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2023年11月21日 (火)

ニュースより/高島の地に受け継がれる伝統芸能「高島越後盆踊り」が存続の危機!?保存会の会員数が高齢化で減少

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高島の地に受け継がれる伝統芸能で、その行事が小樽市の無形民俗文化財にも指定されている「高島越後盆踊り」ですが、その担い手でつくる高島越後盆踊り保存会が、存続の危機を訴えているというニュースがありました。

少し前のニュースからなのですが、小樽ジャーナルの記事「小樽の高島越後盆踊り存続危機! 会員募集のお願い」や2023年10月28日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄に掲載されていました。

高島越後盆踊りは、その名の通り越後(新潟)にルーツをもつ盆踊りで、小樽には約150年前に伝えられたそうです。

高島といえば、古くから優れた漁場をもって栄えた地域ですが、明治時代には本州からの移住者が増え、中でも新潟県北蒲原群紫雲寺町(現在は新発田市に編入)の当時大火のあった藤塚浜地区からの移住者が多かったそうです。

その移住してきた方々が、お盆に先祖の眠る故郷に思いをはせながら、故郷の盆踊りを踊り、それが高島に定着したそうで、そうやって伝えられてきたのがこの高島越後盆踊りで、平成13年(2001年)に小樽市の無形民俗文化財に指定されています。

ニュースによると、この貴重な文化を残そうと、地域住民らが昭和54年(1979年)に保存会を発足して、踊りを伝承しているのですが、当初は100人を超えた会員も現在は68人と減少し、うち70歳以上が8割と高齢化が進んでいるそうで、このままでは保存会、ひいては踊りを存続できるかどうか危ぶまれるということなんですね。

もちろん、同会は2016年から地元の北陵中で授業の一環として高島越後踊りを教えて、伝統文化に親しんでもらったり、潮まつりなどのイベントで踊りを披露したりといった活動もしているのですが(年に10回ほどあるそうです)、なかなか加入者は増えないようです。

例年8月には、高島公園(高島稲荷神社に隣接)で高島越後盆踊りの行事が行われ、私も何度か見に行っています。

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踊りは2つの形態のものを一つの流れとして交互に行うのが特徴とのことですが、見ていてもなかなか難しくて、すぐには覚えられそうにないものの、その踊りはとても独特で、しなやかで優雅なんですよね。

歴史がある伝統文化の高島越後踊りは、とても魅力のある踊りでもあるので、加入者が増えて後継者が育つといいですね。

※2023年8月19日に高島公園で行われた高島越後盆踊りの行事の様子。

※参照(リンク先に問い合わせ先なども記載されています)
小樽の高島越後盆踊り存続危機! 会員募集のお願い(小樽ジャーナル)
・2023年10月28日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄

高島越後盆踊りの行事 | 小樽市

【関連記事】
※今年(2023年)8月の高島越後盆踊りの様子。
高島の地に受け継がれる「高島越後盆踊り」が開催されました(8月18日~8月20日)

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2023年11月18日 (土)

ニュースより/「FMおたる」が個人協賛を募る「サポーター制度」を導入しています

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少し前のニュースからなのですが、小樽市のコミュニティ放送局「FMおたる」(エフエム小樽放送局)(周波数76.3MHz)が、個人協賛を募る「サポーター制度」を導入しています。

ニュースは2023年10月31日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄に掲載されていて、サポーター制度は2023年10月1日からスタートしているとのことです。

FMおたる全体の他、番組によってはその番組を指定して支援することもできるようで、番組特製Tシャツなどを返礼品として受け取ることができるとのことなんですね。

申し込みは、FMおたるの「オンラインショップコーナー」からできます。
FMおたる オンラインショップ

トップページ - FMおたるのスクリーンショットより)
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内容を見てみると、FMおたる全体の協賛は、1000円コースと2000円コースがあります。

1000円コースは番組改編のある上期(4月)と下期(10月)に制作する新タイムテーブルが郵送で送られるとのこと。そして、もうひとつの2000円コースは、タイムテーブルに加えてMおたるステッカーが送られるそうです。

