市立小樽文学館・美術館

2024年11月22日 (金)

小樽写真研究会「堂堂展vol.33」が小樽美術館で開催中(11月24日まで)〜今回の「DEEP」企画は松ヶ枝・最上・天狗山

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小樽写真研究会によるおなじみの写真展「堂堂展vol.33」が、今年も市立小樽美術館1階奥の市民ギャラリーで開催されています。

開催期間は2024年11月20日(水)〜11月24日(日)で、開催時間は10:00〜17:00(最終日は16:00まで)。入場無料です。

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第33回となる小樽を拠点に活動する写真家による小樽写真研究会「堂堂展」は「DEEP」と「FREE」の2部構成となっています。

「DEEP」企画では、毎回小樽のある地区・町をテーマに、会員である著名な写真家の皆さんが町と向き合い、各自の視点で撮影した写真を展示しているんですが、これが普段、街歩きをしている私にとっては、新たな発見の宝庫といいますか、本当に興味深くて面白いんですよね。

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で、今回の「DEEP」の町は松ヶ枝・最上・天狗山ということで、今回は10名の会員による、これまたなんとも興味深い写真の数々が展示されていました。

毎回のことなんですが、「これはどこかな!?」「あっ、ここここ!!」「ここをこんなふうに撮るんだ!?」などなど、ついつい見入ってしまうんですよね。

そして、ギャラリーの右の一室で、会員以外のゲストも出品する「FREE」(自由テーマ)の写真が展示されているのですが(今回はゲスト2名)、そちらもまた、印象深い作品が並んでいます。

ということで、小樽写真研究会「堂堂展vol.33」は、11月24日(日)までの開催ですので、気になっている方はお見逃しなく。

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※参考
小樽写真研究会 第33回堂堂展(FREE&DEEP)(小樽ジャーナル)
小樽写真研究会 2024堂堂展 Vol.33 (市立小樽美術館・市民ギャラリー)』に行ってきました(11/21) | 小樽観光協会公式サイト「おたるぽーたる」

【関連記事】
小樽写真研究会「堂堂展vol.32」が小樽美術館で開催中(12月3日まで)〜今回の企画展「Deep」は朝里・新光町・新光・望洋台・朝里川温泉

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2024年10月17日 (木)

伊藤整「幽鬼の街」をテーマにした企画展が小樽文学館・博物館本館・運河館3館共同で開催(※期間が10月20日までともうすぐ終了です)

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伊藤整の「幽鬼の街」をテーマにした企画展が、市立小樽文学館小樽市総合博物館本館運河館の3館共同で開催されています。

3館共同の企画展『ストーリーマップでめぐる伊藤整の「幽鬼の街」展』は、2024年8月10日(土)〜10月20日(日)の開催ということで、すいません、この投稿の時点で今週末までと、紹介が遅れてもう終了間際なんですよね。

※以下、小樽市HP内「ストーリーマップでめぐる伊藤整の「幽鬼の街」展 | 小樽市」を参照しています。

伊藤整の「幽鬼の街」は、私は読んだことがないのですが、昭和12年に文芸雑誌「文藝」に発表された、小樽の街を舞台とした作品なんですね。

この「幽鬼の街」をもとに制作された武田佑希子さんのストーリマップ作品「『幽鬼の街』小樽を歩く」を中心に、小樽の街を『幽鬼の街』という文学作品や、地図や古写真からたどる展示となっています。

※ストーリーマップとは、地図と文章・画像・動画などを組み合わせることによって、ストーリー性を持った地図を作成することができるESRI社が提供するアプリケーションとのことです。

武田佑希子さんの作品はERISジャパン株式会社が主催する第20回GISコミュニティフォーラムにおいてマップギャラリー2023(ストーリーマップ部門)第1位を獲得したそうです。
「幽鬼の街」小樽を歩く

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では、各館の展示についての様子です(見学にはそれぞれ入館料が必要です)。3館共通タイトルは「ストーリーマップでめぐる伊藤整の「幽鬼の街」展」となっていますが、各館それぞれにもタイトルが付けられています。

