塩谷の徳源寺は本堂が歴史的建造物〜境内には保存樹木の巨木〜お寺の前の坂は「停車場の坂」
国道5号線沿いのバス停「塩谷」の近くの交差点の横に、曹洞宗「徳源寺」というお寺への案内板があります。
この徳源寺は、本堂が小樽市指定歴史的建造物でもあるとても古く歴史のあるお寺で、以前から気にはなっていたのですが、ようやく行くことができました。
行ったのが、ちょっと前の8月なので、今の時期と木々の様子が変わっていると思いますので、ご了承を。
(写真は8月25日撮影)
塩谷の徳源寺は本堂が小樽市指定歴史的建造物
先ほどの国道5号線の交差点から、山側に入ると、道路は坂道になっていて、上ってすぐにお寺の門柱があります。
その横に、お馴染みの小樽市指定歴史的建造物の案内板があります。
徳源寺の創立は文久2年(1862年)と古く、小樽市指定歴史的建造物に指定されているのは現存する本堂で、明治30年(1897年) 建立ととても歴史があります。
小樽市のHP内に徳源寺本堂の建物概要が掲載されているので、引用させていただきます。
このお寺は、文久2年(1862)年塩谷村吉原に創立され、その後、現在の場所にこの本堂が建てられました。
棟梁は、水天宮と同じ伊久治三郎です。本堂の屋根は入母屋造りで正面中央に唐破風をつけています。
本堂の平面は奥から内陣、外陣、廊下からなり、内陣の左右に脇陣があります。
本堂と左手の龍神堂が並ぶ形式は、小樽市真栄の龍徳寺と共通しています。
境内には、小樽市の保存樹木に指定されているクロマツとイチョウがあります。
小樽市 : 徳源寺本堂
趣というか風格がありますよね。
こちらが龍神堂かな?
装飾が細かくて凄いですね。
こちらの建物は何だろう…
行ったのが8月ということで、周囲は濃い緑に囲まれていたのですが、とても静かで落ち着いた雰囲気でした。
それにしても、ここ徳源寺の境内はとても大きな木々に覆われています。
先ほどの建物概要にも記載されていますが、境内の木々には、小樽市の保存樹木に指定されているクロマツとイチョウがあるそうです。
小樽市保存樹木のクロマツとイチョウ
境内には、大きなクロマツとイチョウの木がどうやら3本ずつあって、小樽市の保存樹木に指定されています。
境内には案内板もありました。
小樽市HP内の保存樹木等の指定一覧のページに、説明があるので引用させていただきます。
龍神堂横の黒松は明治30年塩谷村吉原より移転し、本堂が建築された以前からあったものと思われ、大変立派な樹木である。また、本堂左の公孫樹(イチョウ)は、2本が合体しており珍しい。黒松は、樹高約18m、平均幹周2m、推定樹齢250年以上。公孫樹は、樹高15m、平均幹周1.4m、推定樹齢150年以上。
小樽市 : 保存樹木等の指定 一覧
ということですが、推定でクロマツの樹齢が250年以上、イチョウが150年以上なんですね。
ただ、すいません、境内のどの木も立派で、どれがどれだかよくわからないのですが、本堂前の左にある、二本の木の枝が繋がっている珍しいイチョウというのがこちらですね。
繋がってますね。
そして、クロマツはこれかな?巨木です。
徳源寺の前の坂は「停車場の坂」
帰ってから知ったのですが、この徳源寺の前の坂は「停車場の坂」というそうです。
今はそのように呼ぶ人も少ないそうですが、坂を上っていった先に、塩谷駅があることから、そう呼ばれるようになったとのことです。
塩谷に住んでいた、小樽ゆかりの文学者・伊藤整も、この坂を歩いて塩谷駅から庁立小樽中学校(小樽潮陵高校の前身)、小樽高等商業学校(小樽商科大学の前身)に汽車通学していたそうですよ。
この坂を上ると、切り割りになった峠に出て、その先が塩谷駅になるそうで、機会があったら、この停車場の坂を上り、塩谷駅まで歩いてみたいですね。
※参考:小樽市 : おたる坂まち散歩 第47話 停車場の坂(前編) (ていしゃばのさか)
おわりに
なかなか塩谷方面には行く機会がなかったのですが、ようやく歴史ある「徳源寺」を見に行くことができました。
小樽市指定歴史的建造物の本堂に、境内の保存樹木、さらにはお寺の前は伊藤整も歩いた坂道と、何だかとても歴史が詰まったスポットでした。
行ったのが8月で、掲載時期が随分と遅れてしまったのですが、これから秋が深まってくると、境内の様子も一層趣があるものになるのではと、ちょっと気になります。
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