奥沢水源地の水すだれの紅葉(10月31日の様子)【小樽の紅葉2024】
小樽の紅葉も気がつけばもう終盤で、落ち葉が目立ってきてますね。
そこで10月31日(木)に、奥沢水源地の階段式溢流路(かいだんしきいつりゅうろ)、通称・水すだれを見に行ってきました。
水すだれは周囲を木々に囲まれている中を流れ落ちてくるのですが、秋は周囲の木々が紅葉で色づき、これがまたいい雰囲気なんですよね。
ただ、この水すだれを正面に見ることのできる水管橋の一般開放は、2024年(令和6年)は11月3日(日・祝)までと、もう開放期間が終了となります。
開放時間は午前10時から午後4時までで、現地の天候状況などによっては、一般開放を中止する場合があります。
※参照:令和6年度奥沢水源地水管橋の一般開放について | 小樽市
奥沢水源地へは、奥沢十字街から奥沢・天神方面へと入ってずっと進み、天神十字街も超えてその道(道道697号天神南小樽停車場線)を民家がなくなる先まで進みます。
すると道路が右に曲がりながらやや細くなって上りになるのですが、そこを曲がるとすぐ左に「←水すだれ」の看板があるので、その指示の細い道を入っていくと、水すだれと水管橋があります。
ちなみに、この曲がり角の正面が、一般開放中に利用できる駐車場になっています(私が行った時は工事車両が出入りしていたのですが、駐車場の係の方がいて、駐車場の右奥に停めさせてもらいました)。
こちらが水管橋から見た水すだれのおなじみの風景です。
紅葉としては、もうだいぶ木々の葉が散ってしまっていましたが、それでも深まる秋の中流れ落ちてくる水すだれの様子は、やはりなんともいい雰囲気ですね。
そうそう、いつも書いているのですが、実際の水すだれを目の前にすると、実はその音と水の勢いがかなりの迫力なんですよね。
こちらは水管橋から見た下流側の眺めですが、これもまたいい雰囲気です。
夏は涼やかに、秋は紅葉の中味わい深く流れ落ちてくるこの水すだれにつていは、、小樽市HPに詳しい説明が記載されているので、毎回のことですが引用させていただきます。
階段式溢流路(いつりゅうろ)は、奥沢ダムと勝納川の水を放流するために、大正3年に造られた施設です。
放流の目的の他に、水の激しい流れにより護岸などが削り取られることを防ぐ働きもしていました。ダムから溢れた水を、落差約21メートル、距離約100メートルの10段の階段で流下させることで、水流の勢いを和らげます。
この階段の縁には、長い石と短い石が交互に組まれています。その隙間から流れ落ちる水がすだれ状になって見えることから「水すだれ」と呼ばれています。流れ落ちる水の清らかな音とともに、周囲を囲む深い木々の緑が爽やかな涼感を誘い、自然と調和した景観美をつくり出します。
また、階段式溢流路を含む奥沢水源地水道施設は、現在はその役目を終えていますが、その歴史的価値から、昭和60年に「近代水道百選」、平成20年には「土木学会選奨土木遺産」に選ばれています。
この階段式溢流路を期間限定で間近に見ることができるのが、奥沢水源地水管橋です。先人から引き継いできた歴史的な遺産でもある「水すだれ」に目と耳を澄ませてみませんか。
令和6年度奥沢水源地水管橋の一般開放について | 小樽市
現地にはその土木学会選奨土木遺産のプレートが、案内板とともに設置されています。
奥沢ダムは1914年(大正3年)完成と、とても歴史のあるダムでしたが、ダム堤体に陥没が見つかって2011年(平成23年)8月に廃止になり、ダム自体はもうありません。
奥にはかつての奥沢ダム内にあった取水塔と、それにつながる2つの赤いアーチ橋(夫婦橋と呼ばれているそうです)が現在も見ることができます。
こ奥沢水源地は、水道施設としての役目はすでに終えていますが、今も奥沢水源地という名称とこの水すだれは残っていて、奥沢浄水場の施設もまだ残っています(立ち入り禁止です)。
以前から一帯の観光資源としての活用方法を模索中のようでしたが、ここ数年は大きな動きはないようですね。この美しい景観と歴史的価値を後世に長く伝えていけるといいですね。
ということで、11月3日で一般開放が終了する奥沢水源地の水管橋から見た、紅葉の中流れ落ちてくる水すだれの様子でした。
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