小樽市総合博物館

2025年3月13日 (木)

小樽市総合博物館運河館でトピック展「没後120年 今村三峯展」が開催中(3月31日まで)

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小樽市総合博物館運河館でトピック展「没後120年 今村三峯展」が開催中です。

開催期間は2025年1月8日(水)〜3月31日(月)までです。運河館は無休です。

運河館の開館時間は9:30~17:00までで、展示は運河館の第一展示室の途中にあるウインドウ内で行われています。

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運河館のトピック展は、小規模ながら毎回とても興味深い企画展を開催しているのですが、今回の今村三峯(いまむらさんぽう)という画家のことは、すいません、全く知りませんでした。

画人・今村三峯は、江戸時代に松前藩で絵画指南役を務め、明治維新後に松前出身の小樽の豪商・山田吉兵衛の招きで明治11年(1878年)に小樽に移住。以後、自身の流儀を貫きながら、小樽で生涯を終えるまで多くの作品を残したそうです(チラシより)。1905年(明治38年)に76歳で小樽で亡くなっているとのことです。

ちなみに山田吉兵衛という方ですが、小樽で唯一人名に由来する町名「山田町」は、付近一帯の土地を所有していたその山田吉兵衛からつけられた町名ですね。

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今回の展示では、小樽移住後に描いた「小樽港図」と、130年前に描かれて今なお色鮮やかな「美人画」を展示しています。

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このような画人が小樽いたのですね。興味のある方は運河館へ。3月31日(月)までです。

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【小樽市総合博物館運河館の入館料について】
※見学には入館料が必要です。
運河館の入館料は、一般300円、高校生・市内在住の70歳以上の方150円、中学生以下無料。
その他、本館との共通入館料や団体割引などの詳細は、小樽市HP内の「開館時間・休館日・入館料 | 小樽市」で確認してください。
※運河館は無休です。

※参考
小樽市総合博物館運河館…トピック展「没後120年今村三峯展(1/8~3/31)」開催中 | 小樽観光協会公式サイト「おたるぽーたる」
総合博物館運河館でトピック展「没後120年今村三峯展」開催(小樽ジャーナル)

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2025年3月12日 (水)

小樽市総合博物館本館で回廊展「昭和の写真から今を見つける」が開催中(3月30日まで)〜同時開催「地図でつながる街の記憶」

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小樽市総合博物館本館で回廊展「昭和の写真から今を見つける」が、2025年1月18日(土)〜3月30日(日)の期間で開催中です。

開催時間は9:30~17:00までで、場所は回廊展ということで、本館2階回廊で写真の展示が行われてます。

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小樽市総合博物館所蔵の兵庫コレクションとも呼ばれる、札幌出身の写真家・兵庫勝人(かつんど)さん(1942~2004年)が昭和50年代に撮影した小樽の多くの写真があるのですが、その中からJR小樽駅から歩ける範囲で写真を選び、現在の同一構図の写真と並べて展示紹介しているんですね。

現在、それら貴重な兵庫コレクションの数々をデータベース化して活用するため、小樽市総合博物館では立命館大や北海学園大、佛教大の研究者とともに共同研究を始めているとのことで、その研究の一環として、2024年夏に立命館大と北海学園大の学生が現地調査を行って、場所を特定して、同じ構図で写真を撮ったそうなんですね。

今回の展示では、場所を運河周辺・稲穂周辺・花園周辺の3地区に分けて展示しています。

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並んで展示されている昭和と現在の写真を実際に見ると、これがかなり興味を引かれます。

今も昭和の頃の面影が残っている場所や、全く風景が変わってしまっている場所など、並んだ写真に見入ってしまいました。

いや〜、それにしても兵庫コレクションの写真の数々は小樽の記録・記憶として貴重ですね。データベース化したら一般市民も利用できるのかな。

また、この回廊展「昭和の写真から今を見つける」と同時開催として、同じく回廊展「地図でつながる街の記憶―私たちの想い出の小樽」が同じ日程1月18日(土)〜3月30日(日)で、同じ場所で開催してます。

