紅葉の中流れ落ちてくる奥沢水源地の水すだれ(10月31日の様子)【小樽の紅葉2023】〜水管橋の一般開放は11月3日まで
小樽の紅葉も気がつけば、落ち葉が目立つようになってきましたね。
さて、先日10月31日(火)に、奥沢水源地の水すだれを見に行ってきました。
奥沢水源地の階段式溢流路(かいだんしきいつりゅうろ)、通称・水すだれは、周囲を木々に囲まれているので、この時期は紅葉の中を流れ落ちてきて、これがまたいい雰囲気なんですよね。
この水すだれを正面に見ることのできる水管橋の一般開放は、令和5年(2023年)度は11月3日(金・祝)までとなっているので、もうすぐ開放期間が終了になります。
開放時間は午前10時から午後4時までで、現地の天候状況などによっては、一般開放を中止する場合があります。
※令和5年度奥沢水源地水管橋の一般開放について | 小樽市
奥沢水源地へは、奥沢十字街から奥沢・天神方面へと入ってずっと進み、天神十字街も超えてその道(道道697号天神南小樽停車場線)を民家がなくなる先まで進むと、道路が右に曲がりながらやや細くなって上りになります。
そこを右折するとすぐ左に「←水すだれ」の看板があるので、その指示の細い道を入っていくと、水すだれと水管橋があります。ちなみに、この曲がり角の正面が、一般開放中に利用できる駐車場になっています。
そして、こちらが水管橋から見た水すだれのおなじみの風景です。
紅葉が深まる中、曲がりながら階段を流れ落ちてくる光景は、なんとも美しいです。
ただ、いつも書いているのですが、実際に水すだれを目の前で見ると、水の流れはなかなか勢いがあって、音も大きく、迫力ある光景でもあるんですよね。
夏は涼やかに、秋は紅葉の中味わい深いこの水すだれについては、小樽市HPに詳しい説明が記載されているので、いつものことですが引用させていただきます。
階段式溢流路(いつりゅうろ)は、奥沢ダムと勝納川の水を放流するために、大正3年に造られた施設です。
放流の目的の他に、水の激しい流れにより護岸などが削り取られることを防ぐ働きもしていました。ダムから溢れた水を、落差約21メートル、距離約100メートルの10段の階段で流下させることで、水流の勢いを和らげます。
この階段の縁には、長い石と短い石が交互に組まれています。その隙間から流れ落ちる水がすだれ状になって見えることから「水すだれ」と呼ばれています。流れ落ちる水の清らかな音とともに、周囲を囲む深い木々の緑が爽やかな涼感を誘い、自然と調和した景観美をつくり出します。
また、階段式溢流路を含む奥沢水源地水道施設は、現在はその役目を終えていますが、その歴史的価値から、昭和60年に「近代水道百選」、平成20年には「土木学会選奨土木遺産」に選ばれています。
この階段式溢流路を期間限定で間近に見ることができるのが、奥沢水源地水管橋です。先人から引き継いできた歴史的な遺産でもある「水すだれ」に目と耳を澄ませてみませんか。
令和5年度奥沢水源地水管橋の一般開放について | 小樽市
現地には、その土木学会選奨土木遺産のプレートが、案内板とともに設置されています。
奥沢ダムは1914年(大正3年)完成と、とても歴史のあるダムでしたが、ダム堤体に陥没が見つかって2011年(平成23年)8月に廃止になっていて、ダム自体はもうありません。
奥にはかつての奥沢ダム内にあった取水塔と、それにつながる2つの赤いアーチ橋(夫婦橋と呼ばれているそうです)が見えます。
ここ奥沢水源地は、水道施設としての役目はすでに終えていますが、今も奥沢水源地という名称とこの水すだれは残っていて、ちなみに、先ほどの道路を挟んだ向かいには、奥沢浄水場の施設もまだ残っています(立ち入り禁止です)。
以前から、ここ一帯の観光資源としての活用方法について、模索中という話を聞きますが、この美しい景観の水すだれなどの歴史的価値を後世に伝えていけるといいですね。
※この日に動画も撮影してきたので掲載しますね。
ということで、紅葉の中流れ落ちてくる、奥沢水源地の水すだれの様子でした。
※紅葉の記事については、カテゴリー「小樽の紅葉」にまとめてます。
【関連記事】
※今年の春の記事です。
・奥沢水源地の水すだれを正面に見ることのできる水管橋が2023年も一般開放中!!(11月3日まで)【追記:動画】
※昨年の水すだれの紅葉の記事です。
・紅葉深まる奥沢水源地の水すだれを見に行ってきました(10月28日の様子)【小樽の紅葉2022】【追記:動画】
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コメント
小梅太郎様
おばんでございます^^
初冬という風景ですね。お家には暖房が欲しい頃でしょうか?