文学館「原作と地図で探索する時空の迷宮・小樽」

市立小樽文学館の展示タイトルは「原作と地図で探索する時空の迷宮(ラビリンス)・小樽」です。

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以下、小樽市HPからの引用です。

昭和12年に文芸雑誌『文藝』に発表された『幽鬼の街』。
そこに描写されているのは、一見単純な、伊藤整にとっての思い出の小樽のようにも見えますが、実は作中の時間軸は、大正6年(1917)から昭和3年(1928)頃まで、10年余もの幅があります。
また、物語も決して年代順に進んで行くわけではなく、各場面は空間の微妙な歪みをはらみながら時間を行きつ戻りつします。ねじれた時空間の迷宮の中で〈幽鬼〉は随所に出現し、主人公〈伊藤ひとし〉の心を責めさいなみます。
本展では、『幽鬼の街』の草稿や初出雑誌・初版本の展示と同時に、作品内の描写を、ストーリーマップや当時の古写真、そして『幽鬼の街』成立に至るまでの伊藤整の創作活動の軌跡と共にご紹介し、彼の〈内面の小樽〉に迫ります。
〈小説〉という名の時空の裂け目から、あなたの知らないもう一つの小樽に迷い込んでみませんか?
ストーリーマップでめぐる伊藤整の「幽鬼の街」展 | 小樽市

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博物館本館「幽鬼の街・小樽とその時代を歩く」

小樽総合博物館本館の展示タイトルは「幽鬼の街・小樽とその時代を歩く」で、展示は本館2階奥の企画展示室で行われています。

「幽鬼の街」に掲載された伊藤整による手書きの地図「小樽市街中央部」と武田佑希子さんのストーリーマップをもとに、小説で描かれた場所を当時の写真や関連する資料とあわせて紹介しています。

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本館企画展 | 小樽市 

博物館運河館「小樽の今昔風景」

小樽総合博物館運河館の展示タイトルは「小樽の今昔風景」で、展示は運河館の第一展示室の途中にあるウインドウ内で行われています。

小樽の街を散策すると、小説の舞台となった大正から昭和初期にかけての面影を見つけることができます。展示では各時代の写真を見比べながら小樽の街並みの変遷を紹介しています。

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運河館トピック展 | 小樽市

おわりに

3館スタンプラリーも行われていて、期間中に小樽文学館、小樽市総合博物館本館、運河館の展示を見てスタンプを3つあつめると、展覧会オリジナルメモ帳がもらえるんですね。

私ももらいました。
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さらに文学館で本と図録をセットで買って、ポストカードももらっちゃいました。

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ということで、伊藤整の「幽鬼の街」をテーマにした、市立小樽文学館と小樽市総合博物館本館・運河館の3館共同企画展が開催されています。

といいつつ掲載が遅れてしまい、8月10日から始まったこの企画展も期間が10月20日(日)までと、この投稿の時点で今週末までですので、気になっていた方はお忘れなく。

※文学館と博物館本館・運河館の見学には入館料が必要です。以下、参照長います。
・市立小樽文学館:ストーリーマップでめぐる伊藤整の「幽鬼の街」展 | 小樽市
・小樽市総合博物館:開館時間・休館日・入館料 | 小樽市

「幽鬼の街」小樽を歩く
本学の大学院生2名が携わった展示会「伊藤整の『幽鬼の街』展」が開催中 | ニュース・お知らせ | 北海学園大学

※関連ニュース
・2024年8月11日・20日・9月7日・10月2日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄
小樽文学館・博物館・運河館で伊藤整の合同企画展(小樽ジャーナル)

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2024年10月 9日 (水)

令和6年度第75回小樽市文化祭が小樽美術館などで9月26日〜11月3日の期間で開催してます

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芸術の秋です。令和6年度第75回小樽市文化祭が、今年も市立小樽美術館などを会場に、9月26日(木)〜11月3日(日)の期間で開催されています。

