ニュースより/高島の地に受け継がれる伝統芸能「高島越後盆踊り」が存続の危機!?保存会の会員数が高齢化で減少
高島の地に受け継がれる伝統芸能で、その行事が小樽市の無形民俗文化財にも指定されている「高島越後盆踊り」ですが、その担い手でつくる高島越後盆踊り保存会が、存続の危機を訴えているというニュースがありました。
少し前のニュースからなのですが、小樽ジャーナルの記事「小樽の高島越後盆踊り存続危機! 会員募集のお願い」や2023年10月28日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄に掲載されていました。
高島越後盆踊りは、その名の通り越後(新潟)にルーツをもつ盆踊りで、小樽には約150年前に伝えられたそうです。
高島といえば、古くから優れた漁場をもって栄えた地域ですが、明治時代には本州からの移住者が増え、中でも新潟県北蒲原群紫雲寺町(現在は新発田市に編入)の当時大火のあった藤塚浜地区からの移住者が多かったそうです。
その移住してきた方々が、お盆に先祖の眠る故郷に思いをはせながら、故郷の盆踊りを踊り、それが高島に定着したそうで、そうやって伝えられてきたのがこの高島越後盆踊りで、平成13年(2001年)に小樽市の無形民俗文化財に指定されています。
ニュースによると、この貴重な文化を残そうと、地域住民らが昭和54年(1979年)に保存会を発足して、踊りを伝承しているのですが、当初は100人を超えた会員も現在は68人と減少し、うち70歳以上が8割と高齢化が進んでいるそうで、このままでは保存会、ひいては踊りを存続できるかどうか危ぶまれるということなんですね。
もちろん、同会は2016年から地元の北陵中で授業の一環として高島越後踊りを教えて、伝統文化に親しんでもらったり、潮まつりなどのイベントで踊りを披露したりといった活動もしているのですが(年に10回ほどあるそうです)、なかなか加入者は増えないようです。
例年8月には、高島公園(高島稲荷神社に隣接)で高島越後盆踊りの行事が行われ、私も何度か見に行っています。
踊りは2つの形態のものを一つの流れとして交互に行うのが特徴とのことですが、見ていてもなかなか難しくて、すぐには覚えられそうにないものの、その踊りはとても独特で、しなやかで優雅なんですよね。
歴史がある伝統文化の高島越後踊りは、とても魅力のある踊りでもあるので、加入者が増えて後継者が育つといいですね。
※2023年8月19日に高島公園で行われた高島越後盆踊りの行事の様子。
※参照(リンク先に問い合わせ先なども記載されています)
・小樽の高島越後盆踊り存続危機! 会員募集のお願い(小樽ジャーナル)
・2023年10月28日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄
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