ご紹介してくださる水すだれの風景は四季を問わずいいですね。紅葉の時期、青葉の季節、甲乙つけがたいです。
一度も訪問したことがなく、いつも行ってみたい!と思いながら帰省が終わることが残念です。太郎さんのお陰で当場所の雰囲気を楽しませていただいております。ありがとうございます。
投稿: know the moon | 2023年11月 2日 (木) 17時10分
小梅様、moon様。奥沢水源地、最後に訪れたのは15年以上前のことになるかなと思います。私もmoonさんと同じで、水簾のところまでは足を踏み入れたことがないんですよね!
水源地を訪うのは勿論、それはそれで良いんですが、天狗山の山頂の展望所から、遠く松ケ枝、天神の向こうに、控えめに視界に入ってくる奥沢水源地の貯水池と貯水塔を眺めるのも風情があって良いものですよね!
投稿: 小樽望郷 | 2023年11月 2日 (木) 20時09分
小梅太郎様、小樽望郷様
おはようございます^^
太郎さんが奥沢まで足を運んでくださったお陰で、ブログを楽しませていただいています。ご自宅から遠いのかしら?わざわざありがとうございます。ところで熊はこの辺りに出没しないのでしょうか?マムシはいそうな雰囲気がします。
奥沢には穴滝がありますね。一度行きたいのですが、熊がでるとのこと。だから冬季間にスノーシューを履いて行くのがいいとのこと。
小樽はちょっとした冒険気分が味わえるし、札幌へのアクセスがいいので自然の中と都会での行動ができる最高の街です!
小樽望郷さん、天狗山からの奥沢水源の眺めはいいですね!
ブログにも書かれている赤い橋があった頃は、絵画のような風景でしたね。
投稿: know the moon | 2023年11月 3日 (金) 08時00分
小梅様、moon様。おはようございます。今年は全国的に熊の出没が例年よりも多いので、お考えの通り水源地を取り巻く山林には羆がいる筈です。天狗山にいても、不思議ではありませんよね。偶々、遭遇しなかっただけかもしれません。
そうですよね!あの赤い橋のこと、覚えています。湖水が鏡のように綺麗で、透明感ある佇まいですよね!
あと好きな風景として、サンモール一番街交差点から少し旧日銀の方に進むと、道路が左にカーブしますが、そのカーブに沿って旧日銀も含めて大正〜昭和初期にかけて建造された、ブロック様式を模した建物が、段重ねになって展開して視界に入ってくるところが何とも言えません。
特に秋の夕方、柔らかなオレンジ色の太陽光線を受けて、建物自体も同じオレンジ色に染まっている様は、本当に綺麗でした。
投稿: 小樽望郷 | 2023年11月 3日 (金) 09時13分
know the moonさん、こんにちは。
そうなんです。暖房が欲しい頃、といいますか、すでに暖房つけてます(笑)
水すだれは春夏秋と、それぞれ素敵な表情を見せてくれますね。
帰省が終わるんですね。
奥沢水源地は、なかなか位置的に気軽に行ける場所ではないですものね。
ブログ記事で楽しんでもらえたのなら、よかったです。
私は車で行ってます。マムシ・熊はいます!!
穴滝は私も行ったことがないのですが、詳しい方に連れて行ってもらわないと、ちょっと怖いです。
小樽は街と自然が近くていいですね!!
小樽望郷さん、こんにちは。
奥沢水源地は位置的に、ちょっと歩いて立ち寄って、といった場所ではないですものね。
それもまた、ここを活用する上での課題かもしれませんね。
そうそう、天狗山山頂の奥の第3展望台からの奥沢水源地の眺めはいいですよね!!