※参照:令和6年度第75回小樽市文化祭 | 小樽市

小樽では毎年秋に小樽市文化祭を開催していて、今年も市立小樽美術館を主会場に、生涯学習プラザ・小樽市民会館・小樽市民センター(マリンホール)の4会場で、14種目が期間中に順次開催されていきます。

まずは、美術市展(公募)が市立小樽美術館にて9月26日(木)〜10月6日(日)の期間で開催されています。

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場所は1階奥の多目的・市民ギャラリーと2階展示室で、開催時間は午前10時〜午後5時(最終日午後4時まで)です。入場は無料です。

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その後、各種目の展示が順次開催されていきます。それぞれの日程などについては、小樽市HPやチラシに掲載されています。
※参照:令和6年度第75回小樽市文化祭 | 小樽市

参考までに、ここにも会場と各日程をざっと掲載しておきますね。

【市立小樽美術館】※基本開催時間午前10時〜午後5時
美術市展(公募):9月26日(木)〜10月6日(日) 
書道市展(公募):10月10日(木)~10月13日(日) 
写真市展(公募):10月17日(木)〜10月20日(日) 
盆栽展 :10月18日(金)〜10月20日(日)
お茶会(裏千家):10月19日(土)~10月20日(日)※なくなり次第終了
書遊展:10月23日(水)〜10月27日(日)
合同華展:10月25日(金)〜10月27日(日)
小樽ユース展(市内の高校生、公募):10月30日(水)〜11月3日(日)
押し花アート展:10月30日(水)〜11月3日(日) 
※最終日の終了時刻は基本午後4時まで(書道市展、小樽ユース展は午後3時まで)。お茶会は両日とも午後3時まで。
※展示ごとに、美術館内の1階の多目的・市民ギャラリーや2階展示室などと、会場が異なります。
※美術館の基本開館時間は9:30〜17:00(入館は16:30まで)です。
※休館日は基本月曜日・祝日の翌日(土・日・祝の場合は休まず翌平日に振替)。

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【生涯学習プラザ「レピオ」】
俳句大会(公募):10月27日(日)午後0時30分から
短歌大会(公募):10月27日(日)午後0時30分から
川柳大会(公募):10月27日(日)午後1時から

【小樽市民会館(ステージ)】
小樽市文化祭スペシャルライブステージ vol.5
11月3日(日・祝)午後0時~午後5時(開場:午前11時30分)
【実施団体】浅草橋オールディーズナイト実行委員会

【小樽市民センター(マリンホール)(ステージ)】
古典のにぎわい 箏曲と越後踊り
11月3日(日・祝)午後1時30分~午後4時(開場:午後1時) 
【実施団体】小樽三曲協会、箏曲山田流 箏華会、高島越後踊り保存会

ということで、今年も小樽市文化祭が開催しています。

いずれも入場無料となっているので、近くに立ち寄った際には、会場に出向いて作品を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

※美術館の文化祭以外の展示は有料になります。
※観覧料などについてはこちら:利用案内(開館時間・休館日・アクセス) | 小樽市

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※参考
令和6年度「第75回小樽市文化祭(9/26~11/3)」開催のお知らせ | 小樽観光協会公式サイト「おたるぽーたる」
第75回小樽市文化祭 美術市展を皮切りに開幕(小樽ジャーナル)
・2024年9月27日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄

【関連記事】
※昨年の記事です。
令和5年度第74回小樽市文化祭が小樽美術館などを会場に9月28日〜11月5日の期間で開催してます

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2024年8月 8日 (木)

小樽文学館で無料コーナー展「石原裕次郎と海陽亭」が開催されています(8月25日まで)

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幼少期を小樽で過ごし、小樽と深い縁のある昭和の大スター・石原裕次郎さんの生誕90周年を記念して、市立小樽文学館で無料コーナー展「石原裕次郎と海陽亭」が開催されています。

