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2023年5月22日 (月)

手宮の「うまやの坂」〜かつてここにあった町名をその名前に付ける小樽港の見える坂道

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手宮にかつて「厩(うまや)町」という町名があって、その厩町についての記事を少し前に投稿しました(こちらの記事です:かつて手宮にあった「厩町」【小樽の古い町名の痕跡を探せ!!】

その中で、その町の名前をつけた「うまやの坂」という坂道について触れているのですが、実はうまやの坂については、これまでブログに掲載していなかったんですよね。

過去に何度か歩いていて、実は小樽チャンネルマガジン(編集発行:株式会社K2)2023年3月号(Vol.88)でも「小樽の冬の坂道を歩く〜うまやの坂〜」として掲載させてもらいました。

なので、ブログでもうまやの坂についてちゃんと紹介しようと思います。
※写真は過去に撮影したものから掲載していて、冬の写真が多いのでご了承を。

厩町とうまやの坂について

手宮にかつてあった厩町は、明治33年(1900年)に設置された町名で、昭和43年(1968年)の町名改正時に手宮1〜3丁目へ編入されて町名は廃止になっています。

古い地図を見てみると、港から末広中学校(平成29年(2017年)3月で閉校)に向かって厩町が形成されているのですが、その真ん中を通っている道があって、これがうまやの坂ですね。

※こちらの古地図は市立小樽図書館デジタルライブラリー内にある、1950年(昭和25年)〜1956年(昭和31年)の間に作成されたと思われる小樽市内図です。
※当地図は市立小樽図書館の許可を得て掲載しています。コピー・転載等不可です。No101_076_otaru_shinaizu_r
※市立小樽図書館デジタルライブラリー古地図No.101「小樽市内図」(市立小樽図書館所蔵)より(クリックすると拡大します)。

現在の場所でいうと、高島・祝津方面へと向かう道路(道道454号小樽海岸公園線)沿いのバス停「手宮1丁目」前に、日帰り温泉の「湯の花手宮殿」があるのですが、その横から山側に向かって上っていく坂道があって、これがうまやの坂になります。

坂道は手宮公園(手宮緑化植物園)の高島側を沿うように、旧末広中学校の裏手まで上っていきます。

うまやの坂の様子

では、うまやの坂の様子ですが、過去に何度か歩いているのですが、前述の小樽チャンネルマガジン2023年3月号で歩いた際の写真中心にその様子をお伝えしますね。なので内容も小樽チャンネルマガジンと重複しているのでご了承を。

ただ、この時はまだ雪のある季節だったので、雪のない季節の過去写真も挟みつつと、様々な撮影時期の写真が混在するのでご了承ください。

それではまずは、バス通りの道道454号小樽海岸公園線から坂道に入ります。右横は湯の花手宮殿ですね。

(バス通り。湯の花手宮殿の手前を左に入っていくとうまやの坂)
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最初はほぼ平坦な道が続き、その先で道は左に曲がりつつ、ここから本格的に坂道となり、ここに勾配11%の標識があります。

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坂は左に右にと蛇行しながら上っていきます。

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冬はロードヒーティングが効いていたので、車も徒歩も特に問題ありませんでした。

(こちらは雪のない時の様子)
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いつものように振り返りながら上っていきますが、すぐ先が港なので、海がすぐにちょっとだけですが見えてきます

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坂の先を進みます。
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途中で左に入っていく坂道があって、その先には厩会館や手宮緑化植物園の下に位置する厩稲荷神社があり、そのまま道は手宮公園内に続いています。

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この坂道も何度か歩いていて、「神田坂」という名前がついているとのことですが(小樽市ホームページ内「おたる坂まち散歩」HTML版参照)、こちらもまだブログで取り上げてないので、追って掲載しようと思ってます。

(雪のない時期の神田坂の様子)
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さて、坂を上るにつれ、振り返って見える小樽港の風景が徐々に広がってきて、そのうち港に伸びる防波堤も目に入ってきます。

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途中途中で坂道を振り返りながら上っていくと、ここうまやの坂は、住宅街の中を曲がりながら上っていくので、振り返って見える坂の向こうの風景がその都度変わってきて、これがまた楽しいですね。

(雪のない季節の眺め)
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港はワイドにど〜んとは見えないのですが、住宅の間の坂の向こうに港が見える風景というのは、なんとも小樽らしいですね。

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(雪のない季節の眺め)
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さて、坂道は左手に手宮緑化植物園のある高台を見ながら上っていきます。

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左手の手宮緑化植物園のある高台に対して、右側も高台になっているので、ここうまやの坂は谷間沿いにできた坂道になるんですね。

途中、右手にお寺がありました。南龍寺です。
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(振り返ってみた風景)
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(坂を進みます)
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(途中のここは、手宮緑化植物園の裏側に通じる道)
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後半の坂を上っていくとその先でまた坂は左に右にと曲がり、民家がポツンポツンとなったところに、勾配20%の標識が立っていました。

