« 写真家・眞柄利香さんの写真展が小樽美術館市民ギャラリーで開催(7月2日まで)〜小樽運河100年記念企画 「“#小樽暮らし”の中の運河」 | トップページ | 第57回おたる潮まつりは4年ぶりのフル開催(7月28日〜30日)〜街にはおなじみのピンクの提灯と祭りを知らせるポスターも »

2023年6月22日 (木)

小樽の老舗の蕎麦屋「籔半(やぶはん)」に行って初めてコースメニューをいただいてきました

Otaru_20230409-175315

今年4月とちょっと前のことなのですが、静屋通りにある小樽の老舗の蕎麦屋「籔半(やぶはん)」に行く機会がありました。

小樽・蕎麦屋・籔半」といえば、昭和29年(1954)創業の小樽の老舗蕎麦屋で、ここは市民のみならず観光客にもとても人気で、いつも混んでいるんですよね。

Otaru_20230409-175344

行くのはかなり久しぶりだったのですが、実はこの時はちょっと特別な集まりで、一緒に行った方に予約をとってもらい、初めて2階席でコースメニューをいただいたんです。

以前から、ここ籔半でゆっくりと食事をしてみたかったので、行く前からもう楽しみで楽しみで(笑)

籔半について

Otaru_20230409-175327

籔半は店舗外観からしてとても趣があり、店内もとても素敵なんですが、その建物について、ちょっと調べてみました。

※参照:蕎麦屋ひすとりー | 籔半

籔半は1976年(昭和51年)に、もともと現在地にあった古い割烹を再生再活用して、籔半三代目店舗として竣工しオープンしていますが、ここはもとはニシン漁で財を成した祝津の三大網元のひとつ・白鳥家の別宅の土地・建物だったそうです。

しかし、1986年(昭和61年)1月にその店舗が消失し石蔵だけが焼け残るという事態にあってしまいます。

その再建にあたって、ちょうどその時に解体されることになっていた富岡町の地獄坂にあった、五楽園とも呼ばれた旧金澤友次郎(ともじろう)邸の豪邸の母屋部分を解体後に移築再利用するんですね。

この時の店主は、小樽運河の保存運動の中心的な役割を担い、その後も運河を中心としたまちづくりに取り組み、小樽の、さらには後志の観光振興に尽力し続けた、二代目故小川原格氏です。

そして、1986年(昭和61年)に現在の店舗の姿になったそうなんですが、店内に入ると、その味わい深く趣ある雰囲気に目を奪われるほどです。

Otaru_20230409-202051

籔半2階奥の石蔵座敷の様子

料理の前に、この日の部屋は2階奥の石蔵座敷で、まずはこの部屋がなんとも素敵でした(写真撮影OKとのことでした)。

Otaru_20230409-180032

祝津の三大網元のひとつ、白鳥家の残した石蔵内ですね。

Otaru_20230409-175719

Otaru_20230409-175859

Otaru_20230409-175905

Otaru_20230409-175911

もちろん、2階に上がったのは初めてでしたが、いや〜、素敵です。

籔半のコースメニューを堪能する

では、ここからは、当日にいただいた料理写真を中心に掲載したいと思いますが、この日たのんだのは「粋に鯔背に宴会コース」4,950円 (4,500円+税)で料理9品のコースです。もちろん、籔半でコースをいただくのは初めてです。