開催期間は2024年7月13日(土)〜8月25日(日)までとなっています。

展示場所は文学館(2階)の受付入って右側の無料展示スペースです。文学館の開館時間は9:30〜17:00となっています。

文学館の休館日は基本毎週月曜日ですが、残り期間中ですと、8月12日(月・振休)は開館で8月13日(火)、8月14日(水)が休館となります。

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石原裕次郎さんは、3歳の時に山下汽船小樽支店の支店長となった父に伴って小樽に移住し、兄・慎太郎と共に9歳までの6年間を小樽で過ごしているんですよね。

そして、父に時折連れて行ってもらっていたのが、老舗料亭の海陽亭(旧魁陽亭)で、裕次郎さんは俳優としてデビュー後も小樽に立ち寄るたびに海陽亭を訪れていたそうです。

今回の展示「石原裕次郎と海陽亭」は、裕次郎さんの熱烈なファンを自認する、海陽亭の元従業員でもあった佐藤星児さんが大切に所持されていた、裕次郎さんと海陽亭との縁を物語るこれまで世に出ることのなかったスナップ写真などの秘蔵写真を中心に展示されています(以上、チラシを参照してます)。

※写真撮影は禁止のため展示写真はありません。

貴重な写真の数々は、なんていうか裕次郎さんのプライベートのリラックスした表情が伺えて、とても興味深いですね。

展示は写真の他に、裕次郎さんにまつわる書籍や掲載雑誌、レコード、記念グッズ、佐藤さん作による裕次郎さんモチーフの切り絵などが展示されています。

ということで、市立小樽文学館で無料コーナー展「石原裕次郎と海陽亭」が8月25日(日)まで開催されています。貴重な写真が展示されていますので、興味のある方は文学館に訪れてみてはいかがでしょうか。

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※この展示は無料で見学できますが、企画展示コーナーや常設展示コーナーの見学には入館料が必要となります。
小樽文学館の入館料は、一般300円・高校生・市内高齢者(70歳以上)150円、中学生以下無料。
※その他、美術館との共通入館券や団体料金など、詳しくはこちら:【7月13日スタート 無料展示スペース】石原裕次郎と海陽亭展 | 小樽市

※参考
・2024年7月6日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄
石原裕次郎と海陽亭展…(7/13~8/25)市立小樽文学館 | 小樽観光協会公式サイト「おたるぽーたる」

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2024年4月 7日 (日)

運河プラザに展示されていたサカナクション山口一郎さんに関するの資料は小樽文学館に移設されてます

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小樽観光の拠点となっていた運河プラザ(小樽市観光物産プラザ)は、2024年3月31日(日)をもって惜しまれつつ閉鎖しました。

※関連記事:運河プラザは2024年3月31日をもって閉鎖しています〜閉鎖間際の運河プラザの様子・運河プラザの再活用について

運河プラザ正面入口に入ってすぐは、観光案内所と休憩スペース、そして喫茶店が入っていた1番庫と呼ばれる場所になるのですが、入って左手には「サカナクション」のボーカルで、小樽出身の山口一郎さんに関する資料が展示されていたんですよね。

そこには山口一郎さんにまつわる貴重な品の数々が展示されていたので、ファンの皆さんがよく見学に訪れていたようです。

で、運河プラザの閉鎖に伴いその展示がどうなるのか、気になった方も多かったと思うのですが、それらの資料は市立小樽文学館に移設されています。

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文学館は美術館と一緒の建物に入っていて、文学館は2階になるのですが、現在は入って左手の一角の入場無料スペースに展示されています。

こちらが、移設された文学館での展示の様子です。
(ちょっと逆光でした)
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ちなみに、これらの資料は運河プラザで「喫茶一番庫」を運営していた、小樽運河保存運動に中心人物の一人として深く携わり、小樽の歴史の語り部でもある佐々木一夫さんが山口家から借り受けたものだったそうです。

山口さんの父、保さんと佐々木さんは、共に運河保存運動に取り組むなど深い繋がりのあり、山口家から資料の提供を受けて展示していたとのことです。

佐々木一夫さんは喫茶一番庫のスペースに、小樽関連の私物の様々な資料も展示していたんですよね。

ということで、運河プラザに展示していたサカナクションのボーカルで、小樽出身の山口一郎さんの資料展示は、運河プラザの閉鎖に伴い小樽文学館に移設されています。

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ファンの方は、引き続き展示を見ることができるので、一安心ですね。