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坂の上まではもうすぐなのですが、つまりここからさらに急になるということですね。

坂の左手の木々の向こうに大きな建物が見えるのですが、これは旧末広中学校の校舎です。末広中も随分と高台にありましたね。

そして、右に曲がると勾配20%の最後の急坂がまっすぐ続き、これを上れば坂の上でゴールです。

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最後の急坂の途中からも、振り返ると小樽の海の素敵な風景を見ることができ、ここまで上ってきた疲れもちょっとだけ癒されますね。

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(同じ場所からの雪のない季節の眺め)
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そして、坂の上に到着ですが、最後の急坂はやはり疲れました。

ちなみに坂の上は、今きた坂道を含めて4つの分かれ道になっていて、右手2つが高島方面に向かう道で、左手が旧末広中学校前を通って、手宮公園の上の小樽稲荷神社に通じています。小樽稲荷神社から下っていく急坂は、励ましの坂とも呼ばれてますね。

(写真右手から上ってきた坂の終点。4つの分かれ道になっている)Otaru_20230227-120701

(小樽稲荷神社方面)
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(小樽稲荷神社方面に行くとすぐに、旧末広中学校の校舎があります)Otaru_20230227-120827

おわりに

坂の街・小樽で手宮も坂の多い街ですが、中でもここうまやの坂は小樽の港を眺めることができ、その見え方もなんとも趣のある坂道ですね。

ちなみに、坂の上から歩いて下りてくると、小樽の港が見え隠れするなど、風景の移り変わりを正面に見ながら歩くことができるので、下りはさらに楽しく歩くことができまました。

ということで、今回はようやく掲載することができた、手宮の「うまやの坂」の様子でした。

※参照:おたる坂まち散歩 うまやの坂 | 小樽市

【関連記事】
かつて手宮にあった「厩町」【小樽の古い町名の痕跡を探せ!!】〜うまやの坂、厩町岸壁、厩町会、厩会館、厩稲荷神社

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コメント

 小梅太郎様
うまやの坂、振り返りながら休み休み上りますと
小樽港も変化に富んで見えますね。
かって子供のころ、手宮稲荷神社の下の方に親戚があり
良く行きましたから懐かしい。当時は「励ましの坂」を通りましたが、最近は「うまやの坂」を上り、途中から左側へ向かい、厩稲荷神社へ。神社の前を通り池のある所へ出て、
緑化植物園を楽しみ、手宮稲荷神社や、時には手宮公園を通り抜けて、
「励ましの坂」へ出、下って手宮バス停へ。
「励ましの坂」というのは何時だったか・・・テレビでこの坂、
放映されたことがありましたね。私は「手宮の地獄坂」と
密かに思っていました(笑)。
きょうも懐かしい懐かしいきょうも懐かしい懐かしい

投稿: hiro | 2023年5月22日 (月) 21時16分

小梅太郎様 ごめんなさい。
記入している途中で、おかしくなり・・・
「きょうも懐かしい坂道の事、ありがとうございます。」としたかったのです。6月に入りますと手宮稲荷神社も9日~11日迄お祭りですね。

投稿: hiro | 2023年5月22日 (月) 21時27分

hiroさん、こんばんは。コメント、大丈夫です!!
本当に、ここうまやの坂は、休み休み振り返ると、その都度違った小樽港の風景が見られていいですよね。
なるほど、親戚が手宮稲荷神社の下の方にいらしたのですか。
うまやの坂から厩稲荷神社経由で、手宮緑化植物園に行くのはいいルートですね!!
そして、ぐるっと励ましの坂へ出るんですね。
励ましの坂はそうでしたね、テレビで紹介されて、その名前が広まりましたね。
“手宮の地獄坂”!その名前もいいかも!!
また、今回も懐かしんでもらえてよかったです。
そうでした、もうすぐお祭りの季節ですね。

投稿: 小梅太郎 | 2023年5月23日 (火) 02時46分

小梅様。私は手宮界隈にはご縁がなくて、末広町やブログの記事にある旧厩町地区には足を運んだ記憶や思い出は、殆ど無い状態です。それでも貴ブログの記事を拝読していますと、知らないが故に、思いもよらない歴史を発見したりしています。小樽駅前から高島漁港経由の祝津行きバスは、「うまや坂」の入り口近くを通っているのでしょうね。

投稿: 小樽望郷 | 2023年5月23日 (火) 07時55分

小樽望郷さん、こんばんは。
なかなか普段の行動範囲以外の場所って、いく機会はないですよね。
けど、記事から少しでも様子が伝わったのなら嬉しいです。
祝津行きバスは、うまやの坂の入り口前の道路を通っていて、バス停もすぐ近くにあります。

投稿: 小梅太郎 | 2023年5月24日 (水) 02時48分

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