« 【おまけ】第57回おたる潮まつりの美味しい様子 | トップページ | 日本遺産「炭鉄港カード」第3弾配布中〜小樽関連1種類は堺町通り観光案内所で配布 »

2023年8月11日 (金)

花園銀座三丁目商店街にあった「旧上坂紙店」の建物が解体されてます

Otaru_20230806-163408

花園銀座商店街から続く入船方面に通じる花園銀座三丁目商店街の途中にあった、旧上坂紙店の建物が解体されています。

先日、X(Twitter)で、旧上坂紙店の建物がなくなっているという投稿を目にして、見に行ってきました。

Otaru_20230806-163455

そういえば、4月に建物が覆われていて、何かあるのかな、と思っていたのですが、解体と関係していたのでしょうかね。

外観がとても印象的で、歴史も感じさせる建物なので、目に止まっていた方も少なくなかったのではないでしょうか。

ただ、歴史的建造物として指定されたり、何かで紹介されたりといったことはほとんどない建物なので、詳細はよく分かりません。

こちらが解体前の建物です。2022年9月撮影。
Otaru_20220923-160033

そして、解体後です。
Otaru_20230806-163425

私も見に行った時には、建物はもうなくすっかり更地なっていて、その奥にはもともと連なっていた石造倉庫がぽつんと残ってました。

この蔵はどうなるのかな。
Otaru_20230806-163456

実はこの蔵については、小樽在住のイラストレーター今村敏明さんによる「小樽 蔵めぐり イラスト帖」という書籍に掲載されているんですよね。
※関連記事:「小樽 蔵めぐり イラスト帖」〜小樽在住のイラストレーター今村敏明さんによる小樽の蔵を解説文とともに紹介するイラスト集

この蔵は旧上坂紙店の蔵だったとのことで、蔵の解説には上坂紙店についても触れられていて、それによると、上坂紙店の竣工は昭和6年~7年頃(1931年~32年頃)と推定されているそうです。

上坂紙店は2010年に閉店と記載されているのですが、あれ?最近なんですね。となると。お店を覚えてらっしゃる方も多いのではないでしょうか!?

※参照:書籍「小樽 蔵めぐり イラスト帖」(今村敏明/発行:北海道新聞社)

建物は以来、ずっと使われていなかったと思うのですが、解体前の過去写真があるので、ここに掲載しますね。

こちらは2012年4月撮影の写真です。
Otaru_2012_0414dsc05006

この時は、右は空き地だったんですね。

Otaru_2012_0414dsc05007

実はこの時は正面入り口上部に「上坂」の文字が残っているんですよね。

Otaru_2012_0414dsc05008

Otaru_2012_0414dsc05009

奥の石造倉庫。
Otaru_2012_0414dsc05010

印があります(今は消されてます)。
Otaru_2012_0414dsc05011

こちらは2015年6月の撮影ですが、「上坂」の文字はなくなってます。
Otaru_20150615-154958

Otaru_20150615-155006

Otaru_20150615-155019

Otaru_20150615-155032

Otaru_20150615-155038

こちらは2022年6月撮影。
Otaru_20220621-145539

2023年4月撮影。建物に覆いがされていました。
Otaru_20230414-135224

Otaru_20230414-135236

そして、今回、解体されてしまいました。

ということで、花園銀座三丁目商店街にあった旧上坂紙店の建物が解体されていたので、解体前の建物の様子と共に掲載しました。

【追記】
この跡地はどうなるのでしょうかね(写真は2023年8月22日撮影)。
Otaru_20230822-155547

※参考
・花園銀座三丁目商店会ガイドマップ
・小樽中心商店街の歴史逸話(発行:小樽市商店街振興組合連合会)
会社案内│インテリア総合卸商社│株式会社上坂紙店

【関連記事】
気になる建物/上坂紙店
花園銀座三丁目商店会を歩いてみる〜ガイドマップもあります
花園銀座三丁目商店街にあった「三川屋」の建物が解体されました

スポンサーリンク

|

« 【おまけ】第57回おたる潮まつりの美味しい様子 | トップページ | 日本遺産「炭鉄港カード」第3弾配布中〜小樽関連1種類は堺町通り観光案内所で配布 »

小樽のなくなった建物」カテゴリの記事

コメント

小梅様。上坂紙店の建物は良く覚えています。店内に入ってみたことはないのですが、南樽駅から入船町の生協を左手にして、銀座街に続く坂を上って行くと、宮町印舗など懐かしいお店を通り過ぎると、右手に上坂紙店が見えてきて、帰省したことが実感されたものです。建築に興味があるので、この店舗の佇まいはとても強く印象に残っています。解体されたとは本当に残念です。

投稿: 小樽望郷 | 2023年8月11日 (金) 17時31分

こんにちは、またコメントします。

小梅さんのブログによる小樽情報からすると、
ボクの在住地の共和町から都会とされている小樽でも、
閉店しかり古き良き建物の撤去がされているんですね…。

今回は「上坂紙店」だった建物の撤去ですが、
訪問経験がないながら、こちらも古き良き建物なだけに残念です。

話は変わって、
余市の「ギフトショップささき」も建物はありながら、破産による閉店されていますね。

以前の小梅さんの記事で取り上げられた、長崎屋内テナント内の「ギフトショップささき」の閉店、
余市側も関係しているでしょうか…。

推測違いでしたら、ゴメンナサイ。

古き良き物が無くなるのは残念ですが、
逆に「令和」ならではのアップデートのためとなると、
受け止めざる得ないかな…です。

小梅さんの記事でも、

投稿: 菊池 勝 | 2023年8月11日 (金) 19時11分

追記がてら、ゴメンナサイ。

一つ前のコメントで「小梅さんの記事でも、」と尻切れトンボ状態となった事を失礼しました。

続きの内容は、「ギフトショップささき関連も、取り上げられたとの事でしたね。」でした。

重ね重ね、失礼しました。

投稿: 菊池 勝 | 2023年8月11日 (金) 19時19分

小樽望郷さん、こんにちは。
上坂紙店の建物、よく覚えてらっしゃるんですね。
なるほど、帰省時に南樽駅からのそのルートで歩かれて、上坂紙店を目にしていましたか。
本当に、印象に残る建物でしたので、解体は残念ですね。


菊池 勝さん、こんにちは。
いや〜、小樽も閉店や建物の撤去の話題は多く、中でも老舗や歴史ある建物の解体は目に止まります。
今回の上坂紙店の建物の外観が印象的だったので、ブログに掲載しました。
ギフトショップささき小樽店の閉店後、ギフトプラザささきを展開する余市の佐々木商店破産、というニュースがあったので、おそらく関連していると思います(あいまいですいません)。
そうですね、古いものがいつまでもそのまま、とはいきませんものね。
そんな中でも、歴史的に価値にあるものは、後世に残せていけるといいですね。

投稿: 小梅太郎 | 2023年8月12日 (土) 11時55分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 【おまけ】第57回おたる潮まつりの美味しい様子 | トップページ | 日本遺産「炭鉄港カード」第3弾配布中〜小樽関連1種類は堺町通り観光案内所で配布 »