ニュースより/歴史ある建物も素敵なカトリック小樽教会住ノ江聖堂が2024年4月28日で閉鎖
歴史ある建物がとても素敵なカトリック小樽教会住ノ江聖堂が、2024年4月28日(日)のミサ後に閉鎖されるというニュースが、2024年4月5日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄に掲載されていました。
ニュースによると、人口減や信者の高齢化で維持費の負担が大きくなったためとのことです。
小樽では1929年(昭和4年)に富岡教会(現 富岡聖堂)が建てられ、その後、信徒の増加により富岡教会の分教会として、この住ノ江教会(現 住ノ江聖堂)が1949年(昭和24年)に設けられました。
ちなみに、2015年4月1日より市内にあるカトリック富岡教会とカトリック住ノ江教会が統合してカトリック小樽教会となり、ぞれぞれカトリック小樽教会富岡聖堂、カトリック小樽教会住ノ江聖堂と名前が変わっています。
住ノ江聖堂の建物については、もとは共成株式会社の社長を務めた佐々木精二氏の邸宅として、1897年(明治30年)頃に建てられたもので、木造平屋ですが真っ白な壁と八角形の部屋の部分がとても印象的で、とても趣きある建物なんですよね。
その後、この邸宅を譲り受けて、教会として信者の手で改築され献堂されたとのことなんですが、先述の通り、住ノ江聖堂ができたのが1949年とのことなので、75年の歴史に幕を閉じることになるのですね。
気になる閉鎖後の建物のこともニュースに掲載されていたのですが、今後はNPO法人小樽民家再生プロジェクトを通じて、カフェレストランとして活用される予定ということで、教会の閉鎖は残念ですが、それはそれで楽しみでもありますね。
※参考
・書籍「小樽の建築探訪」小樽再生フォーラム編/北海道新聞社
・佐々木邸(現住ノ江カトリック教会)/小樽ジャーナル
・第10章 米の沼田喜三郎と小豆の高橋直治 ~ その1 | 小樽商人の軌跡 | 小樽商工会議所
※NPO法人 小樽民家再生プロジェクト – 「小樽民家」を通して「観る・遊ぶ・住む」をサポートします
※場所は住吉神社の近くですね。
※カトリック - 小樽教会
※札幌地区 | 宗教法人カトリック札幌司教区
【関連記事】
・白い壁が素敵なカトリック小樽教会住ノ江聖堂(旧名称:カトリック住ノ江教会)
・カトリック住ノ江教会(古い記事です)
・冬のちょっとした風景〜異国情緒あふれる雪の「カトリック小樽教会富岡聖堂」(旧 カトリック富岡教会)
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コメント
小梅様。住ノ江聖堂閉館の報、とても驚きました。住吉神社参拝後に参道の脇道を横に抜けては、しばしばこの聖堂の前を通って入船十字街まで歩いたものです。あまり人も通らず静謐な場所で、お気に入りの「歩き途」の一つでした。
世界的に人々の宗教離れが深刻で、パリ勤務の長かった友人によりますと、パリでも司祭になる若者が激減し、司祭養成の神学校も閉鎖するところがあるようです。
住ノ江聖堂も、信者さんの高齢化と新たな信者さんの獲得難とが相俟ってのことだったんですね。我が家は浄土真宗なのですが、一度、この瀟洒な近代和洋折衷様式の聖堂の内部を見学したかったです。
投稿: 小樽望郷 | 2024年4月15日 (月) 07時06分
小樽望郷さん。こんばんは。
住ノ江聖堂の閉鎖は、私も事前情報が全くなかったので、とても驚いてます。
なるほど、お気に入りの「歩き途」の一つだったのですね。確かに周囲は静かですよね。
そうですか、世界的にもそういう状況ですか。なら日本はなおさらですね、
私も建物内に入る機会はなかったので、内部の様子が気になっていますが、閉鎖後はカフェレストランとして活用される予定とのことなので、できるだけ内部の様子をそのままにしてもえるといいですね。
投稿: 小梅太郎 | 2024年4月16日 (火) 03時48分
小梅太郎様。
こんばんは、チャボです。
閉鎖に驚きました、以前富岡教会に
外観の見学をした際教会の施設管理等をしていらっしゃる男性に声を掛けられ内部も見学させて頂きシスターさんともお話させて貰いました。
せっかくだからと住ノ江聖堂もどうですか。とお声掛け頂き車に乗せて
貰って聖堂を案内して頂きました。
内部は信者さんが沢山いらっしゃり
活気があるなぁ。と思い出しました。
残念ですね、個人的にはカフェに
なるのはどうかなぁ?と思うんです。
投稿: | 2024年4月16日 (火) 21時11分
チャボさん、こんにちは。
私も閉鎖のニュースは全然知らなくて、驚きました。
住ノ江聖堂を見学されたことがあるのですね。
なんと富岡聖堂の見学を案内していただき、車で移動されて住ノ江聖堂も案内してくださったのですね!!
その時は活気があったのですね。
私は住ノ江聖堂は入ったことがないので、見学してみたかったです。
カフェはどのような感じになるのでしょうかね。
これまでの教会としての歴史が損なわれてしまうと、それを知る方々にとっては寂しいですね。
気になるところですね。
投稿: 小梅太郎 | 2024年4月17日 (水) 17時06分
小梅太郎様。
お返事ありがとうございます。
小樽訪問時はチョコチョコと富岡聖堂前を歩いていたのでしたが有名処なので敢えて訪問しなかったのですがある時せっかくだからと敷地内で
眺めていた際お声掛けされ内部を見学させて頂きました。
その際には人は全く居なくピリッと
した雰囲気でステンドグラスが眩しかったです。
住ノ江聖堂は玄関で靴を脱ぎ入室しましたが内部は和洋折衷な感じで
人も多くいらして賑やかでした、
子供さんが多かったですね。
うっすらの記憶ですが畳敷きも在った様な‥、です。
小樽‥行きたいなぁ。です。
投稿: チャボ | 2024年4月17日 (水) 23時31分
チャボさん、こんばんは。
富岡聖堂は建物も含めて、やはり有名ですよね。
私も富岡聖堂は内部を見学させていただきましたが、確かに、人がいないと神聖でピリッとした空気が流れてますよね。ステンドグラスも素敵です。
住ノ江聖堂は靴を脱いで入室するんですか。内部は和洋折衷な感じで、その時は賑やかだったのですね。
とてもうらやましい、貴重な経験と記憶ですね。
機会があれば、小樽にまたきてください!!
投稿: 小梅太郎 | 2024年4月18日 (木) 00時56分