は、一般的にもよくある名称ですが、高低差があちこちにあって、それこそ丘がたくさんある小樽でも、そのような地名が結構あるだろうなと、気になっていたんです。

たぶん、多くの方がぱっと思い浮かぶのは、桜ヶ丘球場の桜ヶ丘かな?

Otaru_20170429-150045

実際に、その他にも色々とあって(地名のほか町会名にも多くあります)、それらの名称の由来などの詳しい背景につていは、分からないことが多いのですが、その土地との関係や、かつての地名の名残だったりなど、なかなか興味深いことも見えてきたりします。

実はこの「丘」についての話は、少し前の7月に、小樽市の生涯学習講座のはつらつ講座「新ふるさと紀行」にて、「ブロガーが紹介する “こんな小樽の街歩き”」という講座の際に、まだブログにも書いてない初出しの話題として話させていただいたんです。

で、今回、改めて「丘」についての地名や話題を今後ブログでも扱っていこうと、カテゴリー「小樽の丘のつく地名」を設定したので、今回はその案内というか、導入として記事を書いています。

「丘」に注目したきっかけ

ここで、そもそも最初に「丘」に注目した際の話を少ししたいと思うのですが、元々は地名としての「丘」が気になったわけではなく、聞いたことのない、知らない地名として目にした、こちらの地名がきっかけなんです。

それは、奥沢の「星ヶ丘」という地名です。

これは以前にブログで記事を書いたのですが、天神十字街から入って、奥沢町から松ヶ枝町方面へと抜ける、小高い尾根を越える、地元の方は単に切り割りとも呼ぶ道路(道道697号天神南小樽停車場線)があるのですが、その道路の奥沢側の途中から、海方向に下っていく坂道があるんです。

で、その坂道への入口に「星ヶ丘」と書かれた看板が掲げられているんですよね。

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看板を見ると(消えかかっていますが)、星ヶ丘という地名は、奥沢4丁目11・12・13・14番にあたるようで、場所としては先ほどの下り坂の右手(下手)になるようですが、一般的な地図等を見ても星ヶ丘という表記は見つけられませんでした。

ただ、この星ヶ丘という地名については、この辺りをそう呼ぶとブログにコメントも寄せられていて、地図になくても地元に伝わる地名として、とても興味深く思ったんです。

そして、この話には続きがあって、下り坂の右手の星ヶ丘に対して、左手の高台側は「日成ヶ丘」と呼んでいるというコメントももらったんです。

(ここがその坂道。右手が星ヶ丘で、左手が日成ヶ丘!?)
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(ここは、坂道としてもお気に入りです)

くしくもまた「丘」のつく地名で、その時は丘の話題よりも、地元民のみが知る地名がまた出てきたことに興味津々。ただ、やはりこの日成ヶ丘についても地図には載ってなかったんです。

しかし、これも読者さんに教えてもらったのですが、なんと一帯の電柱には日成ヶ丘の表記が。

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電柱のプレートに昔の地名が残されているというのはブラタモリでもお馴染みですが(笑)、これは気づかなかったです。

地元の方に通じるこの地名は、(今は分かりませんが)タクシーの行き先でも通じたとか(事実関係は未確認ですが、かつて奥沢に日成ゴムという会社があり、その社宅がその日成ヶ丘あたりにあったとか…)。

ということで、星ヶ丘、日成ヶ丘と、この時は丘の地名を探していたわけではないのですが、丘のつく地名が強烈に印象に残ったわけで、理由としては後付けなのですが、その後、丘のつく名称を街歩きで気にするきっかけになりました。

※詳しくはこちらの記事をどうぞ:奥沢町の切り割りから続く坂道周辺は、星ヶ丘と日成ヶ丘という地名だったの!?

※参考:ゴムと小樽 - 関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室

おわりに

これまでも、先ほどの星ヶ丘と日成ヶ丘、それに桜ヶ丘や住吉神社横の坂の名称にもなっている社ヶ丘といった名称がブログに出てきてますが、今後は、一つのテーマとして、「○が丘」といった地名についてを扱い、ブログにも書き留めていこうと思います。

すでにいくつか気になる「丘」の地名があるので、追ってブログに書いていこうと思っています。

【関連記事】
なんと、小樽市の生涯学習講座「はつらつ講座」新ふるさと紀行(全10回)の第2回目の講師をつとめることになりました
小樽市「はつらつ講座」新ふるさと紀行の5月20日の私の講座は延期に…

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2016年10月13日 (木)

奥沢町の切り割りから続く坂道周辺は、星ヶ丘と日成ヶ丘という地名だったの!?

