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2022年11月22日 (火)

ニュースより/平磯岬の高台に建つ銀鱗荘(旧猪俣邸)が国の登録有形文化財に〜国の文化審議会が文部科学大臣へ答申

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平磯岬の高台に建つ、小樽市指定歴史的建造物でもある高級旅館「銀鱗荘」が、11月18日(金)の国の文化審議会において、国の登録有形文化財に登録するよう、文部科学大臣へ答申があったというニュースがありました。

2022年11月19日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄に掲載されていて、もちろん、小樽市HP内でも報告されています。
登録有形文化財(建造物)の登録が答申されました | 小樽市

一般に平磯岬の高台の旅館を「銀鱗荘」と呼んでますが、今回登録が答申されたのは、旅館施設の「銀鱗荘旧本館」(旧猪俣家住宅)と隣接する「グリル銀鱗荘」(旧北海道水産記念館)です。

まず、銀鱗荘旧本館が、旧猪俣邸として知られる建物で、もともとこの場所にあったわけではなく、鰊漁で財を成した猪俣安之丞の邸宅として、余市町に明治33年(1900年)に建てられた鰊御殿で、昭和13年(1938年)に、当時進められていた東小樽(現在の桜町一帯)の宅地計画の一環として、ここに移築されています。

銀鱗荘旧本館(旧猪俣家住宅)
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ちなみに、当時、猪俣邸を買い取ったのが北海ホテルで、この移築は北海ホテルの創業20周年記念事業だったそうで、当初から料亭旅館の銀鱗荘として翌昭和14年に開業してます。

そして、私は知らなかったのですが、現在、レストランとなっているグリル銀鱗荘は、明治時代建設の猪俣氏が建てた余市町のニシン倉庫で、昭和16年(1941年)に移築したものだそうで、北海道水産記念館としていた、というのも知りませんでした。

グリル銀鱗荘(旧北海道水産記念館)
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今年5月に市教委が道を通じて文化庁に登録を申請していたそうで、登録は答申後に行われる官報告示をもって正式決定となります。これによって小樽市の国の登録有形文化財は「JR小樽駅」「旧青山家別邸」とあわせて3件になる見込みです。

銀鱗荘については、2018年から所有者は、家具・インテリア製造小売り大手のニトリとなっています。ニトリといえば、小樽の歴史的建造物5棟からなる複合的な芸術空間「小樽芸術村」も開業しています。

銀鱗荘が国の登録有形文化財になるということで、もちろん、観光客のさらなる増加につなかることも期待されますね。

※その他の参照ニュース:ニシンで繁栄 小樽の「銀鱗荘旧本館」など国登録有形文化財に|NHK 北海道のニュース

文化審議会の答申(登録有形文化財(建造物)の登録) | 文化庁

※建造物としての国の重要文化財としては、旧日本郵船株式会社小樽支店、旧手宮鉄道施設、旧三井銀行小樽支店の3つが指定されています。
※参考:小樽市の文化財一覧が市のHPにまとめて掲載されています。
小樽市の文化財 | 小樽市

※参考
【公式】料亭湯宿 銀鱗荘|小樽の老舗料亭・温泉旅館
小樽市指定歴史的建造物 第75号 旧猪俣邸 | 小樽市
小樽散歩案内(発行:有限会社ウィルダネス)
・「おたる案内人テキストブック」小樽観光大学校運営委員会編

※ちょうど銀鱗荘が舞台となっている映画「天間荘の三姉妹」が、10月28日から公開していて(すいません、私は観てません…)、小樽でも銀鱗荘に注目が集まっているところなんですよね(映画は11月24日(木)上映終了予定です 12月1日(木)上映終了予定に延期になっています)。
小樽|天間荘の三姉妹|イオンシネマ
映画「天間荘の三姉妹」公式サイト
※映画の関連ニュース
・2022年10月19日・11月12日付付北海道新聞朝刊小樽・後志欄
小樽ロケ映画“天間荘の三姉妹”  10/28全国ロードショー(小樽ジャーナル)

【関連記事】
ニュースより/ニトリが小樽の高級旅館の銀鱗荘を取得
平磯岬の高台に建つ豪華な銀鱗荘は歴史的建造物の旧猪俣邸

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コメント

銀鱗荘。
本当に素晴らしい建造物ですよね。

立地がまた素晴らしい。
平磯岬から望む展望は圧巻です。

ただ・・・。

横の白い建物、銀鱗荘とのバランスが悪いと
以前から思っております。

昔一人で泊まったことがあるのです。
20歳台の頃で、下足番のお爺さんがしきりに
「お前如き若いモンが泊まるところではない!」
と睨み、嫌な顔されましたね~(笑)

投稿: 猫見鳥 | 2022年11月23日 (水) 16時27分

猫見鳥さん、こんばんは。
本当に、平磯岬の高台に建つこの建物は素晴らしいですよね。
なるほど、横の建物ですか。
そして、そんな想い出が…
せっかくこんな素敵な旅館ですから、今は変わっているといいですね。

投稿: 小梅太郎 | 2022年11月24日 (木) 03時02分

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