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こちらは小樽市総合博物館のイベントで募集した小樽の想い出の写真や、夏に開催した「幽鬼の街」展のアンケート結果を「思い出の地図化」「アンケートの地図化」「気づきの地図化」の3つのテーマで、地図(位置情報)を通じて紹介しています。

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面白かったのは、立命館大学の学生が、昨年(2024年)夏の小樽滞在中に「小樽の魅力」と「ガッカリ小樽」を探すという課題に取り組み、それを地図化した展示で、特に「ガッカリ小樽」の道外の学生から見た小樽のガッカリポイントが興味深かったです。

ということで、小樽市総合博物館本館で回廊展が2つ開催されています。日程は3月30日(日)までですので、気になる方は見に行ってみてはいかがでしょうか。

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【本館の入館料・休館日について】
※見学には入館料が必要です(本館は現在、冬期料金です)。
一般300円、高校生・市在住の70歳以上の方150円、中学生以下無料。
※その他、運河館との共通入館料や団体割引などの詳細は、小樽市HP内の「開館時間・休館日・入館料 | 小樽市」で確認してください。
※本館の休館日:火曜日(祝日の場合は翌平日)

※Facebookページ:小樽市総合博物館

※関連ニュース
“昭和の写真から今を見つける” 小樽市総合博物館(小樽ジャーナル)
北海道:小樽の昭和と今 写真で比較 市総合博物館データベース化へ 18日から:地域ニュース : 読売新聞
・2025年1月27日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄
・2024年8月23日・9月4日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄(兵庫コレクションをデジタルベース化)

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2025年3月 2日 (日)

小樽市総合博物館運河館で今年も第一展示室にてひな人形を展示(2025年3月4日まで)

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3月3日はひな祭りですが、小樽市総合博物館運河館では、今年も運河館・第一展示室にて、ひな人形を展示中です。

ひな人形の展示は今年(2025年)は2月20日(木)から始まっていて、3月4日(火)までとなっていて、運河館の開館時間は9:30〜17:00です。

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例年通り、第一展示室の奥に小樽市総合博物館の所蔵する江戸時代の古今雛をはじめ、明治末期、昭和初期、昭和30年代といった時代の段飾りや出征雛、豆雛などのひな飾りが展示されています。

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やっぱりひな人形は華やかで綺麗ですね。

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3月2日(日)には、こちらも恒例のイベント「うんがかんのひなまつり」で記念撮影会やお茶会も開催されたようですよ。
※Facebookページ:小樽市総合博物館

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【小樽市総合博物館運河館の入館料について】
※見学には入館料が必要です。
運河館の入館料は、一般300円、高校生・市内在住の70歳以上の方150円、中学生以下無料。
その他、本館との共通入館料や団体割引などの詳細は、小樽市HP内の「開館時間・休館日・入館料 | 小樽市」で確認してください。
※運河館は無休です。

※参考:小樽市総合博物館運河館…3月2日「うんがかんのひなまつり」を開催します | 小樽観光協会公式サイト「おたるぽーたる」

【補足:「山田祐嗣氏所蔵 小樽ゆかりのお雛さま展」について】

小樽市総合博物館運河館の隣の小樽百貨UNGA↑(うんがぷらす)2階のギャラリー「unga plus gallery」で今年で3回目の「山田祐嗣氏所蔵 小樽ゆかりのお雛さま展」が開催されています。

期間は2025年2月28日(金)〜3月3日(月)11:00〜18:00で観覧無料です。

私が行った時は何やらイベント中(?)で入れなかったのですが、昨年見に行った際にとても綺麗だったので、運河館のひな人形の展示と一緒に観にいくといいかもしれませんね。ただし、こちらは3月3日(月)までの展示なので注意です。

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※参考
山田祐嗣氏所蔵 小樽ゆかりのお雛さま展:小樽百貨UNGA↑(うんがぷらす)
・Instagram:unga plus gallery

【関連記事】
※昨年の記事です
小樽市総合博物館運河館では今年もひな人形を展示中(3月3日まで)
UNGA↑2階ギャラリーで「山田祐嗣氏所蔵 小樽ゆかりのお雛さま展」が開催中(3月5日まで)

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2024年10月17日 (木)

伊藤整「幽鬼の街」をテーマにした企画展が小樽文学館・博物館本館・運河館3館共同で開催(※期間が10月20日までともうすぐ終了です)