※ちなみに、こちらが閉鎖した運河プラザでの展示の様子です。
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※参照ニュース:2024年3月9日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄

【関連記事】
小樽文学館の企画展「サカナクション・山口一郎さんの本箱展」が大好評につき一時休館後に延長戦へ!!
「スッキリ」で小樽出身のサカナクション山口一郎さんとMCの加藤浩次さんが初共演(7月15日放送)
小樽青年会議所制作のサカナクション山口一郎さんも出演する小樽PR動画「忘れられないの小樽」がYouTubeで公開

運河プラザは2024年3月31日をもって閉鎖しています〜閉鎖間際の運河プラザの様子・運河プラザの再活用について

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2024年3月 2日 (土)

小樽美術館で企画展「暗黒舞踏ポスター展」が開催中(3月3日まで)

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市立小樽美術館では現在、かつて小樽を拠点に活動していた前衛舞踏集団「北方舞踏派」の公演ポスターを集めた企画展「暗黒舞踏ポスター展」が開催されています。

場所は小樽美術館の1階奥の市民ギャラリーで、期間は2024年2月29日(木)〜3月3日(日)と短いので注意です。

開館時間は9:30〜17:00(最終日は15時まで)で、入場は無料です。

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※この企画展は撮影OKでした。
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2024年3月1日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄でも紹介されていましたが、ニュースによると、北方舞踏派は山形県鶴岡市で発足し。その後拠点を小樽に移して1970年代から80年代にかけて活動したそうです。

歴史的建造物でもあるレストランの海猫屋(当時)の2階で稽古し、近くの旧前堀商店の建物だった万象館(旧魚藍館)で舞踏公演を行うとともにそこを観光客宿泊施設ともしていました。当時に路上パフォーマンスを見たという方も多いかもしれませんね。

今回は、北方舞踏派で学んだ小樽在住の舞踏家・田仲ハル氏や元海猫屋店主・増山誠氏が所蔵していたポスター約20点を展示していて、色鮮やかで怪しげで迫力あるポスターに目を奪われます。

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今回の企画展では、同時に舞踏の目撃者であり、彼らの刊行する印刷物に俳句や版画作品を提供した、版画家の一原有徳氏と現代美術作家の大畠裕氏の作品(美術館収蔵品)もあわせて展示しています。

3月3日(日)15:00〜16:00には舞踏パフォーマンス(投げ銭歓迎!)も実施されるそうですよ。

企画展の展示期間が短いので、気になっている方はお見逃しなく。

※以下は小樽市HPからの一部引用です。

 小樽市色内に、「暗黒舞踏」の拠点で、村松友視の小説『海猫屋の客』の舞台背景となった二つの建物があり、色内通りを挟んでそれぞれ「海猫屋」と「万象館(旧魚藍館)」と呼ばれました。暗黒舞踏は、土方巽が創作したコンテンポラリーダンスで、剃髪、裸体、全身白塗の怪しい風貌で肉体を駆使した情念的な踊りを差します。土方の流れを汲んだビショップ山田の一派は、「北方舞踏派」を名乗り山形県鶴岡市で旗揚げし、さらに北を目指して小樽に辿り着きました。

 小樽で彼らは、NDA画廊の長谷川洋行から現代版画家・一原有徳を紹介され、一原は彼らの活動場所として、旧磯野商店が相応しいと提案しました。1976年旧磯野商店を改装して「海猫屋」が開店、1階喫茶店、2階を稽古場にして、小樽に舞踏の拠点が誕生しました。さらに翌年旧前堀商店をシアター「魚藍館」として営業を開始し、舞踏公演を行うとともに観光客宿泊施設にしています。(以下略)

市民ギャラリー Collectionストーリー5 暗黒舞踏ポスター展 目撃者・一原有徳 | 小樽市

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市民ギャラリー Collectionストーリー5 暗黒舞踏ポスター展 目撃者・一原有徳 | 小樽市