飲み物は最初はビールで乾杯。
Otaru_20230409-180335

先付け:自家製蕎麦味噌
Otaru_20230409-180524

これはちびちびといかせていただきましたが、お酒が欲しくなりますね。

刺身:南蛮海老、帆立貝柱、ばち鮪
Otaru_20230409-180650

この段階で、すでに笑みがこぼれてきます。

Otaru_20230409-180702

汁物:親鳥かしわヌキ
Otaru_20230409-181655

これは、かしわ蕎麦の蕎麦を抜いたものですね。

ここでここでワインを。小樽の街なかワイナリー「オサワイナリー」の「おタテワイン」です。

Otaru_20230409-182022

小樽祝津産ホタテを“おタテ”とネーミングして、ブランド化を目指していますが、そのおタテをさらに美味しく楽しむために作られたという、やや辛口の白ワインです。

巻物:鉄火巻とカッパ巻の蕎麦寿司
Otaru_20230409-182330

これが中が米ではなくて、蕎麦なんですね。驚きと共に実に美味しい。

Otaru_20230409-183056

焼物/焚物:北海道滝川産合鴨照焼/小樽産にしん棒煮
Otaru_20230409-183816

Otaru_20230409-183825

これは今回のコースはどちらかということなんですが、それぞれが別なのをたのんで、どちらも味わいました。

お浸し:そばもやし
Otaru_20230409-184349

そばもやしというのがあるんですね。知りませんでした。

日本酒もたのみました。

(こちらがメニュー)
Otaru_20230409-182718

日本酒のメニューに隠し酒と称して銘柄を伏せ、ちょっと変わった名前がつけられているものがありましたので、今回はそれを。

いただいたのは、蕎麦屋親爺の隠し酒(超辛口の本醸造酒)と蕎麦屋板長の隠し酒(キレのある辛口の純米吟醸酒)です。すいません、それぞれの元の銘柄は失念…

飲み比べが分かりやすいようにと、グラスを別々なものを用意していただきました。いや〜、お心遣いに感謝です。

Otaru_20230409-191256

Otaru_20230409-193000

いや〜、それにしても、日本酒が料理にあいますね。たまりません。

料理は続きます。

天麩羅:海老、パーナ貝、エリンギ、茄子、シシトウ
Otaru_20230409-191031

お酒が進みます(笑)

そして、メインのお蕎麦です。

蕎麦:北海道産蕎麦せいろ
Otaru_20230409-194525

いや〜、これはありきたりな表現ですが、本当にコシや喉越し、風味が素晴らしくて美味しいです(もっと食べたい)。

Otaru_20230409-194633

蕎麦湯もいただきました。

Otaru_20230409-195524

デザート:柚子シャーベット
Otaru_20230409-195541

以上が籔半「粋に鯔背に宴会コース」でした。いや〜、堪能しました!こちそうさまでした!!

※参照:酒宴 | 籔半

おわりに

とっても美味しくて、贅沢すぎるひと時を過ごさせてもらいました。

また行きたいけど、次はいつになることやら。さすがにコースメニューはそうそう食べにいけませんから。けど、お蕎麦は食べにいきたいですね。

ということで、籔半2階の座敷でいただいた、大満足の宴会コースの様子でした。

籔半 | おたる・蕎麦屋・籔半 麺遊倶楽部

【店舗情報】(お店情報は2023年4月時点でのものです)
営業時間:11:00~15:00/17:00~20:00(ラストオーダー)
定休日:毎週火曜、月2回水曜不定、月2回月曜は昼のみの営業
※食べログ情報:蕎麦・料理 籔半

Otaru_20230409-175409

※参考:書籍「小樽の建築探訪」小樽再生フォーラム編/北海道新聞社(Amazonで「小樽の建築探訪」を探す)

【関連記事】
【訃報】小樽運河保存、その後の小樽の観光振興に尽力した小川原格さん死去のニュース
後志の地域雑誌「BYWAY後志」の23号で小川原格さんの追悼特集

スポンサーリンク

|

« 写真家・眞柄利香さんの写真展が小樽美術館市民ギャラリーで開催(7月2日まで)〜小樽運河100年記念企画 「“#小樽暮らし”の中の運河」 | トップページ | 第57回おたる潮まつりは4年ぶりのフル開催(7月28日〜30日)〜街にはおなじみのピンクの提灯と祭りを知らせるポスターも »

飲食店」カテゴリの記事

コメント

こんにちは、いつも拝読しております。
籔半での小梅太郎様の喜びが伝わってきました。
実は私はまだ籔半でコースをいただいたことがありません。
有名店、そして名店ですので、今度はちゃんと時間をとって(お金も準備して)コースを堪能します。
籔半の魅力を伝えていただき、ありがとうございました。