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伊藤整の「幽鬼の街」をテーマにした企画展が、市立小樽文学館小樽市総合博物館本館運河館の3館共同で開催されています。

3館共同の企画展『ストーリーマップでめぐる伊藤整の「幽鬼の街」展』は、2024年8月10日(土)〜10月20日(日)の開催ということで、すいません、この投稿の時点で今週末までと、紹介が遅れてもう終了間際なんですよね。

※以下、小樽市HP内「ストーリーマップでめぐる伊藤整の「幽鬼の街」展 | 小樽市」を参照しています。

伊藤整の「幽鬼の街」は、私は読んだことがないのですが、昭和12年に文芸雑誌「文藝」に発表された、小樽の街を舞台とした作品なんですね。

この「幽鬼の街」をもとに制作された武田佑希子さんのストーリマップ作品「『幽鬼の街』小樽を歩く」を中心に、小樽の街を『幽鬼の街』という文学作品や、地図や古写真からたどる展示となっています。

※ストーリーマップとは、地図と文章・画像・動画などを組み合わせることによって、ストーリー性を持った地図を作成することができるESRI社が提供するアプリケーションとのことです。

武田佑希子さんの作品はERISジャパン株式会社が主催する第20回GISコミュニティフォーラムにおいてマップギャラリー2023(ストーリーマップ部門)第1位を獲得したそうです。
「幽鬼の街」小樽を歩く

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では、各館の展示についての様子です(見学にはそれぞれ入館料が必要です)。3館共通タイトルは「ストーリーマップでめぐる伊藤整の「幽鬼の街」展」となっていますが、各館それぞれにもタイトルが付けられています。

文学館「原作と地図で探索する時空の迷宮・小樽」

市立小樽文学館の展示タイトルは「原作と地図で探索する時空の迷宮(ラビリンス)・小樽」です。

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以下、小樽市HPからの引用です。

昭和12年に文芸雑誌『文藝』に発表された『幽鬼の街』。
そこに描写されているのは、一見単純な、伊藤整にとっての思い出の小樽のようにも見えますが、実は作中の時間軸は、大正6年(1917)から昭和3年(1928)頃まで、10年余もの幅があります。
また、物語も決して年代順に進んで行くわけではなく、各場面は空間の微妙な歪みをはらみながら時間を行きつ戻りつします。ねじれた時空間の迷宮の中で〈幽鬼〉は随所に出現し、主人公〈伊藤ひとし〉の心を責めさいなみます。
本展では、『幽鬼の街』の草稿や初出雑誌・初版本の展示と同時に、作品内の描写を、ストーリーマップや当時の古写真、そして『幽鬼の街』成立に至るまでの伊藤整の創作活動の軌跡と共にご紹介し、彼の〈内面の小樽〉に迫ります。
〈小説〉という名の時空の裂け目から、あなたの知らないもう一つの小樽に迷い込んでみませんか?
ストーリーマップでめぐる伊藤整の「幽鬼の街」展 | 小樽市

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博物館本館「幽鬼の街・小樽とその時代を歩く」

小樽総合博物館本館の展示タイトルは「幽鬼の街・小樽とその時代を歩く」で、展示は本館2階奥の企画展示室で行われています。

「幽鬼の街」に掲載された伊藤整による手書きの地図「小樽市街中央部」と武田佑希子さんのストーリーマップをもとに、小説で描かれた場所を当時の写真や関連する資料とあわせて紹介しています。

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本館企画展 | 小樽市 

博物館運河館「小樽の今昔風景」

小樽総合博物館運河館の展示タイトルは「小樽の今昔風景」で、展示は運河館の第一展示室の途中にあるウインドウ内で行われています。

小樽の街を散策すると、小説の舞台となった大正から昭和初期にかけての面影を見つけることができます。展示では各時代の写真を見比べながら小樽の街並みの変遷を紹介しています。

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運河館トピック展 | 小樽市

おわりに

3館スタンプラリーも行われていて、期間中に小樽文学館、小樽市総合博物館本館、運河館の展示を見てスタンプを3つあつめると、展覧会オリジナルメモ帳がもらえるんですね。