番組指定支援は、原則企業協賛が付いてない番組が対象で、1口当たりの支援額や返礼品は番組ごとに異なるとのことです。

こちらも申し込みはFMおたる オンラインショップからですが、そちらをみると「〜〜〜」応援企画という形でいくつか掲載されていましたよ(支援対象の番組は、今後増える予定とのこと)。

もしお気に入りの番組がサポーター制度の対象になっていたら、応援の意味も込めて申し込むと、番組独自の面白い返礼品がもらえるかもしれませんね。そして、このサポーター制度が、番組とリスナーとの新たなつながりにもなるんですね。

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FMおたるもコロナ禍で企業協賛離れもあって、回復はしてきているものの、以前の状態までには戻ってないそうです。

ということで、FMおたるが個人協賛を募る「サポーター制度」を導入しています。多くの支援があるといいですね。

トップページ - FMおたる

【関連記事】
FMおたる(周波数76.3MHz)は地域密着のコミュニティラジオ局〜2021年7月で開局25周年

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2023年11月14日 (火)

ニュースより/小樽公園内の顕誠塔の大規模な改修工事が終了してます

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小樽公園内の高台に建つ顕誠塔の大規模な改修工事が、8月に入って始まったというニュースをこのブログでもお伝えしましたが、その工事が終了しています(実際の工事は7月下旬からだったようです)。

※工事についての記事:小樽公園内の顕誠塔の大規模な修復工事が始まってます〜建立100年を迎え老朽化が進む

工事終了については、2023年11月2日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄や小樽ジャーナルの記事「小樽顕誠塔完工!清め祓い式と感謝状贈呈式」に掲載されていて、10月30日には塔のある小樽公園で工事完了の記念式典も行われたそうです。

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当初は11月30日までの予定との看板が掲示されていたのですが、早くに終了したのですね。

小樽顕誠会が維持・管理する小樽公園の顕誠塔は、1923年(大正12年)5月に建立され、2023年の今年で完成100年を迎えていたんですが、岩盤が剥がれ落ちるなどと老朽化も進んでいたようで、50年前も外壁の塗装などを行っているそうでですが、今回はより大規模な修繕となったそうです。

外壁補修の他、頂上部に飾られている金鵄(きんし)の再塗装なども行われています。

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顕誠塔は、もともとは日露戦争の戦没者慰霊のために建てられ、戦前は「昭忠碑」と呼ばれて戦没者を慰霊してきましたが、戦後は軍事色を取り除き、郷土小樽市の発展に尽くした市民の霊をまつるようになりました。

以前のニュースによると、設計は東京帝国大教授の伊東忠太といわれていて、高さは約18mで頂上部分に金鵄が飾られています。ただ、設計図などは残っておらず、内部の構造は分からない点もあるとのことで、今回、専門家を交えて歴史的建造物としての価値と併せて調査を行ったようです。

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毎年5月には、小樽で一番早くに開催されるお祭りとして知られている「招魂祭」がここで開催されていますが、顕誠塔のできた翌1924年から始まっているそうです。

招魂祭は郷土の発展に尽くして亡くなった合祀者・郷土功労者を慰霊するお祭りで、以前は5月14日・15日の2日間の日程でしたが、2016年からは15日の本祭1日のみの開催となっていて、かつてはずらりと並んだ露店も今は出てなくて、お祭り色はほとんどなくなり、式典がしめやかに執り行われています。

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ということで、建立100年を迎えた「顕誠塔」の大規模な改修工事が終了したというニュースでした。

【関連記事】
第78回招魂祭が5月15日に今年も小樽公園の顕誠塔前広場で開催されました

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2023年11月10日 (金)

ニュースより/小樽中央卸市場が来年(2024年)3月末で閉鎖

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ちょっと残念なニュースがありました。

JR小樽駅の近くの国道5号線沿いにある「小樽中央卸市場」が、来年(2024年)3月末で閉鎖されるそうです。

※参照ニュース
北海道:小樽中央卸市場取り壊しへ 老朽化で来春にも :地域ニュース : 読売新聞
・2023年11月9日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄

※注意:中央卸市場と中央市場は別の市場です。
国道5号線から同じような建物が並んでいるので混同されがちなのですが、国道沿いの1棟目の建物が中央卸市場で(中央卸市場はその1棟のみ)、その先に続く3棟が中央市場です。中央市場は元気に営業しています。

