小樽中央卸市場が2024年3月末で閉鎖となりました
昨年(2023年)秋にそのニュースがあった際にはとても驚いたのですが、JR小樽駅の近くの国道5号線沿いにある「小樽中央卸市場」が、予定通りに3月30日(土)までに営業を終了して閉鎖となっています。
※閉鎖を知らせる昨年の記事がこちら:ニュースより/小樽中央卸市場が来年(2024年)3月末で閉鎖
※注意:中央卸市場と中央市場は別の市場です…国道5号線から同じような建物が並んでいるので混同されがちなのですが、国道沿いの1棟目の建物が中央卸市場で(中央卸市場はその1棟のみ)、その先に続く3棟が中央市場です。中央市場は元気に営業しています。
※営業終了のニュースは2024年3月31日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄にも掲載されていました。
中央卸市場は、近年は来店客が減少して、店舗も経営難や高齢化による後継者不足などにより減っていて、加えて建物の老朽化がかなり進んでいたそうで、改修や改築などの費用の負担は難しいとの判断で、組合は存続を断念して売却を決めたそうです。
ニュースによると、市場の土地と建物は不動産開発のアルファコート(札幌)が2023年10月31日付で取得していて、建物を管理していた小樽中央卸商業協同組合は同年9月末で解散してます。
老朽化の進んでいた現在の建物は、1957年に完成した鉄筋コンクリート造りの4階建てで、3、4階は賃貸住宅となっていました(入居していた世帯は移転)。
中央卸市場は、樺太などからの引き揚げ者が戦後間もない1947年に開設した歴史ある市場で、昔は名前のとおり卸売りがメインだったようですが、その後、普通に小売もする一般の市民が利用するなじみの市場となっていたのですが、77年に渡るその歴史に幕を下ろすことになりました。
実は閉鎖前の3月23日(土)にも行ってきて、その際にはもう2店舗しか営業していなかったのですが、ニュースによると、その2店舗も3月25日(月)で営業を終えていたそうで、30日(土)は市場内の備品を運び出す作業が行われたそうです。
こちらは、3月23日の様子です(お店は許可をもらって撮影しました)。
ということで、中央卸市場が閉鎖しました。
近年、入船市場(2017春閉店)、手宮市場(2018年3月閉店)、妙見市場(2020年3月閉店)、そして今回の中央卸市場と、小樽市場連合会の市場の閉店が続いているんですよね。
市場がたくさんあるのも小樽の昔からの特徴でもあったのですが、残るのは新南樽市場・南樽市場・中央市場・三角市場・鱗友朝市の5市場となってしまい、ちょっと寂しく、そして心配な状況でもありますね。
※参考
・小樽市場MAP 小樽市場連合会(PDF)
・ICHIBA - 小樽市(PDF)
・【ICHIBA SANPO vol.7】小樽で唯一の卸売り市場 中央卸市場:小樽百貨UNGA↑(うんがぷらす)
・アルファコート株式会社
※中央卸市場のサイトはないようです。
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