私ももらいました。
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さらに文学館で本と図録をセットで買って、ポストカードももらっちゃいました。

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ということで、伊藤整の「幽鬼の街」をテーマにした、市立小樽文学館と小樽市総合博物館本館・運河館の3館共同企画展が開催されています。

といいつつ掲載が遅れてしまい、8月10日から始まったこの企画展も期間が10月20日(日)までと、この投稿の時点で今週末までですので、気になっていた方はお忘れなく。

※文学館と博物館本館・運河館の見学には入館料が必要です。以下、参照長います。
・市立小樽文学館:ストーリーマップでめぐる伊藤整の「幽鬼の街」展 | 小樽市
・小樽市総合博物館:開館時間・休館日・入館料 | 小樽市

「幽鬼の街」小樽を歩く
本学の大学院生2名が携わった展示会「伊藤整の『幽鬼の街』展」が開催中 | ニュース・お知らせ | 北海学園大学

※関連ニュース
・2024年8月11日・20日・9月7日・10月2日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄
小樽文学館・博物館・運河館で伊藤整の合同企画展(小樽ジャーナル)

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2024年9月11日 (水)

久しぶりに小樽市総合博物館本館で蒸気機関車アイアンホース号を見てきました〜修理を終えて7月から元気に運行再開してます

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先日、久しぶりに小樽市総合博物館本館で大人気の蒸気機関車アイアンホース号を見てきました(乗ってはいません)。

そういえば、アイアンホース号は昨年(2023年)に故障が見つかり、その後に修理を終えて、今年7月25日から元気に運行を再開しているんですよね。

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ちなみに、状況を書き留めておくと、まず、昨年(2023年)9月にブレーキシステム(ブレーキを作動させる空気圧縮機)の故障が見つかり、その時点で2023年度の運行を終了しました。
※関連記事:小樽市総合博物館本館の蒸気機関車アイアンホース号がブレーキシステムの不具合で2023年度の運行を終了してます

その後、次の理由で修理が長引いているとのニュースが今年の春にありました。
・製造から100年以上たつ蒸気機関車を修理できるノウハウを持つ企業が道内になくて、大阪の専門業者の協力が必要。
・業者の調査で壊れた部品の既製品はなく、新たに作り直すのに3カ月はかかる。
・新たな部品が適切に動作するか安全性を確認できるのが、高知県内の専門業者だけで、そのテストにも時間がかかる。

で、今年7月4日に修理した空気圧縮機を取り付けて動作確認をし、7月9日に客車を連結して走行の安全性を確認し、7月25日に運行を再開。約10ヶ月ぶりにみんなの前に戻ってきたということで、夏休みに間に合ったんですよね。

修理費は522万円で、全国から市に寄せられた寄付金でほぼ賄えたそうで、今後も維持管理のため、市はふるさと納税などを通じての寄付を呼びかけています。

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蒸気機関車アイアンホース号は、1909年(明治42年)製造の北海道では最も古い動態保存の蒸気機関車で、無料で体験乗車ができるということでとても人気があり、何度か故障などの大きなトラブルがありながらも、修理を施しつつ頑張って走り続けいます。

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そうそう、こちらはアイアンホース号の模型で機関士の手作りだそうです。

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アイアンホース号の修理中、運行休止で残念がる子供たちに喜んでもらえればと、6月から展示されていて、先日行った際には、エントランスホール(入ってすぐのところ)に展示されていました。

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運転席部分などは、かなりリアルさにこだわっているそうですよ。

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ということで、修理後に7月から元気に運行再開しているアイアンホース号についてでした。

今年度は10月20日(日)までの運行を予定しているとのことです。

蒸気機関車アイアンホース号の運行予定 | 小樽市
蒸気機関車アイアンホース号 | 小樽市
蒸気機関車アイアンホース号 | 小樽市(記事一覧)

※関連ニュース
・2024年4月26日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄(アイアンホース号修理長引く)
・2024年6月1日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄(アイアンホース号模型を手作り)
・2024年7月20日・26日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄(アイアンホース号復活)
・2024年7月31日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄(アイアンホース号運行担う佐藤圭樹さん)