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奥沢町と松ヶ枝町をつなぐ道道697号天神南小樽停車場線は、小高い山を越えるようになっていて、地元の方は単に切り割りとも呼ぶ道路ですが、その道路の奥沢側に下った途中から、海側に下っていく坂道があります。

その坂道への入口には、「星ヶ丘」と書かれた看板が掲げられてます。

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(看板の位置から奥沢側に下る道道697号を見たところ)
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以前、コメント等で教えてもらったのですが、この辺りを「星ヶ丘」と呼ぶ(呼んでいた)そうで、その看板によると、星ヶ丘という地名は、奥沢4丁目11・12・13・14番にあたるようです。

ただ、色々と調べても、星ヶ丘という地名について記載されているものを見つけられず、由来も分からず、今のところこの看板と皆さんのコメントだけが頼りです。

さて、今回はここからが本題とも言えるんですが、実は、更にブログに、星ヶ丘と道を挟んだ辺りを「日成ヶ丘」と呼んでいたというコメントをいただいたんです。

で、なんと電柱に「日成ヶ丘」と書いているということも教えてもらい、見に行ってみると…

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お〜!!書いてますね、日成ヶ丘って。

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さらに、実はそれ以前にもTwitterで、“星ヶ丘から奥沢小学校に抜ける道路というか地名は「にっせいがおか」の方が通じますね。…”というリプライをもらったことがあったんです。

(これがその星ヶ丘の看板から続く坂道)
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ということは、星ヶ丘の看板から海側に下っていく坂道から、左の高台に向かってが、日成ヶ丘ということかな!?

(坂道の途中から左に入り、見上げたところ)
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そして、読み方は“にっせいがおか”ということですね。
※間違っていたら、ご指摘ください。

一帯を歩いた訳ではないので、はっきりとは分かりませんが、先ほどの海側に下る坂道から、切り割り道路の頂上から入る、松ヶ枝町との境の道路付近まで、「日成ヶ丘」の表示が電柱にありました(地図には、ハイツ日成ヶ丘もありました)。

(松ヶ枝町との境の道路から見たところ)
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実は、日成ヶ丘についても調べてみたのですが、星ヶ丘と同様に記載されているものを見つけることができず、地名についての詳細は全く分かりませんでした。

ただ、読者の方々のおかげで、知らない地名について知ることができ、ちょっと興味深くて、この辺りを歩いていて面白かったです。

それに、電柱ってこういう地名が残っていたりして面白いですね。他にもあるかな。

ちなみに、先ほどから出てくる、星ヶ丘の看板から海側に下っていく坂道は、真っすぐ続く坂の先に海を眺めることができる、個人的にもお気に入りの坂道なんです。

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以前は「ミニジェットコースターの坂」と勝手に呼んでいて、その後、さらに勝手に「星ヶ丘の坂」と呼んでいたのですが、こうなると、「日成ヶ丘の坂」という呼び方もあり!?

【関連記事】
奥沢町の真っすぐ続く眺めのよい坂道〜ここは「星ヶ丘」!?
入船と奥沢の境の坂道を歩く〜松ヶ枝町から上って入船小学校裏の下り坂へ
天神十字街から松ヶ枝町へ向かう坂道〜道道697号天神南小樽停車場線
名もない坂〜奥沢編

(松ヶ枝町方面から向かう切り割り)
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※記事中のコメントのあった記事。
勝納川に架かる栄橋の手前からは散策路が整備され始めます
※記事中のツイートのリプライ:https://twitter.com/yamyoppy/status/505374345904934912


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2015年11月 9日 (月)

住吉神社横の坂道は「社ヶ丘の坂(やしろがおかのさか)」〜坂の上からの眺めが変わりました

小樽総鎮守の住吉神社の前から、国道5号線を奥沢十字街方面(札幌側)に少し下ると、すぐ右手に幅広の急な坂道があります。

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この坂道には名前があって「社ヶ丘の坂(やしろがおかのさか)」というそうです。

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まず、この坂についてですが、もともとこういう名前があるとは知らなかったのですが、小樽市HP内の広報おたる連載「おたる坂まち散歩」に記載がありました。

この坂のあるあたりは、昔から社ヶ丘と呼ばれており、それが坂の名前の由来となっています。坂の名前にある「社」は神社の意味で、これはもちろん住吉神社から来ているものです。
 坂は取り付きから急な上りです。これだけ急な坂だと、ロードヒーティングのある今と違い、かつては冬の雪道で滑って難儀しただろうことが想像されます。しばらく上ると、こう配が緩やかになります。一息ついて振り返ると港の防波堤と、赤と白の二つの灯台が目に飛び込んで来ます。
小樽市 : おたる坂まち散歩 第37話 社ヶ丘の坂(やしろがおかのさか)