(中央卸市場の後ろに続くのが中央市場)
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ニュースによると、市場の土地と建物は、すでに不動産開発のアルファコート(札幌)が10月31日付で取得していて、建物を管理していた小樽中央卸商業協同組合は9月末で解散したとのことです。

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現在入っている店舗は、アルファコートと個別に契約して、当面営業を続けるそうですが、来年3月までに退去となります。

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近年は来店客が減少し、店舗も経営難や高齢化による後継者不足などにより減り(7店舗まで減っていたそうで、私が見に行った時にはさらに減ってました)、加えてやはり建物の老朽化がかなり進んでいるんですね。

現状、改修や改築などの費用の負担は難しいとの判断で、組合は存続を断念して売却を決めたそうです。

実は最近、外壁がネットで覆われていて、気になっていたんですが、昨年に外壁が剥がれ落ちたこともあったそうです。

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老朽化の進む現在の建物は、1957年に完成した鉄筋コンクリート造りの4階建てで、3、4階は賃貸住宅となっていましたが、入居していた世帯はすでの移転済みとのことです。

跡地利用については、現在のとこと正式な発表はないようですが、建物は解体の方針とのことで、また街の風景が変わりますね。

建物には「卸」のマーク。
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今は普通に小売をしている一般の市民が利用する市場ですが、昔は名前のとおり、卸売りがメインだったようです。

中央卸市場は、樺太などからの引き揚げ者が戦後間もない1947年に開設した、古くから市民が利用してきたなじみの市場ですが、来春に閉鎖されるということで、その歴史に幕を下ろすことになります。

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ここ数年で、入船市場(2017春閉店)、手宮市場(2018年3月閉店)、妙見市場(2020年3月閉店)といった小樽市場連合会の市場が閉店しているんですよね。

それに続いて、今回、中央卸市場が閉鎖されるということで、あと残るのは新南樽市場・南樽市場・中央市場・三角市場・鱗友朝市ですが、市場というのも小樽の街の特徴で、小樽の文化を伝えるものなので、こう閉鎖が続くのは、なんとも寂しいですね。

※実は読売新聞さんに、今回の件について電話インタビューを受けまして、記事には私のコメントも掲載されているのですが、なんだか偉そうに話していて、お恥ずかしい限りです(^^;;

※参考
小樽市場MAP 小樽市場連合会(PDF)
ICHIBA - 小樽市(PDF)
【ICHIBA SANPO vol.7】小樽で唯一の卸売り市場 中央卸市場:小樽百貨UNGA↑(うんがぷらす)
アルファコート株式会社

※中央卸市場のサイトはないようです。
※こちらは中央市場のサイト:小樽中央市場 公式HP

【関連記事】
中央卸市場〜中央市場

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2023年7月22日 (土)

ニュースより/浅草横断歩道橋が老朽化のために撤去!?

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小樽の街歩きをする際に、ちょっと変わった視点として注目しているポイントのひとつが歩道橋です。

階段を上るのは大変なので、できれば避けたい気もする歩道橋ですが、上から眺める風景というのは、遠くまで見渡せたりと、日常とは違うなかなか新鮮な眺めなんですよね。

市内あちこちの歩道橋を渡った際の記事は、「歩道橋から」というカテゴリーにまとめていて、先日は連載を持たせてもらっているフリーペーパー「小樽チャンネルマガジン」(編集発行:株式会社K2)でも、2023年4月〜6月号の3回に渡って歩道橋特集を書かせてもらいました。

ただ、市内の歩道橋の多くは老朽化が進んでいるのが目につきますよね。

中でも特に老朽化が目に止まるのが、産業会館前の国道5号線に架かる「浅草横断歩道橋」で、階段の所々に穴が開いて下が見えていたり、それを補修した後があったり、さらに、今年の冬には片側1箇所の階段が、ロードヒーティング故障のため通行止めになっていました。

(2023年6月22日撮影)
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(2023年5月19日撮影)
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(2022年7月23日撮影)
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いや、本当に最近は特に塗装の剥がれがひどいんですよね。

そんな浅草横断歩道橋ですが、どうやら撤去されるようです。

この話題は、少し前からTwitterでも上っていたのですが、小樽市HP内の建設部発注見通し内の一覧に「浅草横断歩道橋連絡橋撤去工事」の記載があるんですね(それをチェックされてるのがすごいです)。
※参照:令和5年度 小樽市工事発注見通し( 7月 1日現在)

