« 「おたるハート缶製作体験」イベントがウイングベイ小樽で11月25日〜27日で開催〜小樽のお土産にオリジナル缶詰!? | トップページ | ニュースより/小樽の佃煮や漬物などの老舗・北川食品が自主廃業 »

2022年11月27日 (日)

閉店した信香町の銭湯・小町湯の解体が始まってます(11月25日の様子)【追記あり】

Otaru_20221125-142437

2021年10月24日をもって惜しまれつつ閉店した信香町の銭湯・小町湯ですが、解体が決定しているという話題をブログで取り上げたのが、つい先日の2022年10月のことでした。
知りませんでした…2021年に閉店した信香町の銭湯・小町湯の解体が決定しているそうです

その後、すぐに解体の準備が進めら、看板なども取り外され、周囲が覆われてしまい、2022年10月30日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄では、11月には本格的な解体工事が始まり、11月中に完了する予定と報道されました。

で、11月25日(金)に様子を見に行ってみると…

Otaru_20221125-142450

あ〜、まさに解体作業中…

Otaru_20221125-142430

これは数日中に建物がなくなってしまうでしょうね。

施設の老朽化が進み、営業継続が困難となったとのことで閉店となった小町湯ですが、創業は明治15(1882)年とされ、閉店前は現存する銭湯では小樽はもちろん、道内最古とも言われていた、小樽の街の大衆の歴史を伝えてきた、貴重な銭湯でもありました。

※こちらは2019年撮影の営業時のもの。
Otaru_20190605-145420rr

ニュースによると、現在の建物は、1932年(昭和7年)頃に建てられたものだったそうで、廃業後も冬場は落雪などの心配もあり、建物の所有者は、借り手が決まらない場合のこの冬までの取り壊しを決めていたそうです。

その状況を知って、この歴史ある建物を保全・活用しようと、小樽のNPO法人小樽民家再生プロジェクトが、今年1月から動き出し、実際に利活用の打診もあったそうですが、建物の老朽化にボイラーの故障などの課題が多く、結局、借り手は決まらなかったとのことで、取り壊し決定となったんですね。

(煙突もない…)
Otaru_20221125-142501

解体が決定したの受けて、小樽市総合博物館と北海道博物館、北海道開拓の村3館が協力して資料調査と保存のための収集作業が行われていて、木製の番台については、歴史的価値から保存のためにすでに運び出されています。

あの趣がって歴史ある小町湯の建物がなくなってしまうのはとても残念ですが、やはり、歴史的遠造物の維持管理、活用というのは、なかなか難しいものがあるんですね。

なお、跡地利用については、未定とのことです。

【追記】
先日、跡地に行ってみたら、すっかり更地になっていて、ここにあの建物があったというのさえ忘れてしまいそうです。Otaru_20230406-123051

Otaru_20230406-123112

Otaru_20230406-123137

こうなると、やはりこの後のことが気になるところですが、まずは状況を追記で書き留めておきました(2023年4月13日追記。写真は2023年4月6日撮影)。

【関連記事】
解体が決定している銭湯・小町湯の様子(10月16日)〜看板はもうありません
知りませんでした…2021年に閉店した信香町の銭湯・小町湯の解体が決定しているそうです
ニュースより/閉店した銭湯「小町湯」の建物の活用に向けて小樽民家再生プロジェクトが借り手募集〜このままでは今冬までに解体予定
惜しまれつつ閉店した信香町の銭湯・小町湯(2021年10月24日をもって閉店)
現存する道内最古の銭湯とも言われる「小町湯」が10月24日(日)をもって閉店
気になる建物/レンガ造りの煙突が目に止まる銭湯「小町湯」の建物と三〼(さんます)河本そば屋の話

スポンサーリンク

|

« 「おたるハート缶製作体験」イベントがウイングベイ小樽で11月25日〜27日で開催〜小樽のお土産にオリジナル缶詰!? | トップページ | ニュースより/小樽の佃煮や漬物などの老舗・北川食品が自主廃業 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

小梅様。家風呂があったので、余り銭湯を利用する機会がなかったのですが、それでも稲穂湯、滝の湯、富岡湯などには何回か足を運んだことがあります。残念ながら小町湯は利用したことがありませんけど、気が付けば稲穂湯は火災で焼失し、滝の湯、富岡湯、だるま湯などは後継者難や施設の老朽化で閉店し、建物自体も取り壊された銭湯も、小樽には増えてきましたね。広い浴場の突き当りの、富士山を中心とした銭湯壁画は、日本独特の文化なのでしょうか。銭湯の閉店は、そうした銭湯壁画の喪失も意味するわけで、なんとも寂しい限りです。今後も小樽市内では銭湯の閉店が相次ぎそうですが、せめて入浴場の銭湯壁画を写真で撮っておいて、博物館などに寄贈して頂けたら、各銭湯に固有の壁画の歴史を守ることになるのでは、と考える次第です。

投稿: 小樽望郷 | 2022年11月28日 (月) 12時17分

小樽望郷さん、こんばんは。
本当に、小樽も銭湯がたくさんありましたが、なんだか毎年どこかが廃業しているような状況です。
おっしゃる通り、閉店は後継者問題や建物・施設の老朽化によるもので、閉店後には建物が取り壊されるところがほとんどですね。
銭湯壁画も見られなくなってくる、ということですよね。
銭湯も歴史を伝えてきたものなので、建物が解体されるにしても、壁画や備品など、どうやってその遺産を残していくか、というのも課題になりますね。

投稿: 小梅太郎 | 2022年11月29日 (火) 02時50分

こんにちは。今日数年ぶりに北海道博物館へ行ったのですが展示物のなかに小町湯の番台があってびっくり!
いきさつを知りたくて小梅太郎さんのブログを見返してこちらの記事にいき当たりました。(見落としていました。)
希望としては開拓の村に復元してもらいたかったですが(ゆかりの河本そばやもあることですし)開拓の村も資金難ですし難しいですよね。一部だけでも博物館に遺してもらったと思うしかないですかね。ちょっと複雑な心境になりました。

投稿: ままお | 2025年3月11日 (火) 18時01分

ままおさん、こんにちは。
木製の番台が運び出されて、その後のことは知らなかったのですが、北海道博物館で展示されているんですね。
確かに、北海道開拓の村には三〼河本そば屋もありますし、小町湯も復元されるとよかったのですがね(開拓の村は資金難なんですね…)。
実は、私はどちらも行ったことがないので、行ってみないといけませんね。

投稿: 小梅太郎 | 2025年3月12日 (水) 11時16分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「おたるハート缶製作体験」イベントがウイングベイ小樽で11月25日〜27日で開催〜小樽のお土産にオリジナル缶詰!? | トップページ | ニュースより/小樽の佃煮や漬物などの老舗・北川食品が自主廃業 »