今さらですが小樽市が2025年7月に国の認定を受けた小樽市歴史的風致維持向上計画(歴史まちづくり計画)ってなに!?
昨年(2025年)夏のことですが、「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律(通称:歴史まちづくり法)」に基づき小樽市が策定した、小樽市歴史的風致維持向上計画が国の認定を受けたというニュースがありました。
※小樽市歴史的風致維持向上計画について | 小樽市
※関連ニュース:2025年7月31日付北海道新聞朝刊総合欄、8月1日付小樽・後志欄
歴史的建造物や伝統行事を後世に継承するための取り組みを定めたこの歴史的風致維持向上計画(歴史まちづくり計画)が、国の認定を受けたのは2025年7月30日のことで、これは北海道では初の認定だそうです。
計画を策定した関係者を中心に喜びの声がニュースでも伝えられていましたが、ところで今さらですが、歴史的風致維持向上計画ってなに!?
歴史的風致維持向上計画ってなに!?
2008年に施行された「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律」通称:歴史まちづくり法は、“歴史的風致の維持向上を図ろうとする市町村が策定する歴史的風致維持向上計画を主務大臣(文部科学大臣、農林水産大臣、国土交通大臣)が認定し、その取組を支援するもの”とのことなんですね。
※参照:歴史まちづくり:歴史的風致維持向上計画認定状況について - 国土交通省
そもそも“歴史的風致”という耳慣れない言葉ですが、その定義について、小樽市HPから引用しますね。
歴史的風致とは、「歴史まちづくり法」において「地域におけるその固有の歴史および伝統を反映した人々の活動と、その活動が行われる歴史上価値の高い建造物およびその周辺の市街地とが一体となって形成してきた良好な市街地の環境」と定義されています。
※活動と建造物は、50年以上の歴史を有するものとされています。
小樽市歴史的風致維持向上計画について | 小樽市
ということなんですが、やっぱりちょっと難しいですね。
で、歴史的風致維持向上計画は、歴史的に価値のある建造物や人々の伝統に根ざした活動を周辺の市街地とともに歴史的風致に位置付けるもので、計画は歴史まちづくり法に基づき市町村が作成し、国に認定されると歴史的風致形成建造物に指定した建物の保存修理に国から補助がでるそうです。
また、関連事業の補助率の拡大、技術的な支援なども受けられるそうで、報道時点で認定都市数は41道府県の100都市となっています。
小樽市歴史的風致維持向上計画内容について
今回小樽市が策定した小樽市歴史的風致維持向上計画の内容についてですが、計画ということですから期間があって、令和7年度(2025年度)から令和16年度の10年間となっています。
小樽市の維持向上すべき歴史的風致として、以下の4つを設定しています。
海に関わる営みにみる歴史的風致…ニシン漁で栄えた忍路湾の景観やニシン漁労の風習など
まちづくりの変遷にみる歴史的風致…海と鉄道を背景としたまちづくりや運河保存運動など
祭りの賑わいにみる歴史的風致…神社の例大祭やおたる潮まつりの賑わい
景勝地の行楽などにみる歴史的風致…小樽公園・手宮公園・天狗山・高島岬周辺など
また、歴史的風致形成建造物の指定候補に重点区域内の68件。関連事業に「旧北海製罐株式会社小樽工場第3倉庫活用推進事業」や「歴史的建造物めぐり事業」「小樽市民俗芸能等伝承事業」など32件を盛り込んでいます。
※詳しくは小樽市HP内のこちら:小樽市歴史的風致維持向上計画概要版[PDF:15.1MB]
運河や旧手宮鉄道施設などを含む小樽港沿いのエリアを「重点区域」に指定していて、この区域内で今後、市などが保存の必要性を認めた「歴史的風致形成建造物」の修繕費は国、市から最大3分の1ずつ補助が得られるそうで、所有者の負担が従来より軽減されることが期待されています。つまり歴史ある街並みが保全・継承されやすくなるんですね。
以下は小樽HPの歴史的風致維持向上計画概要からの引用です。
本市では、明治から昭和初期に建てられた建造物とともに、ニシン漁にまつわる風習を保存した「忍路鰊漁撈の行事」、ニシンを求め新潟県から移住してきた人々が伝えた「高島越後盆踊りの行事」、港と鉄道の結びつきによる物流の拠点としての産業の営みや運河保存運動を契機とするまちづくり、初夏から初秋にかけて行われる一連のお祭りでの神輿渡御や神楽、景勝地での花見やスキー、招魂祭などの行楽・慰霊の行事など、地域固有の魅力的な歴史的風致が形成されています。
本計画では、歴史的建造物の保存・活用に関する事業、歴史的活動の継承に関する事業、歴史的市街地の整備に関する事業、歴史的風致の周知と交流促進に関する事業を位置付け、歴史的風致の維持及び向上を図ることを目的としています。
小樽市歴史的風致維持向上計画について | 小樽市
おわりに
ということで、小樽市歴史的風致維持向上計画が国の認定を受けてます。
なかなか言葉が難しくて、私も勉強中ですが、小樽の歴史ある街並み、様々な伝統ある活動を今後も維持及び向上し、後世に継承していくための環境がより整ってきたということなんですね。
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