※参考
暗黒舞踏ポスター展…(2/29~3/3)市立小樽美術館 | 小樽観光協会公式サイト「おたるぽーたる」
・2024年3月1日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄
初公開続々!小樽市民ギャラリーで暗黒舞踏ポスター展(小樽ジャーナル)

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2023年12月 1日 (金)

小樽写真研究会「堂堂展vol.32」が小樽美術館で開催中(12月3日まで)〜今回の企画展「Deep」は朝里・新光町・新光・望洋台・朝里川温泉

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小樽写真研究会による写真展堂堂展vol.32」が、今年も市立小樽美術館1階奥の市民ギャラリーで開催されています。

開催期間は2023年11月29日(水)〜12月3日(日)で、開催時間は10:00〜17:00(最終日は16:00まで)。入場は無料です。

小樽を拠点に活動する写真家による小樽写真研究のお馴染みの「堂堂展」ですね。今回は11人の会員、ゲスト2名と小樽商科大学写真部員の作品が展示されています。

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小樽写真研究会といえば、毎回「Deep」という企画で、小樽のある地区・町をテーマに、会員である著名な写真家さんたちが町と向き合い、各自の視点で撮影した写真を展示しているんですが、これが本当に興味深くて面白いんですよね。

で、今回の企画展「Deep」の町は朝里・新光町・新光・望洋台・朝里川温泉とのことで、今回も必見です。本当に面白いです。

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私も朝里・新光地区の街歩きをしていて、印象的だった場所があったりしますが、そんな写真があったり、反対に全く知らない場所の素敵な写真があって、ここはどこだろうと気になったり、なにせ、さすが写真家さんたちの作品なので、とても印象深い写真が並び、今回もついつい見入ってしまいました。

ギャラリーの右の一室では、自由テーマでの写真も展示されていて、クルーズ客船、水族館海獣公園スタッフ、運河近くの色内川、潮まつり、ふとした街の風景や美しい川の写真などが展示されていました。小樽商科大学写真部員の素敵な一瞬を切り取った風景写真なども、こちらで展示されていましたよ。

ということで、小樽写真研究会「堂堂展vol.32」は、12月3日(日)までの開催ですので、気になっていた方はお見逃しなく。

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※参考
「小樽写真研究会 堂堂展 Vol.32 (市立小樽美術館・市民ギャラリー)』に行ってきました(11/30) | 小樽観光協会公式サイト「おたるぽーたる」
・2023年11月30日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄

【関連記事】
※昨年の記事です。
小樽写真研究会「堂堂展vol.31」が小樽美術館で開催(11月13日まで)〜企画展「Deep 長橋・旭町」

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2023年10月26日 (木)

小樽文学館で企画展示「山田正紀『人喰いの時代』-開戦前の小樽」が開催中です(もうすぐ終了。10月29日まで)

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市立小樽文学館では現在、企画展示「山田正紀『人喰いの時代』-開戦前の小樽」が開催中です。

会期は2023年8月19日(土)~10月29日(日)までと、もう期間の最終盤です(この投稿の時点で今週末までです)。

文学館の開館時間は9:30〜17:00(入館は16:30まで)となっています。

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「人喰いの時代」は、昭和初期の小樽を舞台にした、作家・山田正紀さんによる全6話の連作短編小説とのことで、今回の展示では、オタモイ遊園地や北海道大博覧会など、各話の舞台にまつわる史料のほか、会場ではオタモイ遊園地の唐門が再現されていました。

すいません、私はこの小説を読んだことはないのですが、当時の小樽を舞台にしているということで、展示を見ていると、なんだかとてもその小説が気になってきて、機会があったら読んでみたいと思いました。

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小樽市HP内に、展示趣旨について記載されているので引用しますね。

