朝里十字街から朝里駅へまっすぐ続く道から坂道を下って〜駅周辺も歩いてきました
ちょっと前の7月のことなんですが、朝里十字街からJR朝里駅、そして、駅周辺を歩いてきました。
これは、小樽の街歩きで連載を持たせてもらっている、フリーペーパー「小樽チャンネルマガジン」(編集発行:株式会社K2)の2023年8月号(Vol.93)で「朝里十字街から朝里駅へ歩く」という記事を書くにあたって歩いてきたんですよね。
で、その際に撮影した写真が結構あるので、小樽チャンネルマガジンとタイアップする形で、当ブログでも「朝里十字街から朝里駅へ」歩いてきた様子を書き留めておこうと思います。
加えて、小樽チャンネルマガジンに掲載したスポットについて、過去に個別記事で書いているところもあるので、それらのリンクも記載しておきますね。
※写真は2023年7月20日撮影です。
※小樽チャンネル公式サイトの電子版:小樽チャンネルマガジン2023年8月号
※長い記事になっているので、トップページでは《続きを読む》という形にしてます。
朝里十字街からまっすぐ続く道、そして下り坂
国道5号線と道道1号線の交差点「朝里川温泉入口」が、朝里十字街とも呼ばれていて、ここから朝里駅のある海側に向かう道路がまっすぐ続いているんですよね。
しかも、その先に海がちょっとだけ見えて、なんだかそれだけでちょっとワクワクする風景なんです。
歩くに従い、徐々に徐々に海に近づいてくる感じが、これまたいいんですよね。
まっすぐ続いてきた道は右に曲がって下り坂になり、ここで視界が大きく開けるのですが、右に下っていく坂道の先には朝里駅のホームの跨線橋が小さく見え、その左手には朝里の海が広がるという、この風景がまたいいんですよね(笑)
朝里駅が海岸近くにあるのに対して、朝里・新光地区の市街地は山側の高台に広がっているのですが、ここからはその高低差がよく分かります。
この坂の下り始めの左角には石碑が建っているのですが、これは明治から大正にかけて朝里小学校校長を務め、朝里の人々にとても慕われていた町田外也先生の頌徳碑(しょうとくひ)とのことです。
※関連記事:朝里駅から坂を上ったところに建つ、長く朝里小学校校長を務めた故町田先生頌徳碑
朝里駅への坂道を下る
坂を下ると海岸沿いの線路が見え、ガタンゴトンという音と共に海岸沿いを電車が走っていきました。
いい風景ですね。
下り始めてすぐ左に入っていく歩行者用の細い道があります。
この道は「いなりの坂」と呼ばれていて、下の線路沿いの住宅地へと通じています。
あれ!?下り口に「いなりの坂」の看板があったと思うのですが、なくなってる!?
※いなりの坂についてはこちらの記事で:朝里の線路沿いの住宅地をつなぐ「いなりの坂」
朝里駅への坂道を下っていきます。
下るにつれ、海岸沿いを走る線路の高さが目線に近づいてきました。
坂道を下ったところに踏切があります。この踏切は「朝里西部踏切」という名前が付いてます。
※関連記事:【踏切のある風景】朝里駅の前後にある踏切〜朝里東部踏切と朝里西部踏切
右手はすぐに朝里駅のホームで、踏切を渡ると目の前は朝里の海です。
振り返ると、海岸沿いと市街地との高低差がよく分かります。
朝里駅へ
踏切を渡って、線路沿いの道を歩いていくと朝里駅に到着です。
朝里駅は無人駅ですが、駅舎内には自動改札機と券売機が設置されています。
※関連記事:すぐ目の前が海でのどかな雰囲気が漂う無人駅「朝里駅」の様子
跨線橋を渡って小樽方面行きのホームに行くと、奥が壁で行き止まりの通り抜けられない自動改札機が設置されています。
これ、一時ネットで話題になったのですが、ICカード乗車券での入出場記録を取るための簡易自動改札機なんですよね。
自動改札機には、それぞれ「乗るとき」と「降りるとき」と表示されているので、乗降時にICカードをタッチして、そのまま電車に乗ったり、駅から出たりします。
朝里・新光地区の市街地のある山側の小樽駅方面行きのホームには、海側の駅舎に行かなくても、山側から直接出入りできるのですが、その際にこの自動改札機が活躍するんですね。その山側のホームには、乗車駅証明書発行機も設置されています。
※関連記事:なるほど!!これが噂の朝里駅にある行き止まりの自動改札機か!!