さらに、2023年7月5日(水)の読売新聞朝刊に、この浅草横断歩道橋撤去についての記事が掲載されて、状況の詳細が一般にも知られることになりました。

新聞記事によると、やはり老朽化して危険、上るのが大変、などといった理由で住民から撤去を求める声が上がっていたとのことなんですね。

そこで小樽市がその旨を設置者の北海道開発局小樽道路事務所に伝え、同事務所が撤去に踏み切ったとのことです。

(以下の写真は2023年5月19日撮影)
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新聞記事によると、8月以降に工事が行われる見通しということで、交通量の多い国道5号線に架かる歩道橋の撤去工事となると、結構大変そうですね。

この浅草横断歩道橋は、1979年8月に供用を開始しているそうで、もう40年以上が経過して、現在のようの状況になったんですね。見るからに危険そうで、ここまでくると撤去もやむを得ない、といった印象ではありますね。

実はこの新聞記事の掲載にあたって、小樽チャンネルマガジンでの歩道橋特集を読んだという読売新聞の担当の方から簡単なインタビューを受けまして、恥ずかしながら記事には私のコメントが掲載されているというおまけもついてました(普段とは違う断定口調にまとめられていたのが、ちょっと気になりましたが ^^;)。

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そうそう、歩道橋の撤去というと、最近ですと2021年秋に富岡歩道橋が撤去されていますね。
富岡歩道橋は完全撤去されて横断歩道ができてます
富岡歩道橋が撤去工事のために9月1日から通行できなくなります

市内の多くの歩道橋は老朽化が進んでいるので、今後は修復というよりは、順次撤去されていくのかな。

ということで、まもなく浅草橋横断歩道橋の撤去工事が始まるようです。

歩道橋の上からの風景もそろそろ見納めですね。

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(歩道橋の上から小樽駅方面の眺め)
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(札幌方面の眺め)
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※参照:2023年7月5日付読売新聞朝刊

【関連記事】
産業会館前の浅草横断歩道橋の階段が片側1箇所、ロードヒーティング故障のため通行止めになってました
浅草横断歩道橋から
小樽チャンネルマガジン2023年6月号(Vol.91)〜今号は小樽を歩く【特別編】小樽の歩道橋を歩く【後編】

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2023年7月20日 (木)

ニュースより【続報】/小樽市総合博物館展示の電気機関車2両に有害なPCB〜早くも解体着手

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先日、小樽市総合博物館本館で屋外展示されている電気機関車ED75 501」と「ED76 509」の2両に、有害な高濃度ポリ塩化ビフェニル(PCB)が含まれるため解体される方針、というニュースがあってこのブログでも取り上げました。

※その記事はこちら「ニュースより/小樽市総合博物館展示の電気機関車2両「ED75 501」と「ED76 509」に有害なPCB〜8月にも解体方針

その続報が2023年7月17日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄に掲載されていたのですが、それによると、小樽市は7月19日(水)にもこの2両の解体、PCB除去作業に着手するとのことです。

って、早いですね。最初のニュースの際には“8月にも解体作業を始める方針”という報道でしたが、早くも作業が始まったということなんですね。

今回のニュースによると、ED76の周辺には、すでに安全確保のため防護柵や幕を設置し終えていて、作業の安全確保などのために周辺の展示物が一部見学できなくなっているとのことです。また、ED75については8月上旬に作業を始めるそうです。

そして、作業は10月上旬にも終える予定なんですね。

前回の記事と重複しますが補足しておきますと、電気機関車「ED75 501」と「ED76 509」の2両の変圧器などに、有害な高濃度ポリ塩化ビフェニル(PCB)が含まれることが判明し、処理するためのスペースの確保も難しく、また、屋外展示で金属の腐食が進み該当する部品だけを取り出す作業も難しいとのことで、解体することになったんですよね。

屋外に出て右側ずっと奥に展示されているED75は、1963年から製造された電気機関車で、その中で「ED75 501」は道内鉄道の電化に伴い試験用に1966年に1両だけ製造された特別仕様車とのことです。1986年に引退していて、2010年にはJR北海道の準鉄道記念物に指定されています。