『人喰いの時代』は山田正紀氏による昭和初期のO市(小樽市)を舞台にした連作短編小説です。

「人間心理の研究者を目指いしている」と打ち明ける探偵・呪師霊太郎が樺太へ渡る連絡船の中で偶然出会った青年、椹秀助とともに事件を解決していきます。

特高警察が若者の後を追い、日本が戦争へ向かっていくどこか不穏な空気も物語全体を包み込んでいます。

オタモイ遊園地や北海道大博覧会など、小樽の歴史を写真や当時の資料で振り返るとともに、山田正紀氏によってどう描かれ作品となっているかを辿ることで、歴史と小説の二つの視点から小樽という場所を眺める展覧会です。
山田正紀『人喰いの時代』-開戦前の小樽 | 小樽市

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ということで、まもなく会期が終了する企画展示「山田正紀『人喰いの時代』-開戦前の小樽」についてでした。

※参照:2023年9月9日付・10月26日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄

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※小樽文学館の入館料は、一般300円・高校生・市内高齢者(70歳以上)150円、中学生以下無料。
※その他、美術館との共通入館券や団体料金など、詳しくはこちら:山田正紀『人喰いの時代』-開戦前の小樽 | 小樽市

市立小樽文学館トップ | 小樽市

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2023年10月25日 (水)

市立小樽文学館の「おたるBook Art Week 2023」(10月29日まで)〜おたるBookArtWeekを彩る作家たち展the2nd

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秋恒例の「おたるBook Art Week(ブックアートウィーク)2023」は、イベント公式開催期間を終了しているのですが、会場によってもともと開催期間に違いがあって、まだ開催しているところもあります。

今年も会場の一つになっている市立小樽文学館は、開催期間が2023年10月12日(木)~10月29日(日)ということで、まだ開催中です。

小樽文学館では、今年は「おたるBookArtWeekを彩る作家たち展the2nd」ということで、2019年から2023年のおたるBookArtWeekのフライヤーの制作を担当した、5人の作家さんの作品を展示しています。

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ちなみに、5人の作家さんは次の方たちです(敬称略)。
2019年:ホリイヒトシ
2020年:ReguRegu
2021年:シベリア卍固め
2022年:saru1
2023年:片桐尉晶

展示場所は、2階の文学館入り口入ってすぐ右のカフェスペース(観覧無料)と、受付カウンターの先の右手の一角(無料展示スペース)です(ちなみに、ここから先と左手の企画展示は有料です)。開館時間は9:30~17:00となっています。

まず入ってすぐ右の壁に、2019年から2023年の実際のフライヤーが展示されています。

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(今年のフライヤーは片桐尉晶さん)
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カフェスペースにはsaru1さんの印象的な作品が展示。
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受付カウンターの先の右手の無料展示スペースでは、ホリイヒトシさんの素敵なイラスト、コウモリのフライヤーが印象的だったシベリア卍固めさん、今年フライヤーを担当した片桐尉晶さんの作品が展示されています。

(ホリイヒトシさんの作品)
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(シベリア卍固めさんのコウモリ)
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(片桐尉晶さんの作品)
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そして、関連企画としてフライヤーにも記載されている「アナタニサマのいる街」が、ここ文学館でも開催されていて、これは小樽をイメージして書かれた短編小説「アナタニサマ」に登場した、文学の妖精たちの人形が展示されています。

それを制作しているのが、札幌の美術ユニット・ReguReguさんなんですね。

人形はカフェスペースと、入って左手の窓際に展示されてました。

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「アナタニサマのいる街」はここ文学館のほか、なまらや、梁川通りの築100年近い建物を活用した「裏小樽モンパルナス」が会場になってますが、裏小樽モンパルナスでの展示は終了しています。

ということで、市立小樽文学館の「おたるBook Art Week 2023〜おたるBookArtWeekを彩る作家たち展the2nd」の様子でした。

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【市立小樽文学館】
展示:おたるBookArtWeekを彩る作家たち展the2nd
開催期間:10月12日(木)~10月29日(日)
開館時間:9:30~17:00
休館日:基本毎週月曜
※企画展示・常設展示を見るには入館料(一般300円)が必要です。詳しくはこちら:市立小樽文学館トップ | 小樽市