ということです。

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ところで、上記の引用文中にある、坂の上から振り返ると見えるという、港の防波堤と赤と白の二つの灯台というのは、現在ははっきり眺めることはできません。

それは何故かというと、坂に続くその先に、2014年12月に開院した小樽市立病院の建物が建ったからなんですね。

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坂の上から見ると、ちょうど正面ですね。

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実はこのブログでは、以前にこの社ヶ丘の坂について掲載したことがあるんです。
住吉神社横の急な坂「社ヶ丘の坂(やしろがおかのさか)」

残念ながら小さい画像しか残ってなかったのですが、こういう眺めでした。

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ところで、国道5号線の鳥居から住吉神社の参道に入ると、いくつかの階段があって、社殿は結構高い位置にあり、さらに社殿の裏はちょっとした森になっています。

先ほどの引用サイトによると、この小高い森を、昔は「船上山(ふなかみやま)」と呼んだそうです(これは全く知りませんでした)。

(左手がその山ですね)
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この社ヶ丘の坂は、その小高い船上山を左手に見ながら下る坂道になります。

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坂道の途中に住吉神社の木々や社務所も見えてきます(途中に境内に入る近道もあります)。

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ちなみに、この坂道を下って、さらに国道5号線の先は、以前は旧小樽病院の裏手に出たのですが、現在、病院跡地は小樽市立病院の駐車場になってます(参考記事:小樽市立病院横に建設中だった新しい駐車場がいよいよ10月16日にオープン

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振り返ると、社ヶ丘の坂はこんな感じで見えます。

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そうそう、以前、小樽市立病院の7階から、許可をもらってこの社ヶ丘の坂方面の写真を撮らせてもらったんです。

上から見ると、こんな眺めでした。

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2015年6月撮影で、緑が青々してますが、その右手の緑が住吉神社の鎮守の森で、その上の部分が、かつて船上山と呼ばれていたんですね。

【関連記事】
住吉神社横の急な坂「社ヶ丘の坂(やしろがおかのさか)」


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2014年12月 9日 (火)

奥沢町の真っすぐ続く眺めのよい坂道〜ここは「星ヶ丘」!?

天神十字街から松ヶ枝町方面へと抜ける道があるんですが(道道697号天神南小樽停車場線)、この道の途中から曲がって、海側へと真っすぐに下っていく急な坂道があります。

※写真が先日からの大雪の降る前なのでご了承を。
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この坂道は個人的にとても気に入っている坂道で、真っすぐ続く坂の先には海を眺めることができるんですよね。

で、この坂道について、以前、コメント等でこの辺りを「星ヶ丘」と呼ぶと教えてもらったのですが、確かに、この坂道の入口に大きな看板が掲げられてるんです。

(ここを左折するとその坂で、写真左に看板があります)
Otaru_20141128145711

かなり古い看板ですが、「星ヶ丘」としっかり書かれてますね。

Otaru_20141128145754

私の持っている地図等には、この星ヶ丘という表記のあるものはなくて、詳細についてもよく分からないのですが、この看板をよく見てみると、星ヶ丘という地名は、奥沢4丁目11・12・13・14番にあたるようなんですね。

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この星ヶ丘という名前について、由来などの背景については分かりませんが、コメント等で知っている方も数名いたので、結構、一般的に呼ばれていたようですね(こんな大きな看板も設置されてますしね)。

もうちょっと調べてみようかな。


で、この坂道ですが、本当に眺めがよくて、結構下まで真っすぐ続き、その先で、ちょっとですがアップダウンしてるんですよね。

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(坂を振り返ってみたところ)
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規模は小さいですが、上富良野の「ジェットコースターの路」をまねて、「ミニジェットコースターの坂」と勝手に呼んでます(笑)

(坂を振り返ってみたところ)
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(右手に天狗山も見えます)
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ちなみに、この道をこのまま進むと、奥沢小学校の前の坂道「元育成院の坂」とぶつかります。

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今後、この坂を「星ヶ丘の坂」って呼んでいいかな?


※以前の天気の良い日に撮った写真です。
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海まで綺麗に眺めることができます。
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【関連記事】
天神十字街から松ヶ枝町へ向かう坂道〜道道697号天神南小樽停車場線
名もない坂〜奥沢編
奥沢から入船に抜ける坂道「元育成院の坂」


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