色内大通り沿いの三箇株式会社の歴史ある建物の解体作業が始まっています
色内大通り沿いに建つ、三箇(さんが)株式会社の建物が解体されるようで、作業が始まっています。
X(旧Twitter)で解体情報を目にしたのですが、全然知りませんでした。
建物の場所は、色内大通りを日銀通りのと交差点から北側(中央通り方面)に向かうと左手に建っています。
この三箇株式会社の建物については、紹介されることがほとんどないのですが、大正7年(1918年)に「函館製網船具」として小樽で最初の鉄筋コンクリートで作られたといわれる建物とのことで、なかなかの歴史があるんですよね(当初の外観は今とちょっと違ったようです)。
実は以前、小樽市総合博物館のFacebookページでこの建物のこのことについて触れられていて、かねてから気になっていたこともあって、このブログでも取り上げたんです。
※こちらの記事です:気になる建物/色内大通沿いの三箇株式会社の建物
で、今回の解体情報を目にして、実際に建物を見に行ってみると、建物側面奥の解体が始まっていました。
正面から見えた建物内部は、すでにガランとしてました。
解体作業って始まると早いので、建物がなくなるのもすぐかもしれませんね。
ちなみに、こちらが以前撮影した建物の写真です(2016年8月撮影)。
ということで、解体が始まった三箇株式会社の建物についてでしたが、三箇株式会社のことも含めて、建物解体後にどうなるのかは分からないのですが、こういった歴史ある建物の解体は、やはりちょっと残念ですね。
【関連記事】
・気になる建物/色内大通沿いの三箇株式会社の建物
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コメント
小梅様。三箇株式会社の建造物の解体情報、有難うございました。この建物の中には入ったことがないのですが、100年以上も前に竣工なった建物が解体されるのは、日本の近代建築史の観点からも勿体ないことだと思います。他の業態などに転用する選択肢もあったでしょうに、耐震性や維持費などの問題で解体となったと推測できます。建物側面の窓の配置やデザインなど、バロック様式に近いものを思わせるもので、惜しい限りです。明治末~大正初期にかけて反映していた小樽を回顧できる縁(よすが)がまた一つ無くなってしまうのですね。
投稿: 小樽望郷 | 2023年9月20日 (水) 13時39分
小樽望郷さん、こんばんは。
そうですね。やはり解体は残念ですね。
私も建物内には入ったことはないのですが、内部もさぞかし歴史を感じさせるものだったのでしょうね。
おっしゃり通り、やはり耐震性や維持費といった問題点は、色々と簡単ではないのでしょうね。
表立って紹介されることがほとんどない建物だったのですが、だからこそ、残念でなりませんね。
投稿: 小梅太郎 | 2023年9月21日 (木) 02時05分