ホームには花がたくさん綺麗に植えられていて、これは地域住民による「朝里花友会」がボランティアで整備しているもので、花壇の整備を始めて今年(2023年)で活動20年になるそうです。
朝里駅周辺スポット/ちどり公園と朝里学校教育発祥の地
この時は、朝里十字街から朝里駅まで歩いてから、周辺も少し巡ってきたのですが、まずは先ほどの朝里西部踏切まで戻ると、踏切のところから線路の山側に沿う道があります。
その道は本当に線路との距離が近くて、電車がくると大迫力なんですよね。
あっ、もちろん、線路内には立ち入らないように!!
その道を歩いていくと、小さな公園があって、ここは「ちどり公園」という小さな児童公園なのですが、ここには「朝里学校教育発祥の地」の碑が建っているんですよね。
明治9年(1876年)に朝里教育所が開設されたのがこの地だったとのことで、それが現在の朝里小学校の始まりだったんですね。
※関連記事:朝里1丁目の「ちどり公園」(児童公園No.41)と公園内に建つ「朝里学校教育発祥の地」の碑
ちなみに、ちどり公園横の住宅の間に脇道があって、その先に上の向かう階段が見えるんですが、ここが先ほどのいなりの坂です。
朝里駅周辺スポット/柾里川と柾里神社
さて、今度は朝里駅前から銭函方面(札幌)方面にいくと、すぐに川があって、そこに小さな橋がかかっています。
川は柾里(まさり)川で、橋は柾里沢橋(まさりさわばし)です。
柾里川は上流では新光の住宅街を流れていて、国道5号線をくぐって、ここまで流れてきて、朝里の海へと注いでいます。
※関連記事:朝里駅の近くの柾里沢橋とそこを流れる柾里川の様子
“柾里”というのは、昔からあるこの辺りの地名なんですね(私も詳しく知らず、今後の課題です)。
で、柾里沢橋を過ぎてその先の踏切「朝里東部踏切」を渡ると、そこから緩やかな上り坂があるのですが、そこを上っていくとその先は国道5号線の交差点「柾里」へと出るんですよね。
※その坂道の様子はこちらの記事で:朝里駅東側の踏切から柾里川沿いに国道5号線(「柾里」交差点)までゆっくりと上る坂道
さて、この近くには朝里墓地があって、その奥には小さな神社があるんです。それは、2022年に新聞などで話題になった柾里神社です。
神社を運営する人がいなくなってしばらく、神社自体の存在も忘れ去られていた状況に、地域住民による「朝里遺産の会」が参道や社殿の整備を進めて、2022年に5年ぶりに例大祭が開催されたという、小さな社殿ですがとても古く歴史を感じさせる神社です。
※関連記事:朝里の柾里神社に行ってきました ※柾里神社関連ニュースもまとめてます
おわりに
今回小樽チャンネルマガジンで書いた「朝里十字街から朝里駅へ歩く」ですが、反対に朝里駅から市街地へ上って歩いた記事は以前書いてるんですよね。
※JR朝里駅から朝里・新光地区の市街地へと上る坂道
今回はその反対からの行程でしたが、その周辺の気になるスポットを含めて小樽チャンネルマガジン2023年8月号とのタイアップ記事という形で書いてみました。
朝里十字街からのんびりと海を見ながら坂道を下って朝里駅へと歩いてきましたが、そこに広がる風景は、地元の方にとっては、何気ない日常の風景なのでしょうが、これがとっても素敵ないい眺めなんですよね。
朝里駅周辺の様子と共に、なんだかとっても面白い地域ですね。
【関連記事】
・小樽チャンネルマガジン2023年8月号(Vol.93)〜今号は「朝里十字街から朝里駅へ歩く」
※過去にこんな記事も書いています。
・秋の朝里の海を眺めてきました
・国道5号線と道道1号線の朝里十字街(朝里川温泉入口)から
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「 朝里地区」カテゴリの記事
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コメント
小梅様。とても穏やかで、心が落ち着く景色の続く道なんですね!朝里界隈には余りご縁がなく、ましてや朝里十字街から朝里駅まで歩いたことは全くありませんでした。盛夏を伝えてくれる青空と白い雲。青空をそのまま流し込んだような海の青さ。1枚目、5枚目、10枚目、12枚目のお写真のアングルと、そこに収まっている景色は素晴らしいですね。小樽は地形から坂道が多いわけですが、船見坂に代表されるような大きな坂道ではなく、地域の皆さんしか通らないような小規模な坂道でも、新しく新鮮な景色に出会えることを、改めて感得できました。ありがとうございます。東京もやっと涼しくなり、急速に秋が進んできているこの頃です。
