
先日1月10日(火)、小樽は大雪に見舞われました。1日で50cmほどの積雪があったんですよね。
その大雪後、小樽市内では、あちこちで除雪車(タイヤドーザやロータリ除雪車)による作業が懸命に行われて、大量の雪を積んだトラックやダンプが市内の道路を頻繁に行き交っていました。
その大量の雪を積んだダンプなどはどこへ向かっているのかというと、小樽市内には、市によって雪堆積場として指定されている場所が6箇所あり(令和4〜5年現在)、そこへ雪を捨てに向かっているんですね、
で、その中で、小樽ならではの珍しい光景として知られているのが、小樽港の中央ふ頭基部の雪捨て場の光景です(写真は1月12日の様子)。
場所は、小樽港の中央ふ頭から勝納ふ頭に架かる、勝納大橋を挟んだ両側に設置されています。
看板は「中央埠頭基部雪捨て場」となっていますね。

橋の陸側がダンプ優先(主に道路管理者)で、海側が平ボディー車優先(主に市民)と分けられています(雪堆積場について | 小樽市より)。
で、なにが珍しい光景かというと、まずは、橋の奥の海側の様子からですが、次々とやってくるトラックやダンプが岸壁に雪を堆積していくほか、雪を直接海に投げ落とすんですよね。
(勝納大橋の歩道から見ています)

そして、その海に落とした雪を、横でショベルカー(バックホウ)がバッシャンバッシャンと豪快に攪拌しているんです。

実はこれ、知る人にとってはお馴染みの、小樽の冬の風物詩的な光景なんですよね。

今回は3台のショベルカーが作業していましたが、これがかなりの迫力なんです。

軽トラックなどが運んできて、岸壁上に落として堆積された雪も、ブルが海に落としてますね。

この作業については、以前、小樽市に訪ねてみたのですが、これは、冷たい冬の海では雪が溶けにくいため、ショベルカーによる攪拌によって融雪を促進させるのと、海面に雪が固まるのを防止するための作業になるそうで、あと、岸壁からの放水が見えるのですが、これは海水循環ポンプで、これによっても融雪を促進させているんですね。
そして、今度は橋の手前の陸側の様子ですが、今回、こちらには巨大な雪山が出現してました(今回、実はこちらの様子を先に見ました)。

この海にできた雪山、こちらも小樽の冬の風物詩のようなもので、冬の間に時々出現するんですよね。
大雪後に次々と雪が運ばれ、ショベルカーの攪拌作業が追いつかなくなると、海に雪山が出現するようですね。
今回は橋の陸側ではショベルカーの作業はしていなかったのですが、こちらはダンプ優先ということで、次々に大型車がやってきては、岸壁に雪を下ろしたり、直接海へ落としたりしていて、その側からロータリ除雪車が岸壁に堆積した雪を飛ばしていて、それで雪山がさらに高くなっていくようでした。



(こちらは、勝納大橋の歩道から見たところ)

ちなみにこの雪山は、その後、割れて塊となって、海上を漂ったようで、ニュースでも報じられてました。
※関連ニュース
・北海道ニュース UHB | UHB 北海道文化放送
・HBC NEWS | HBC北海道放送

ということで、大雪後の小樽港中央ふ頭の雪捨て場の、ダンプなどが雪を海に投げ落とし、その雪をショベルカーが豪快に攪拌している様子と、海に現れた巨大な雪山の様子でした。
※動画も撮ってきたので、少しだけですがその様子を(先に雪山のほうを見にいってます)。
※注意なんですが、ここ周辺の道路はもともと交通量が多く、現在は雪を積んだ大型車が頻繁に出入りしていますが、周辺は歩道がない場所もあります(そもそも歩行者もほとんどいません)。もし様子を見に行く際には、車に十分注意し、もちろん、作業車の邪魔にならないようにしましょう。
※参考:雪堆積場について | 小樽市
【関連記事】
※昨年の記事です。
・中央ふ頭の雪捨て場ではショベルカーが海に投げられた雪を豪快に攪拌〜これも小樽の冬の風物詩!?
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