小樽文学館で特別展「逓信・郵政建築展ー源流と発展ー」が開催中(10月2日まで)〜2022小樽市制100周年記念事業
市立小樽文学館では現在、旧小樽地方貯金局竣工70年記念特別展「逓信・郵政建築展ー源流と発展ー」が開催中です。
この展示は「2022小樽市制100周年記念事業」として開催されています。
会期は2022年8月6日(土)から開催されていて、終了が10月2日(日)までともう終盤です。
開館時間は9:30〜17:00(入館は16:30まで)となっています。
昭和27年(1952年)竣工で、今年70周年を迎えるという小樽文学館・美術館の建物は、旧小樽地方貯金局の建物で、当時の郵政省建築部の建築家・小坂秀雄の設計による歴史的建造物なんですよね。
以下は、小樽市HP内の特別展趣旨説明からの引用です。
昭和27(1952)年竣工で今年70周年を迎える小樽文学館・美術館(旧小樽地方貯金局)は、戦後の混乱期を経て逓信・郵政建築の復興を実現した歴史的建築です。
戦前の逓信省営繕課、その後裔であり昭和24(1949)年の2省分離後の郵政省建築部は、日本の公共建築を牽引してきました。吉田鉄郎、山田守、そして小樽地方貯金局設計者、小坂秀雄らが代表的建築家です。
彼らがめざした近代建築は合理主義・機能主義・そして世界で通用する国際主義を共通の理念としていました。後年にはその発展形として、日本の伝統的建築を昇華した「庇の建築」が生み出されます。この小樽地方貯金局、そして小樽郵便局庁舎を含め、全国の代表的逓信・郵政建築の歴史的意義をふり返り、建築家たちが追及した「公共の場のかたち」について考えます。
本展は、小樽市市制100周年と旧小樽地方貯金局70年を記念した特別展です。
特別展・企画展のお知らせ | 小樽市
展示では、旧小樽地方貯金局、小樽郵便局をはじめ、全国の代表的逓信・郵政建築、そしてその建築家たちについてなどをパネルなどで紹介していて、とても興味深いです。今も「郵政建築」という呼び方があるのですね。
ということで、小樽文学館で開催中の旧小樽地方貯金局竣工70年記念特別展「逓信・郵政建築展ー源流と発展ー」は、10月2日(日)までともうすぐ終了ですので、気になっている方はお忘れなく。
※小樽文学館の入館料は、一般300円・高校生・市内高齢者(70歳以上)150円、中学生以下無料。
※その他、美術館との共通入館券や団体料金など、詳しくはこちら:特別展・企画展のお知らせ | 小樽市
※特別展・企画展のお知らせ | 小樽市
※「2022小樽市制100周年記念事業」について | 小樽市
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コメント
小梅様。これはまた興味深い内容の特別展ですね!地方都市の小樽で、日本の郵政・通信制度を支えてきた、逓信省時代の美しい逓信建築物の写真パネル展を開催するというのは、とても意義深いものと思いました。私は以前にも記したように、建築様式にも素人ながら関心があって、中学のころは建築学科で意匠建築でも勉強してみようかな、と思っていたほどなんです。逓信省自体は、たしか1885年に設立され、その関係の逓信建築は、同省営繕課の官僚らによって設計されたと記憶しています(間違っていたら済みません)。その多くは現存していませんが、中には京都中央電話局西陣分局のように重要文化財になっているものや、宇治山田郵便局のように、博物館明治村に移転保存されているものもありますよね!また現存しているものの多くは、レストランなど全く別の用途として使われています。文学館の建物にそのような歴史があったとは、恥ずかしながら知りませんでした。70年前に竣工なったということですが、確かに大きく窓を設けて自然光を内部に取り入れる、窓を格子で区分けするように鋼材で補強する、最後の3枚のお写真にあるように、大きく設けた窓を通して外から階段が見える等の設計は、耐震性の問題はあるかもしれませんが、とても斬新な意匠ですよね。逓信建築に特化した特別展を開催するという、その着眼点と発想に拍手をおくりたいです。行きたかったなぁ~…。
投稿: 小樽望郷 | 2022年9月28日 (水) 06時21分
小樽望郷さん、こんにちは。
なるほど!小樽望郷さんは建築関連もお詳しいですね!!
逓信建築、郵政建築と呼ばれる建築様式があるんですね。
ほとんどが、省内の技術者によって設計されてきたというのも面白いです。
あっ、今回の展示で、逓信省発足は1885年とありました!さすが!!
文学館の建物は、確かに独特で印象的ですものね。
小樽のこういうところにも歴史気建造物が活用されているというのは、とてもいいですよね。
今回もなかなか興味深い展示でした。
投稿: 小梅太郎 | 2022年9月28日 (水) 14時40分