投稿: 小樽望郷 | 2023年10月 3日 (火) 06時30分
小梅太郎様
私にとっての朝里。
小樽を離れる前、何度朝里ホワイトバレースキー場に行った
ことか。山側奥までの平坦な道は、サイクリングにも適して
いましたね。
小樽を離れた後、友人家族とオタモイ等に海水浴に行き、その後朝里の温泉へ。
いい街ですよね。
小樽望郷様
望郷様のメッセージがタイトルに出ていますと、「おっ、今日はどんな文かな?」
丁寧で心のこもった小樽愛に満ちた文章は素晴らしいです。
「地域の方しか通らない小さな坂道からの景色でさえ新鮮」
の文に、「まさにその通りであります!!!」
大いに同感致します。
目の前に小樽港、後ろを振り返れば天狗山や朝里、望洋の山々。
小樽は本当にいい街ですね。
サイトの登録等の際に「秘密の言葉」が要求される場合、
「好きな都市は?」、迷わず「小樽」としております。
投稿: 猫田 留久 | 2023年10月 3日 (火) 08時11分
猫田留久様。思いがけず過分の御言葉を頂戴し、恐縮の限りです。学生時代は国語が一番の苦手で、文章も凝った文体などで書けるわけもなく、頭に思い浮かんだ語句などを、あれこれ考えずに(そんな頭もないのですが)素直に記しているだけです。小樽に郷愁があるのは、ここに集う皆様もおなじでしょうから、その小樽愛や小樽望郷の気持ちが文章に自然と反映されているのではないか、と愚考しております。天気予報などを見ますと、小樽もだいぶ肌寒い気候となっていますね。10月は空気中の水分も抜けて、深みと透明感のある青空が広がる季節ですので、柔らかな秋の陽ざしの中の小樽の光景を、そこかしこで体験し、味わいたい限りです。
投稿: 小樽望郷 | 2023年10月 3日 (火) 08時29分
小梅さん、記事とは全く関係ないのですが、実は2日から小樽へ来てます。
それで6日までいつもの宿に泊まり7日に大阪へ帰ります。
今回、まさか長旅に出られるとは思わず6月頃に飛行機のチケットを取りました。
9月24日に釧路へ飛び、29日まで釧路に居て霧多布で2泊して小樽へ来ました。
4年振りの2週間北海道長期旅行再開ですね。
1年前には、まさか旅に出られるとは夢にも思わなかったですが、それぞれの地で懐かしい人たちと再会出来て幸せです。
一応、ご報告まで。
投稿: John1940 | 2023年10月 3日 (火) 18時49分
小樽望郷さん、こんばんは。
そうなんです。地元の方でないと、歩く機会はないかもしれないのですが、とても穏やかでのどかで、素敵な風景が続く道なんですよね。
この日は天気も良くて、なおさらいい眺めでした。
海と山のある小樽は、何気ない坂道でも、ふとした素敵な風景と出会うこともありますね。
そちらもようやく涼しくなってきたのですね。もう秋ですね。
猫田 留久さん、こんばんは。
そうでした。今は朝里川温泉スキー場ですが、昔はホワイトバレースキー場でしたね。
なるほど、サイクリングにもいいですね。
朝里はスキー場に温泉に、それに自然にあふれてと、いい街ですね。
John1940さん、こんばんは。
お〜〜!!小樽に来られているのですね。
といいますか、長旅でまた釧路、霧多布にもいかれていたのですね。すごい!
4年振りですか。体調の方は大丈夫ですか。けど、本当によかったですね!!
いつもの宿に泊まられているのですね。
久しぶりの小樽、楽しんでください!!
投稿: 小梅太郎 | 2023年10月 4日 (水) 02時22分
多くの方のコメント嬉しいですね。そしてJonh様が再び!感動です。昔知人と新光町の友人宅に行った時に誰がどう考えても最上町からなら選択はバスですよね。でも知人は何と列車選択! お陰様でこの朝里駅近辺記憶とは随分違いますが覚えている事が出来ました。橋名は朝里橋ではない事も勉強に。そして無人駅に。地名由来含め明治期等ある意味独立した集落感が今も感じられる区域です。
投稿: 夢の彼方ヘ | 2023年10月 8日 (日) 19時55分
夢の彼方ヘさmん、こんばんは。
みなさんのコメント、いつも励みになってます。
確かに、新光へはバス選択になりそうですが、なるほど列車選択ですか。
朝里駅周辺は、新光の市街地と全然雰囲気が違うので、なかなか面白いんですよね。
海岸沿いは、今もどことなく漁村の香りが漂ってますね。
投稿: 小梅太郎 | 2023年10月 9日 (月) 02時43分