【関連記事】
ニュースより/小樽市総合博物館本館の蒸気機関車アイアンホース号は修理中〜夏休み前の運行再開を目指す

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2024年6月 6日 (木)

ニュースより/小樽市総合博物館が「第5回日本博物館協会賞」受賞

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少し前のニュースからですが、小樽市総合博物館(石川直章館長)が「第5回日本博物館協会賞」を受賞することになったと、小樽市から5月27日に発表がありました。

この賞は2020年(令和2年)に創設された、“日本の博物館の振興に大きく貢献し、他の博物館の模範となる顕著な成果を挙げていると認められる国内施設”を顕彰するものだそうで、道内施設の受賞は初とのことです。すごいですね。

2024年11月27日に長野県松本市で開催の第72回全国博物館大会において、授賞式があるそうです。

※関連ニュース
・2024年5月28日付北海道新聞朝刊第3社会欄
観光入込客数と博物館協会賞受賞 小樽市長定例記者会見(小樽ジャーナル)

ニュースによると、日本博物館協会には博物館や美術館など全国1200施設、うち道内約40施設が加盟しているそうで、第5回を迎えた日本博物館協会賞ではこれまで、ちひろ美術館(東京・安曇野)、大原美術館(岡山県)、明石市立天文科学館(兵庫県)などが受賞しているそうです。

小樽市総合博物館のFacebookページに掲載されていたのですが、受賞理由としては「地域のネットワークを強化し、地域経済の好循環が生まれる構造を創るべく、積極的に取り組んでいる。小規模な地方博物館でありながらも、地域のアイデンティティを確立した都市再生が博物館活動とともに進んでいる好事例」ということだそうです。

なんだか自分の街の博物館が、こういった賞をもらうのは、とっても誇らしいですね。

小樽市総合博物館は、2007年に市内にばらばらにあった市博物館と青少年科学技術館、小樽交通記念館の3施設を再編して発足し、旧小樽交通記念館を本館に、旧小樽倉庫の旧市博物館を運河館として、社会教育機関としての役割に加えて、観光振興にも力をいれているんですよね。

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私も普段博物館が投稿されているSNSでの情報はいつもチェックさせてもらってますし、毎回工夫を凝らして開催されている様々な企画展はとても楽しく、色々と勉強もさせてもらってます。

小樽のことについて、直接問い合わせさせていただくともあり、いつもとても丁寧な回答をいただいていて助かってるんですよね。そうそう、ブログ用にと写真をお借りすることもあります。

小樽市総合博物館には本当にお世話になっていて、小樽のことならまずは博物館にと、とっても頼りにしています。

第5回日本博物館協会賞受賞、おめでとうございます!!

顕彰|公益財団法人日本博物館協会

※小樽市総合博物館Facebookページより。

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2024年5月28日 (火)

小樽市総合博物館運河館でトピック展「咲き誇れ、空と海のあいだにー小樽海岸の希少植物たち」が8月8日まで開催中

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小樽市総合博物館運河館トピック展咲き誇れ、空と海のあいだにー小樽海岸の希少植物たち」が開催中です。

開催期間は2024年5月18日(土)~8月8日(木)までと長期に渡っての開催となっています。運河館は無休です。

運河館の開館時間は9:30〜17:00で、展示は運河館の第一展示室の途中にあるウインドウ内で行われています。

運河館のトピック展は、小規模ながら毎回とても興味深い企画展を開催しているのですが、今回は普段はほとんど注目されることのない、小樽の海岸に生育する希少な植物について紹介する展示となっています。

ほとんどが険しい絶壁や岩上に生育している、普通の散策ではまず見ることのできない「高嶺の花」たちだそうですよ(※小樽市総合博物館 - 5月18日から運河館でトピック展「咲き誇れ、空と海のあいだに~小樽海岸の希少植物たち」が始まりました。... | Facebookより)。

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中には絶滅が懸念される希少種もあるとか。実は私は先日ざっと見てきてしまったので、もう一度ちゃんと見に行ってこようかと思っています。