ED75 501 写真は7月8日撮影
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そして、先に防護柵や幕を設置し終えている「ED76 509」は、屋外に出てすぐ左に展示されている車両で、ED75の改良型となるED76は、道内電化後の主力電気機関車として1994年まで現役で使われたそうです。

(ED76 509)
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最初の解体方針のニュースを目にして、7月に入って実際に見に行ったものの、今回の作業着手のニュースがあってからはまだ見にいってないんですよね。

なので現状の様子は未確認なのですが、まもなく実際の解体作業もはじまるのでしょうね。

なお、PCBを含む部品を取り外した後、残せる部品は資料として保存し、再び展示できるかは検討していくとのことです。

※参照:2023年7月17日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄

電気機関車のPCB処理について | 小樽市
Facebook(小樽市総合博物館)
※小樽市総合博物館:開館時間・休館日・入館料 | 小樽市

【関連記事】
ニュースより/小樽市総合博物館展示の電気機関車2両「ED75 501」と「ED76 509」に有害なPCB〜8月にも解体方針

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2023年6月10日 (土)

ニュースより/小樽市の2022年度(令和4年度)観光客数は406万5,000人で対前年度比152.9%%と回復傾向もコロナ禍前の6割ほど

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少し前のニュースからなのですが、小樽市から2022年度(令和4年度)の観光客数についての発表が、5月30日にありました。

令和4年度【全期】小樽市観光入込客数の概要 | 小樽市
※関連ニュース:2023年5月31日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄

小樽市の2022年度(令和4年度)【全期】観光客数概要

発表によると、2022年度(令和4年度)に小樽市に訪れた観光客数は406万5,000人で、対前年度比140万6,000人増の152.9%%となっています。

コロナ禍前の2019年(令和元年度)の699万1,800人と比較すると58.1%と、大きな回復は見せているものの、まだまだコロナ禍前の水準には回復していない、という状況です。
※2019年度も年度後半(2・3月)に新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けていて、観光客数が700万人を割ったのは7年ぶりのことでした。

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内訳を見ると、道内客数は対前年度比120.1%の197万7,500人と増加し、道外客数は対前年度比206.3%の208万7,500人と大幅に増加していて、令和4年3月22日の行動制限解除によって国内の旅行客が増えたようです。

宿泊客数については対前年度比186.4%の74万1,000人となっていて、これに関しては、コロナ禍前の令和元年度比で93.6%まで回復しているそうで、全国旅行支援や市の誘客促進事業、それに市内にホテルが新しくできたりなどの効果があったと報告されています。同じく修学旅行宿泊客数も大幅に増加しています。

外国人宿泊客数については、令和3年度が2千人ちょっとだったのが、令和4年10月11日の水際措置の大幅緩和により、9万1,835人まで一気に増えていますが、コロナ禍前の令和元年度比は35.1%の水準にとどまっています。

とはいっても、街を歩いていると、明らかにアジアを中心に外国人観光客が増えてきたのが実感できます。

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詳しい数値は小樽市のHPに掲載されていますので、興味のある方は見てみてください。
令和4年度【全期】小樽市観光入込客数の概要 | 小樽市

ということで、小樽市の2022年度(令和4年度)の観光客数についてでしたが、だいぶコロナ禍前の状況に戻りつつありますね。

【関連記事】
ニュースより/小樽市の2021年度(令和3年度)観光客数は265万9,000人で2年連続300万人割れで続く厳しい状況
ニュースより/小樽市の2020年度(令和2年度)観光入込数は259万5,400人(対前年度比37.1%)と激減
ニュースより/小樽市の2019年度(令和元年度)の観光入込客数は699万1,800人〜新型コロナの影響で7年ぶりの700万人割れ

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2023年5月27日 (土)

ニュースより/臨港線沿いに開業予定のベルーナの新しいホテルに美術館併設の計画

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臨港線沿いの以前すしざんまい小樽店があった跡地周辺に、通販大手ベルーナが新しくホテルの開業を計画しているというニュースがあったのが、2023年1月のことでした。住所は堺町になります。

