歴史的建造物の小樽市能楽堂(旧岡崎家能舞台)が夏季公開中(2023年度は9月24日まで)
今年も小樽市公会堂に隣接して建つ、小樽市指定歴史的建造物でもある小樽市能楽堂(旧岡崎家能舞台)が夏季公開中です。
公開期間は2023年6月4日(日)~9月24日(日)で、時間は9:00〜17:30となっています(夜間催事のある日は催事終了時間まで)。
能楽堂の見学は、公開期間中は基本無料です(有料や申込みが必要な催事もあります)。
※催事については、こちらを参考にどうぞ:2023年6月4日(日)~9月24日(日) 小樽市能楽堂夏季公開|お知らせ|小樽市民会館
夏季限定の一般公開は、近年はこの時期恒例になっていて、コロナ禍で2年中止になった後に昨年再開したんですよね。
小樽市能楽堂(旧岡崎家能舞台)は、こちらも小樽市指定歴史的建造物の小樽市公会堂と隣接してはいるのですが、外からは公会堂は見えるものの、能楽堂は見ることができません。
公会堂に入ると、すぐ左に下への階段があるので、そこを下りて行くと、その先に能舞台があります。
そして、その先に能舞台があります。
撮影OKでした。ただし、能舞台には上がれません。
旧岡崎家能舞台は、小樽の商人・岡崎謙が大正15年(1926年)に入船町の自宅中庭に建てたもので、後に舞台部分を切り離して市に寄贈、昭和36年(1961年)に小樽公園内の公会堂隣接の現在地に移築されています。
旧小樽区公会堂(現小樽市公会堂)は、もともとは現在の市民会館の場所に建っていて、昭和35年(1960年)に市民会館の建設に伴い、現在地に移築され、昭和36年の公会堂の移築拡張工事完成時に伴い、能舞台がここに移されたんですね。
以前伺った話では、この能舞台を移築する際に、後ろの控え室(楽屋)がない状態で移築されていて、その点で正式な能楽堂とは呼べないそうで、そういう意味で“能舞台”ということになるそうです。
以下は、小樽HP内の建物概要からの引用です。
荒物雑貨商として財をなした岡崎謙が、大正15年、入船町の自宅中庭に建てたもので、後に市に寄贈され、昭和36年、公会堂隣接の現在地に移されました。
檜の舞台をはじめ、要所には佐渡産神代杉(じんだいすぎ)が用いられ、格式にのっとった能舞台で東北以北唯一のものといわれています。
鏡板の老松、唐獅子、若竹は狩野派17代秉信(もちのぶ)が描いたものです。
大正15年1月舞台開きを皮切りに、芸道研さんのため中央から再三家元を招いて能楽を開催したといわれます。
小樽市指定歴史的建造物 第12号 旧小樽区公会堂・旧岡崎家能舞台 | 小樽市
ということで、歴史ある小樽市能楽堂(旧岡崎家能舞台)が公開中ですので、興味のある方は、見にいってみてはいかがでしょうか。
※2023年6月4日(日)~9月24日(日) 小樽市能楽堂夏季公開|お知らせ|小樽市民会館
※催事について(ポスター):2023年6月4日(日)~9月24日(日) 小樽市能楽堂夏季公開|お知らせ|小樽市民会館
※チラシには書かれてませんでしたが、音楽イベント「音楽による解体新書〜能と古事記〜」が小樽市能楽堂で7月25日(火)に開催されます(前売り2000円・当日2500円、定員100名)。
※詳しくはこちら:音楽による解体新書〜能と古事記〜at.小樽市能楽堂 – HOME
※参考
・2023年7月11日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄
・古典音楽とオリジナル曲~能と古事記~小樽市能楽堂7/25(小樽ジャーナル)
【関連記事】
※昨年の記事です。
・歴史的建造物の小樽市能楽堂(旧岡崎家能舞台)が夏季公開中(9月4日まで)
※過去の公会堂に関する記事から。
・小樽市公会堂(旧小樽区公会堂)と紅葉
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