ということで、小樽市総合博物館運河館でトピック展「咲き誇れ、空と海のあいだにー小樽海岸の希少植物たち」が開催されています。

期間は8月8日(木)までと、まだ先まで開催しているので、興味のある方は見に行ってみてはいかがでしょうか。

運河館トピック展 | 小樽市
小樽市総合博物館 | Facebook

※参考:2024年5月20日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄

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【小樽市総合博物館運河館の入館料について】
※見学には入館料が必要です。
運河館の入館料は、一般300円、高校生・市内在住の70歳以上の方150円、中学生以下無料。
その他、本館との共通入館料や団体割引などの詳細は、小樽市HP内の「開館時間・休館日・入館料 | 小樽市」で確認してください。
※運河館は無休です。

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2024年5月23日 (木)

ニュースより/小樽市総合博物館本館の蒸気機関車アイアンホース号は修理中〜夏休み前の運行再開を目指す

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 ニュースは少し前にあったのですが、小樽市総合博物館本館で大人気の蒸気機関車アイアンホース号が、ブレーキシステムの故障のため修理中で、現在は運休中なんですよね。

先のゴールデンウィークに間に合うことができず、夏休み前の7月中の運行再開を目指しているとのことです。

(現在は乗り場には客車のみ)
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ブレーキシステム(ブレーキを作動させる空気圧縮機)の故障が見つかったのが昨年(2023年)9月で、その時点で昨年度の運行も終了したんですよね。
※その時の記事がこちら:小樽市総合博物館本館の蒸気機関車アイアンホース号がブレーキシステムの不具合で2023年度の運行を終了してます

アイアンホース号の修理が長引いている件については、2024年4月26日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄に掲載されていて、ニュースでは修理が長引いている要因として以下の3つをあげています。
・製造から100年以上たつ蒸気機関車を修理できるノウハウを持つ企業が道内になくて、大阪の専門業者の協力が必要。
・業者の調査で壊れた部品の既製品はなく、新たに作り直すのに3カ月はかかる。
・新たな部品が適切に動作するか安全性を確認できるのが、高知県内の専門業者だけで、そのテストにも時間がかかる。

ということで、なるほど、やはり修理といっても古く歴史ある蒸気機関車となると簡単にはいかないんですね。

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敷地内を走る蒸気機関車アイアンホース号は、1909年(明治42年)製造の北海道では最も古い動態保存の蒸気機関車で、無料で体験乗車ができるということでとても人気があって、過去に故障などの大きなトラブルがありながらも、修理を施しつつ頑張って走り続けているんですよね。

アイアンホース号の運行を楽しみにしている方も多いと思いますが、今回もしっかりと修理をしてもらって、運転再開を待ちたいですね。

※運行中のアイアンホース号(2022年4月30日撮影)。
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※小樽市総合博物館では展示鉄道車両の保全のため、小樽市のふるさと納税「小樽ファンが支えるふるさとまちづくり」内にて寄付を募っています。
蒸気機関車アイアンホース号(PORTER4514)のブレーキが故障!寄付を募っています! | 小樽市

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2024年4月22日 (月)

ニュースより/小樽市総合博物館所蔵の明治のニシン漁場を描いた屏風「海岸ノ漁場屏風(鰊盛業図屏風)」が市指定文化財に

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少し前からのニュースなのですが、小樽市総合博物館所蔵の明治時代のニシン漁場を描いた屏風「海岸ノ漁場屏風(鰊盛業図屏風)」が、2024年3月28日付で小樽市教育委員会により小樽市指定有形文化財に新たに指定されています。

このニュースは2024年4月2日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄に掲載され、小樽市のHP内でも紹介されています。
※こちら:小樽市指定文化財が新しく指定されました | 小樽市

「海岸ノ漁場屏風(鰊盛業図屏風)」(かいがんのぎょばびょうぶ・にしんせいぎょうずびょうぶ)は、日本画家の久保田金僊(1875~1954)が明治36年(1903年)に制作した屏風とのことです。

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ニュースによると、小樽に居住した漁業家・花田傳七氏が当時経営していた、現在の留萌管内小平町のニシン漁場の風景を描いたもので、沖合で漁をする船やニシン粕を製造する様子などが精巧に表現されています。