※関連記事:ニュースより/通販ベルーナの関連会社が「小樽グランベルホテル」建設予定〜予定地はすしざんまい小樽店跡地周辺

新しいホテルの工事は始まっているのですが、先日、そのホテル関連のニュースが新たにありました。

ニュースによると、新しいホテルの隣接地に美術館を併設する計画とのことです。

※参照ニュース:2023年5月17日付北海道新聞朝刊1面、経済欄/5月18日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄

(臨港線沿いの工事中のホテル建設予定地)
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ホテルは高級路線で地上6階建て163室の計画で、隣接する予定の美術館にはベルーナの社長の所有する欧州の作家によるファッション関係の絵画など約800点に加えて、映像が動く「デジタルアート」も展示する予定とのこと。

ホテルは2025年5月開業を、美術館はその約2年後のオープンを目指すそうです。

建設予定地は市の景観条例の対象地区「堺町本通地区」にあたり、建物の高さは25メートル以内、外観にも外壁の素材などの制限を設けているので、どのような建物になるのかも気になりますね。

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新しいホテルに美術館が併設される予定ということで、すぐ近くにはインテリア製造小売り大手のニトリによる、歴史的建造物を活用した4館の施設からなる「小樽芸術村」などもあり、小樽の観光地が美術館というキーワードでも話題になりそうですね。

【関連記事】
ニュースより/通販ベルーナの関連会社が「小樽グランベルホテル」建設予定〜予定地はすしざんまい小樽店跡地周辺
⼩樽芸術村「⻄洋美術館」に行ってきました〜歴史的建造物の旧浪華倉庫を活用した⼩樽芸術村4館目の施設

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2023年5月24日 (水)

ニュースより/小樽港第3号ふ頭及び周辺再開発関連〜小樽港クルーズターミナル/新観光船ターミナル/小樽国際インフォメーションセンター

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少し前なのですが、現在再開発を進めている小樽港第3号ふ頭とその周辺についてのニュースが続けてあったので、まとめて書き留めておこうと思います。

小樽市は現在、小樽港第3号ふ頭及び周辺区域において再開発事業を進めているんですが、その関連事業が着々と進んでいるようです。
※参照:第3号ふ頭及び周辺再開発について | 小樽市

旅客船ターミナル(小樽港クルーズターミナル)

まず、すでにブログに掲載済みのニュースとして、第3号ふ頭の左側に新しく旅客船ターミナル(小樽港クルーズターミナル)が2023年3月に完成して稼働を始めていますね。

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※ブログ記事はこちら:ニュースより/小樽港第3号ふ頭に旅客船ターミナル(小樽港クルーズターミナル)ができて2023年4月から稼働してます

小樽市が貨物の一時保管などに使っていた既存の上屋を改修したとのことで、税関・出入国審査・検疫(CIQ)機能をもつ旅客船ターミナルとなり、乗船客の下船もスムーズに行われるようになったとのことです。

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現在、小樽港第3号ふ頭では岸壁改修工事を国土交通省が進めていて、これが終わると14万トン級の大型客船が第3号ふ頭に入港できるようになるそうで(現在は大型客船は勝納ふ頭に停泊しています)、そうなるとこの小樽港クルーズターミナルのさらなる利用が見込まれるんですね。

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※参照ニュース:2023年4月6日・4月11日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄

新観光船ターミナル概要

第3号ふ頭に計画している新しい観光船ターミナルの概要が判明したというニュースがありました。
※参照ニュース:2023年4月26日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄

ニュースによると、新ターミナルは2階建てで、1階に券売所や観光船利用客の待合室、そして観光船を運行する第三セクターの小樽観光振興公社の事務室などを配置し、2階に大型クルーズ船が寄港した際に乗客らとの交流イベントにも使える多目的ホール、港内に面した屋外に展望スペースなどを設けるそうです。

現在のターミナル(観光船乗り場)は1958年の建設で、やはり老朽化が指摘されているんですね。

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場所については、隣接する市営上屋を、当初は再利用の予定でしたが老朽化が激しいため取り壊して、その跡地に新設することになり、現ターミナル跡地は緑化するとのことです。

新ターミナルでは、これまでの小樽観光振興公社が運行する海上観光船「あおばと」と屋形船「かいよう」の発着場となるほか、港や運河に点在する民間事業者の観光船発着場も集約する方向で調整しているということで、そうなると利用の際に分かりやすくなりますね。