※参考:小樽文学館

おたるBookArtWeek
※Facebook:おたるBookArtWeek

【関連記事】
「おたるBook Art Week(ブックアートウィーク)2023」が市内13会場で開催中!!
※昨年の市立小樽文学館の記事です。
市立小樽文学館の「おたるBook Art Week 2022」〜高山美香の偉人本フルコース

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2023年10月 4日 (水)

令和5年度第74回小樽市文化祭が小樽美術館などを会場に9月28日〜11月5日の期間で開催してます

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令和5年度の第74回小樽市文化祭が、今年も市立小樽美術館などを会場に、9月28日(木)〜11月5日(日)の期間で開催されています。芸術の秋ですからね。

※参照:令和5年度第74回小樽市文化祭 | 小樽市

小樽では毎年秋に小樽市文化祭を開催していて、主に市立小樽美術館を会場にして、公募展を中心に様々な芸術の展示・発表が期間中、順次開催されていくんですよね。

まずは現在、第76回美術市展(公募)が、市立小樽美術館にて9月28日(木)〜10月8日(日)の期間で開催されています。

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場所は美術館1階奥の多目的・市民ギャラリーと2階展示室で、時間は午前10時〜午後5時(最終日午後4時まで)です。入場は無料です。

私も早速見に行きましたが、素敵な作品が並んでいて、とても見応えありましたよ。

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美術市展の後、各展示が順次開催されていきますが、それぞれの日程などについては、小樽市HPやチラシに掲載されています。会場は市立小樽美術館以外にも、生涯学習プラザ「レピオ」、小樽市民会館、小樽市民センター(マリンホール)があります。

※参照:令和5年度第74回小樽市文化祭 | 小樽市>

参考までに、ざっと会場と展示会などの日程を掲載しておきますね。

【市立小樽美術館】※基本開催時間午前10時〜午後5時
美術市展(公募):9月28日(木)〜10月8日(日) 
書道市展(公募):10月12日(木)~10月15日(日)
書遊展:10月18日(水)〜10月22日(日)
盆栽展 (公募):10月19日(木)〜10月22日(日)
お茶会(表千家):10月21日(土)・22日(日)※両日とも15:00まで
小樽ユース展(公募):10月25日(水)〜10月29日(日)
合同華展:10月27日(金)〜10月29日(日) 
写真市展(公募): 11月1日(水)〜11月5日(日) 
押し花アート展:11月1日(水)〜11月5日(日)
※最終日の終了時刻は展示ごとに異なるので、小樽市HP参照願います。
※展示ごとに、美術館内の1階の多目的・市民ギャラリーや2階展示室などと、会場も異なります。
※美術館の基本開館時間は9:30〜17:00(入館は16:30まで)です。

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【生涯学習プラザ「レピオ」】
俳句大会(公募):10月29日(日) 午後0時30分から
短歌大会(公募):10月29日(日) 午後0時30分から
川柳大会(公募):10月29日(日) 午後1時から

【小樽市民会館(ステージ)】
詩吟・民謡のつどい
11月3日(金・祝) 午後1時30分~3時40分(開場:午後1時)
【実施団体】小樽しりべし岳風会小樽支部、小樽後志民謡連合会

【小樽市民センター(マリンホール)(ステージ)】
きらめきコンサート ~歌とピアノと室内楽~
11月3日(金・祝) 午後2時~4時(開場:午後1時30分) 
【実施団体】小樽ジュニアピアノコンサート、ムジカーレ・ソアビータ、小樽管弦楽団

以上のスケジュールで第74回小樽市文化祭が開催中です。

展示やステージについては、入場無料となっているので、近くに立ち寄った際には、会場に出向いて作品を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

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※美術館の文化祭以外の展示は有料になります。
※観覧料などについてはこちら:利用案内(開館時間・休館日・アクセス) | 小樽市

【関連記事】
※昨年の記事です。
令和4年度第73回小樽市文化祭が小樽美術館などで開催してます(9月29日〜11月6日)

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