奥沢水源地周辺、そして天狗山山頂、および山麓周辺でも、熊の目撃情報が実際にあります。
天狗山の裏側はずっと山と自然が広がってますから、熊もいますよね。
なるほど、サンモール一番街交差点からの先の風景ですか。
道が少しカーブしていると、思いがけず素敵な風景が目に飛び込んできたりしますね。
投稿: 小梅太郎 | 2023年11月 3日 (金) 12時31分
小梅太郎様、小樽望郷様
おばんでございます^^
暖房はつけていらっしゃるのですね。もう11月ですものね。
ちなみにknow the moon 一家は今日新宿に行き、暑かったので帰宅後にビールを飲んでいます( *´艸`)
本当は新宿のとある店舗でビールを飲みたかったのですが、行列がすごすぎて断念・・・。ビールが気軽に飲めない場所にはこれ以上住みたくないです( ;∀;) 老後は絶対に!お・た・る!
小樽望郷さん、私も同じ場所が大好きです。小樽の中でも異空間ですね。タイムスリップした感じが好きです。そして西日が当たる美しさにはため息がでます(*^▽^*)
投稿: know the moon | 2023年11月 3日 (金) 18時19分
moon様。同じ所の光景がお好きなんですね!嬉しう存じます!本当に西日の反射が織りなす光景は、素晴らしい風景画ですよね!
10年前の冬に薬師寺に足を運んだのですが、夕陽を浴びた東塔の姿日息を呑みました。
今日、都心は暑かったですね。私の住む東京都西部は都心よりも気温が上がったようです。
神田古書まつりも、今日で終わりましたが、昨日の午後、有給休暇を取って行って来ました。学生時代から欲しかった本を500円で手に入れました。神保町に古書店では数千円で売られているものでしたので、まさしく「掘り出し物」でした。
投稿: 小樽望郷 | 2023年11月 3日 (金) 19時36分
小樽望郷様
掘り出し物を神保古書祭りで発掘ですか!?
羨ましい!私は門仲在住なので神保町は夫とよく行きます。
夫の必要な本が神保町ならあるからです。
それなのに夫は今日、新宿紀伊國屋書店で神保町に古本としてありそうな本を定価で数冊購入しました( ;∀;)
オイオイ・・・です。
小樽の国道5号線沿いの岩田書店さん?大好きです!
夫と結婚前によく行きました。その際、「薔薇の名前」を買ったこと・・・いい思い出です。
投稿: know the moon | 2023年11月 3日 (金) 19時48分
小梅様、今日はスマホからの投稿のせいか、二重投稿のでなってしまいました申し訳ありません。
moon様。そうなんです。歩道上に展開している屋台店舗を何軒か覗いていて見つけました。びっくりしました。
新宿の紀伊國屋本店には、なかなか行く機会がなく、素通りすることが多いですね!学生時代は大学に帰りにちょこっと寄ったりしていたもので、そこで卒論に必要な本を見つけ、大枚をはたいて買った事を今でも覚えています。春休みに小樽は戻った際に、抜書を作りながら読み終えました。楽しかったですね!
父も大学時代には神保町によく足を運んで、法学部の授業に必要な本を買っていたようです。今でもその時に買った本は、小樽にあるんですよ!本には人それぞれの思い出が宿っているんですね。
投稿: 小樽望郷 | 2023年11月 3日 (金) 20時15分
know the moonさん、こんばんは。
うわ〜、そちらはまだビールが美味しいくらいに暑いのですね!!
そちらの行列は、すごいですものね^^;
小樽望郷 さん。こんばんは。
神田古書まつりで、掘り出し物入手されたのですね!!
二重投稿、大丈夫です。一方削除させていただきました。
投稿: 小梅太郎 | 2023年11月 4日 (土) 03時30分
小梅さん。初めまして。
望郷といえば、私の、連れ合いが昭和15年、奥沢4丁目で産湯を使った。と聞き、小樽は身近な存在でした。しかし、2歳で、父親の郷里、静岡に戻り、産まれただけの、故郷ですが、戦争とかの、時代の背景を感じます。奥沢の水を産湯に生れた事は、事実として、今は亡き連れ合いの地、小樽に、奥沢に、と思うこの頃です。
小梅さんのブログにより、地域の情報が得られて,有難いです。
投稿: | 2023年11月 6日 (月) 10時39分
こんばんは。
そうでしたか、奥様が奥沢でお産まれになったのですね。
すぐに2歳で静岡に戻られたとのことですが、それでも小樽、そして奥沢は産まれた故郷なんですね。
この奥沢水源地は、当時からあったんですよね。
奥様の産まれた地・小樽のことが何か気になった時、このブログがお役に立てれば嬉しいです。
これからもよろしくお願いいたします。
投稿: 小梅太郎 | 2023年11月 7日 (火) 01時54分