小樽海上観光船 海から始まる小樽旅物語 | 小樽観光振興公社

※関連記事:観光船乗り場は映画のロケ地

小樽国際インフォメーションセンター新築工事地鎮祭

第3号ふ頭基部に整備される予定の、小樽観光振興公社が運営する観光・商業施設「小樽国際インフォメーションセンター」(仮称)の地鎮祭が2023年4月24日に建設予定地で行われた、というニュースがありました。

※参照ニュース
・2023年4月25日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄
小樽国際インフォメーションセンター 新築工事地鎮祭(小樽ジャーナル)

建設予定地は、潮まつりや野外音楽イベントなどの会場にも使用されている「おたるマリン広場」で、2024年3月の開業を目指しているそうです。

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計画によると、センターは鉄骨2階建てで、1階に売店や案内所、2階に展望テラスを設ける予定で、売店では地元の特産物、展望テラスでは夏にビアガーデンなども行う計画とのことです。

(こちらは2023年5月3日撮影。もう工事が始まってました)
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車での来訪も意識して、建物横には大規模な駐車場を併設するそうです。

※関連記事:ニュースより/小樽港第3号ふ頭近くに新しい観光拠点「国際インフォメーションセンター」を整備〜2024年3月の完成を目指す

おわりに

ということで、小樽港第3号ふ頭とその周辺の再開発事業が進んでいます。

第3号ふ頭周辺が小樽の新しい観光拠点として整備され、周辺の景観もガラリと変わるでしょうが、どうなるか楽しみです。

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2023年4月 7日 (金)

ニュースより/小樽市の消費者動向調査によると、市民の7割近くが商店街や市場を利用しているとの回答

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先日、ちょっと個人的に興味深い新聞記事がありましたので、このブログでも紹介しようと思います。それは2023年4月1日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄に掲載されていた、小樽市の消費者動向調査結果についてのニュースです。

記事によると、普段の買い物に「商店街等を利用している」と答えた小樽市民は、全体の7割近いことが分かったとのことです(“商店街等”には、商店街及び市場も含みます)。

全道調査では5割ほどにとどまっているそうなので、小樽では他地域よりも商店街や市場の存在が浸透している、という結果なんですね。

ニュースによると、日常生活で商店街などを利用しているかとの問いに対する回答の内訳は。
「たまに利用している」52.4%
「よく利用している」10.9%
「毎日のように利用している」3.1%
以上を合計して全体の66.4%となってます。
ちなみに「利用してない」は31.6%でした。

よく行く商店街や市場(複数回答)の上位は以下のようになってます。
小樽都通り商店街33.9%
サンポート24.3%
新南樽市場20.8%
南樽市場19.5%
小樽サンモール一番街商店街15.5%
やはり都通りが一番なんですね。あっ、サンポートは長崎屋(地下と1階の一部)ですね。

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さらに記事には、商店街や市場が今後取り組んでほしいこと(複数回答)についても取り上げてます。
「地域のにぎわいや活力づくり」34.4%
「電子決済などの時代に合わせた取り組み」30.6%
「地域住民の憩いの場となる環境づくり」23.8%

他にも、もっとこうだったらいいのにと思うこと、要望(自由記述)では、「店の種類を増やす」「駐車場を増やす」「営業時間を伸ばす」といった声も多かったようです。

調査は昨年(2022年)8月に行われていて、744人の回答が得られてます(もうちょっと多くの回答があればよかったかもしれませんね)。

調査結果については、小樽市のHP内に詳しく掲載されていますので、興味のある方はどうぞ。
調査結果/アフターコロナを見据えた「消費者動向調査」(PDF)
アフターコロナを見据えた「消費者動向調査」 | 小樽市

道内他地域よりも商店街や市場がより利用されているというのは、小樽は市場も多いですし、ちょっと嬉しいというか安心したという面もありますが、それでも、市内の市場は近年は閉鎖が続いて数も減り、商店街もシャッターが閉まったままの店舗が目に止まりと、厳しい状況には変わらないですよね。

こういう調査結果が踏まえて、たくさんのお客さんが訪れる、より魅力あるさらに利用したくなるような商店街、市場になっていくといいですね。

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