群像で近代のニシン漁を描いた絵画は少ないそうで、とても価値があるそうです。

1993年(平成5年)に花田家の親族から当時の小樽市博物館に寄贈を受け、現在は小樽市で所有し、小樽市総合博物館運河館で常設展示されています。

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この屏風には収納していた、作品の由来などが墨書きされている木製の箱があって、今回作品本体と合わせ、附(つけたり)指定されて、こちらは今後見られるように計画中とのことです。

ちなみに、小樽市指定文化財はこれで計11件となり、小樽市総合博物館所蔵はそのうちが5件(西川家文書・稲垣日誌・花園公園設計図・林家旧蔵アイヌ風俗画画稿・海岸ノ漁場屏風)となっていますが(さらに史跡が1件)、博物館によると、まだまだ市指定になるべき資料があるそうですよ。

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【小樽市総合博物館運河館の入館料について】
※見学には入館料が必要です。
運河館の入館料は、一般300円、高校生・市内在住の70歳以上の方150円、中学生以下無料。
その他、本館との共通入館料や団体割引などの詳細は、小樽市HP内の「開館時間・休館日・入館料 | 小樽市」で確認してください。
※運河館は無休です。

※小樽市総合博物館のFacebookページより。

※小樽市HPからの一部引用です。

留萌郡小平町鬼鹿に実在したニシン漁場の風景を題材としており、画面には、ニシンの漁獲、ニシン粕への加工、出荷する陸上での作業の様子が、作業に従事する350人を超える人物や、民具、建物などとともに、克明に描き出されています。

明治37年には、アメリカで開催されたセントルイス万国博覧会に「海岸ノ漁場屏風」という作品名で出品され、「銀賞」を受賞しており、当時から高い評価を得ていたことがうかがえます。

屏風のモデルとなった漁場は、小樽に居住した漁業家である花田傳七氏が経営していたことから、小樽に残され、明治44年には当時の皇太子、のちの大正天皇が小樽行啓の際に台覧したことが記録されています。

平成5年に花田家の親族から当時の小樽市博物館に寄贈を受け、現在は小樽市で所有し、小樽市総合博物館運河館で常設展示しています。

本作は北海道の主要な産業のひとつであった、近代のニシン漁を生き生きと描いた、ほとんど唯一の絵画作品であり、その点できわめて重要な歴史資料といえます。さらに、明治期に重要な役割を果たした画家のひとりである久保田金僊の代表作のひとつとしても位置付けられるべき作品です。

なお、本資料には屏風を収納していた木製の箱があり、この箱に作品の由来などが墨書きされていることから「箱墨書銘付(はこぼくしょめいつき)」として、作品本体と合わせ、附(つけたり)指定しています。
小樽市指定文化財が新しく指定されました | 小樽市

小樽市の文化財 | 小樽市

※参考:附指定 - Wikipedia

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2024年3月 2日 (土)

小樽市総合博物館運河館では今年もひな人形を展示中(3月3日まで)

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3月3日(日)のひな祭りを前にして、今年も市内各所でひな人形が飾られているようですね。

小樽市総合博物館運河館では、今年も運河館・第一展示室にて、ひな人形を展示中です。

期間は2024年2月22日(木) ~ 3月3日(日)で、運河館の開館時間は9:30〜17:00です。

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明治末期、昭和初期、昭和30年代といった時代の段飾りのほか、豆びなや江戸時代の「古今びな」等を展示しています。

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やっぱりひな人形は華やかで綺麗ですね。それに、なんだか和みますね。

3月3日(日)の最終日には、「うんがかんのひなまつり」と題して、昨年から復活した着物の着付け(要予約・中学生以下)と、5年ぶりのお茶会も開催されるそうですよ。

※Facebookページ:小樽市総合博物館

ひな祭りに関しては、以前は「おたる雛めぐり」というイベントが開催されていましたが、2016年を最後に中止になってしまいました。それでも伝統行事ということで、その後も市内各所でひな人形が展示されているので、素敵なひな人形にふと出会えるかもしれませんね。

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【小樽市総合博物館運河館の入館料について】
※見学には入館料が必要です。
運河館の入館料は、一般300円、高校生・市内在住の70歳以上の方150円、中学生以下無料。
その他、本館との共通入館料や団体割引などの詳細は、小樽市HP内の「開館時間・休館日・入館料 | 小樽市」で確認してください。
※運河館は無休です。

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