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2024年4月19日 (金)

ニュースより/旧日本郵船(株)小樽支店の大規模保存修理工事の完了がさらに遅れて、一般への公開は早くても2025年5月頃に

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少し前のニュースからなんですが、現在、大規模な保存修理工事を行っている国指定重要文化財の旧日本郵船(株)小樽支店の工事完了が、当初計画より1年半遅れて2025年(令和7年)1月となる見通しというニュースがありました。

一般への再公開は、早くても2025年5月頃になるとの見込みだそうです。

このニュースは2024年4月10日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄に掲載されていました。

(写真は2024年3月24日撮影)
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ニュースによると、壁紙や天井の改修方法をめぐり、文化庁との協議が長引き、予定通りに作業員を確保できなくなったことなどが理由とのことで、実は、工期の延長は2回目になるんですよね。

一般公開していた旧日本郵船(株)小樽支店は、工事のために2018年11月から長期休館に入り、実際の工事は2020年(令和2年)7月から始まったのですが、当初は2023年(令和5年)6月までの予定だったんですよね。

その後、コロナ禍での行動制限などの影響もあって、工事が遅れて完工予定が2024年(令和6年)6月に1年ずれ込んでいたのですが、さらにそこから今回伸びたということなんですね。

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ニュースによると、今回の遅れの原因については、大きく2点あって、まず建物内部の「金唐革紙(きんからかわかみ)」という特殊な高級壁紙の色合いの復元工程が複雑で、想定より工期が約4カ月延びることになったそうです。

また、天井のしっくいなどの工法を巡っても、文化庁の了承を得るための協議に時間がかかり、予定した作業員の確保も間に合わなかったということです。

外観の改修や耐震工事はほぼ終わっているそうですが、建物内の蒸気式ボイラーの故障も新たに判明するなどもあったそうで、加えて工事の長期化で事業費も増加していているとのことです。

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国指定重要文化財の旧日本郵船(株)小樽支店は、1904年(明治37年)着工、1906年(明治39年)10月に落成した、工部大学校造家学科(現東大工学部)第一期生の佐立七次郎の設計による、石造2階建ての小樽を代表する歴史的建造物です。1955年に市に譲渡された後、1969年に重文に指定されています。

1984年(昭和59年)から1987年(昭和62年)にも長期間の保存修理工事が行われているのですが、以来30年以上が経過して、外観・内観ともに老朽化が進んていたため、今回の耐震補強を含めた大規模な保存修理工事の実施となったんですよね。

2018年11月から長期休館に入り、今回の延期で公開は2025年5月頃になるということで、休館期間は6年半になります。

とても貴重で素敵な建物なので、改修された姿を見るのが待ち遠しいですね。

重要文化財旧日本郵船株式会社小樽支店の保存修理工事について | 小樽市
旧日本郵船株式会社小樽支店 | 小樽市

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コメント

小梅様。旧日本郵船の保存修理後の公開が1年延長になったのは、楽しみにしていた人々にとっては少なからずの「衝撃」だったことと拝察いたします。かくいう私も、今年帰省の折には足を運んでみようと思っていただけに残念です。

しかし考え方次第では、延長された分だけしっかりと修理なり修復なりが行われ、国指定重要文化財のステイタスに相応しい姿を纏ってお披露目になるわけですので、それはそれでやむを得ない、長い目で見れば「賢明な選択」なのかもしれませんね。

金唐革紙の色調復元や漆喰工法など内部の技術面での問題、文化庁との協議、さらに職人さんや工事関係者の調達など、今の日本を取り巻く社会の問題が集約されたような観がありますよね。伝統工芸の職人さんが激減し、現存の方が亡くなると、二度とその分野の修復ができななくなる、と言われて久しくなります。多くの若者は大卒ごは企業しか就職先を見ていないなど、日本の職人とその伝統技術は風前の灯火に近い状態であることを憂えています。もし自分が今大学生だったら、間違いなく就職先として職人の世界を目指します。

ヨーロッパには自国の伝統的な職人と技術を守り、その後継者を養成するために、国自体が国家予算を設けていたり、そのための専門学校を開設したりしていると聞いています。日本は残念ながらその方面では後進国なのかもしれません。

投稿: 小樽望郷 | 2024年4月20日 (土) 07時22分

小樽望郷さん、こんばんは。
そうですね。楽しみにしていた方は少なくないと思います。なにせ休館期間が長いですからね。
国指定重要文化財ですし、この機会ですから、しっかりと保存修理工事してもらったほうが、いいのでしょうね。
やはり当時の技術の再現による復元というのは、なかなか難しいのでしょうね。
確かに、そういった技術を持つ職人さんも、今はどんどん減っているのでしょうしね。
ヨーロッパでは、国を挙げて伝統的な職人と技術を守って、後継者を育てているんですね。確かに、そういった印象があります。
日本もそうなってもらいたいですね。

投稿: 小梅太郎 | 2024年4月22日 (月) 02時14分

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