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2022年10月25日 (火)

第3回塩谷桃内まちづくり講演会「自然と歴史文化を活かしたまちづくり」に参加してきました(10月23日開催)

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第3回塩谷桃内まちづくり講演会自然と歴史文化を活かしたまちづくり」が、2022年10月23日(日)に開催されました。

場所は桃内町内会館で、時間は13時〜16時まで。主催は塩谷桃内まちづくり推進委員会です。

定員は50名で参加無料ということでしたが、参加には事前の申し込みが必要ということで、私も申し込んで参加してきました(昨年の第2回に続いて参加させていただきました)。

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今回の講演会では「自然と歴史文化を活かしたまちづくり」というタイトルで、2人の先生による講演がありました。

講師の先生と講演内容は…
松田義章氏(北海道教育大学札幌校非常勤講師)による「小樽が世界に誇る地質遺産~小樽西部海岸、忍路、桃内、塩谷地域に広がる大昔の海底火山活動の痕跡について〜
高野宏康氏(小樽商科大学グローカル戦略推進センター学術研究員)による「塩谷・桃内・忍路の北前船遺産と住吉屋西川家~近江商人、場所請負人、北前船主としての活動〜

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松田義章氏の講演では、アカデミックな内容ながら、手書きのパネルなども活用したお話しは、とても楽しく聞くことができました。

忍路、桃内、塩谷付近の地質は、海外でも特に注目され、“海底火山のメッカ”と称されるほどとのことで、あらゆる海底火山活動の痕跡がこの地域で見られるそうです。

桃内の海岸にある桃岩ひとつを見ても、下側半分の白くなっているところは、爆発的な一回の噴火でできたものだそうで、桃内軟石(小樽軟石)はここから採石されたそうです。対して桃岩の上半分の横縞模様のある箇所は、火山の噴火の終盤にゆっくりできたものだそうで、そういうことが地質を見て分かるんですね。

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話は北海道の地質の話や小樽の地形の成り立ち、小樽の石造倉庫に使われている小樽軟石、札幌軟石の話などなど、正直、専門的でよく分からなかったことも多々あったのですが、とても興味深く、聞かせていただきました。

小樽、そして、忍路、桃内、塩谷地域は、歴史ある建造物や北前船遺産などが注目されていますが、加えて、地質的にもすごいんだということが、もっとPRできるといいですね。

地質学専門の松田先生は、市内で時折、小樽の地質に関わる講演を行なっていて、私も何度か参加させてもらっています。

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そして、高野宏康氏の講演では、塩谷・桃内・忍路の北前船遺産と住吉屋西川家についてということで、まずは、北前船の歴史や塩谷・桃内・忍路の船絵馬などの北前船遺産についての紹介がありました。

そして、ニシン漁でオショロ・タカシマ場所の請負をしていた住吉屋西川家は、北前船主でもあったとのことで、住吉屋西川家ゆかりの北前船遺産についての紹介に加え、今回は人にまつわる話として、住吉屋西川家の歴代の当主たちの、それぞれの活動についても、お話を聞かせていただきました。

高野先生は本当に多岐にわたって活躍されていて、小樽ではよく知られていると思いますが、今回の北前船や小樽の日本遺産関連など、小樽の歴史文化を研究され、その観光資源化や地域活性化への様々なプロジェクトにも取り組まれていて、お話を聞く機会も多く、本当にいつも色々と勉強させてもらってます。

そうそう、講演開始前に紙芝居“タイムスリップ塩谷村”のDVDを流す予定が、トラブルで中止になってしまい、途中で内容紹介だけですが、ありました。

ということで、塩谷桃内まちづくり推進委員会主催の、第3回塩谷桃内まちづくり講演会「自然と歴史文化を活かしたまちづくり」についてでしたが、基本的には地域の皆さんが対象の講演会なのでしょうが、私も参加させてもらい、とても勉強になりました。

地域の方々はもちろん、多くの市民が、こういった歴史やその価値について学ぶのは大切ですよね。

※関連ニュース:2022年10月18日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄

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