投稿: 伊藤調の夫 | 2023年6月23日 (金) 06時05分

小梅太郎さん、こんにちは。
小樽に行くタイミングを考えているうちにもうすぐ7月。
薮半、、、私も小樽に住んでいる頃は行った事がありませんでした。
20年くらい前のクラス会で初めて利用しました。
それからは小樽に帰るたびにふらっと寄っています。
一人でも気兼ねなく入れる雰囲気がいいですね。
小梅太郎さんも好きな飲み物とあてでのんびりです。
天せいろで完結👍
冬に行った時はニシン漬けをテイクアウトして、ホテルでポリポリ。
美味しかったですよ〜

投稿: EKO | 2023年6月23日 (金) 12時22分

伊藤調の夫さん、こんばんは。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
いや〜、籔半のコース料理、食べてみたかったんです!!
初めていただいたのですが、大満足でした。さすがに老舗の名店でした。
籔半の魅力が伝わったのなら嬉しいです。
そうなんですよね、なかなか気軽に行けるお値段ではないのですが、私もまた食べに行きたいです。


EKOさん、こんばんは。
老舗の籔半は、あまりに有名店のためか、なんとなく行くタイミングを逃しがちで、私は何回かしか行ったことがないんです。
EKOさんは、小樽に帰るたびに寄られてるのですね。
ふらっと蕎麦屋に、いいですね〜
あっ、ニシン漬け!美味しそう〜〜!!テイクアウトできるんですね。
そういうのも美味しいっていうのが、いいですよね。

投稿: 小梅太郎 | 2023年6月24日 (土) 01時56分

 小梅太郎様
 まだ小川原 格様ご存命中に2階で友人と集まったり、
親戚の法事でコース料理いただきました。
巻物の鉄火巻きと河童巻き、目新しくまた、その他も美味しく、
機会がありましたらいただきたいと思っています。
地方から友達が来たり、孫が来た時は今も案内します。
「割り子そば」、以前に孫は5段、私は3段で啜りましたが
今もあるかと今度行ってみます。
通りますと何時も並んでいますものね。
何時もありがとうございます。

投稿: hiro | 2023年6月24日 (土) 02時04分

小梅様。藪半は、実家が小川原氏ご夫妻と古くからの知り合いだったこともあり、懐かしいですね。とはいえ、もう20年近く足を運んでお蕎麦を頂く機会に恵まれずにいます。それにしても、小梅さんは健啖隊でいらっしゃるのですね。私はお酒も飲めないし、胃も丈夫ではないので、そんなに食べれません。お昼ご飯も大抵は、職場でおにぎり2個程度なんです。コース料理は夢のようです!

投稿: 小樽望郷 | 2023年6月24日 (土) 09時00分

hiroさん、こんばんは。
やはりhiroさんは、2階をよく利用されていたのですね。
蕎麦寿司って初めて食べましたが、美味しいですね。
なるほど、ここは知り合いを案内するのにもいいですね。
割り子そば5段、食べてみたいです。
確かにいつも並んでますね。あまりに人気で、入るのに躊躇してしまうのですが、やっぱり素敵な空間でいただく美味しいお蕎麦は、また食べたいです。


小樽望郷さん、こんばんは。
なんと小川原氏ご夫妻と、古くからのお知り合いでしたか!!
訪れる機会があるといいですね。
そうでした、小樽望郷さんは少食でしたね。
う〜ん、私は大食いではないですが、結構食べますね、それに、量は飲めませんが、お酒も好きです(^^)

投稿: 小梅太郎 | 2023年6月25日 (日) 01時47分

すごいすね〜
ちょっとだけビールが飲めるようになったので、私もお蕎麦でコースなんて
大人な時間過ごしてみたいです。

投稿: うさぎ | 2023年6月25日 (日) 17時59分

うさぎさん、こんばんは。
いや〜、初めてコースを食べたのですが、とっても美味しかったです。
これは全然お酒を飲まなくても、大満足の大人の贅沢で美味しい時間を過ごせると思います(^^)

投稿: 小梅太郎 | 2023年6月26日 (月) 02時02分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 写真家・眞柄利香さんの写真展が小樽美術館市民ギャラリーで開催(7月2日まで)〜小樽運河100年記念企画 「“#小樽暮らし”の中の運河」 | トップページ | 第57回おたる潮まつりは4年ぶりのフル開催(7月28日〜30日)〜街にはおなじみのピンクの提灯と祭りを知らせるポスターも »