奥沢水源地の水すだれを正面に見ることのできる水管橋が2023年も一般開放中!!(11月3日まで)【追記:動画】
奥沢水源地のおなじみの風景、階段式溢流路(かいだんしきいつりゅうろ)、通称・水すだれを正面に見ることのできる水管橋が今年も一般開放されています。
令和5年度(2023年度)の奥沢水源地水管橋の一般開放日時は次の通りです。
開放期間:令和5年4月29日(土・祝)〜11月3日(金・祝)まで
開放時間:午前10時から午後4時まで
※現地の天候状況などにより、一般開放を中止する場合があるとのことです。
※参照:令和5年度奥沢水源地水管橋の一般開放について | 小樽市
ということで、毎年同じような投稿になってしまうのですが、お知らせを兼ねて今年も投稿しますね。
奥沢水源地の水すだれを水管橋から眺める
奥沢水源地の場所は、国道5号線の奥沢十字街から奥沢・天神方面へと入ってずっと進み、天神十字街も超えて、さらにその道(道道697号天神南小樽停車場線)を民家がなくなる先までず〜っと進むと、道路が右に曲がりながらやや細くなって上りになるところがあります。
ここを右折するとすぐ左に「←水すだれ」の看板があるので、その指示の細い道を入っていった先に水管橋があります。ちなみに、この曲がり角の正面が駐車場になっています。
そして、こちらが水管橋から見た水すだれのおなじみの風景ですね。
木々に囲まれた自然の中、曲がりながら階段を流れ落ちてくるその光景がとても綺麗で美しいんですよね。
ただ、実際に間近で見ると、水の流れが早くて勢いもあり、音もかなり大きくて、迫力ある光景でもあります。
この水すだれについては、小樽市HPに詳しい説明が記載されているので、いつものことですが引用させていただきます。
階段式溢流路(いつりゅうろ)は、奥沢ダムと勝納川の水を放流するために、大正3年に造られた施設です。
放流の目的の他に、水の激しい流れにより護岸などが削り取られることを防ぐ働きもしていました。ダムから溢れた水を、落差約21メートル、距離約100メートルの10段の階段で流下させることで、水流の勢いを和らげます。
この階段の縁には、長い石と短い石が交互に組まれています。その隙間から流れ落ちる水がすだれ状になって見えることから「水すだれ」と呼ばれています。流れ落ちる水の清らかな音とともに、周囲を囲む深い木々の緑が爽やかな涼感を誘い、自然と調和した景観美をつくり出します。
また、階段式溢流路を含む奥沢水源地水道施設は、現在はその役目を終えていますが、その歴史的価値から、昭和60年に「近代水道百選」、平成20年には「土木学会選奨土木遺産」に選ばれています。
この階段式溢流路を期間限定で間近に見ることができるのが、奥沢水源地水管橋です。先人から引き継いできた歴史的な遺産でもある「水すだれ」に目と耳を澄ませてみませんか。
令和5年度奥沢水源地水管橋の一般開放について | 小樽市
現地には、その土木学会選奨土木遺産のプレートが、案内板とともに設置されています。
奥沢ダムは1914年(大正3年)完成と、とても歴史のあるダムだったのですが、ダム堤体に陥没が見つかって2011年(平成23年)8月に廃止になっていて、ダム自体はもうありません。
奥にかつての奥沢ダム内にあった取水塔と、それにつながる2つの赤いアーチ橋(夫婦橋と呼ばれているそうです)が見えます。
ここ奥沢水源地は、水道施設としての役目は終えていますが、今も奥沢水源地という名称とこの水すだれは残されています。ちなみに、先ほどの道路を挟んだ向かいには、奥沢浄水場の施設もまだ残っています(立ち入り禁止です)。
ここ一帯の観光資源としての活用方法を以前から模索中だったのですが、その後どうなりましたか。この美しい景観と歴史的価値を後世に伝えていけるような、何かいい活用方法が見つかるといいですね。
ということで、今年もやっぱり例年と同じような内容でしたが、一般開放中の水管橋についてと、そこから見ることのできる水すだれの様子をお伝えしました。
※この日にちょっとだけ動画も撮影してきたので掲載しますね(2023年5月11日追記)。
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※同じような記事が並んでいるのですが、奥沢水源地関連の記事は、カテゴリー「奥沢水源地(水すだれ)」にまとめています。
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