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2022年8月22日 (月)

高島の地に受け継がれる伝統行事「高島越後盆踊り」【動画あり】〜小樽市指定無形民俗文化財

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高島の地に受け継がれる伝統行事、小樽市の無形民俗文化財にも指定されている「高島越後盆踊り」が、3年ぶりにいつもの高島公園で、2022年8月18日(木)~8月20日(土)の3日間の日程で開催されました。

8月19日(土)に見に行ってきて、その様子は先日「高島の地に受け継がれる伝統行事「高島越後盆踊り」を見に行ってきました」の記事で紹介しました。

実はこの日、少し動画も撮ってきたので、ここで紹介したいと思います。

高島越後盆踊りは、その動きが独特で、とても優雅なのですが、その様子がより伝わればと思います。

こちらです。


高島越後盆踊りについて

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高島越後盆踊りは、平成13年(2001年)に小樽市の無形民俗文化財に指定されています。

コロナ禍で中止が続き、今年は3年ぶりの開催となったのですが、会場となる公園広場の中心には、いつものように櫓が組まれ、提灯と大漁旗が掲げられていました。

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櫓の上で奏でられるお囃子は生演奏で、太鼓・笛のみの伴奏で、歌との掛け合いで行われ、歌は男性と女性が交代で歌っています。ちなみに歌詞は、労働歌を中心に 民謡・俗曲・恋歌など、様々な内容で約190ほどあるそうです。

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踊りには、歌に合わせたものと、お囃子だけの時のものと2種類あるそうで、これらを交互に連続して行なうのが特徴とのことで、歌の時はゆったりと、お囃子の時はやや動きが激しくなり、揃いの浴衣に編笠をかぶった踊り手たちが、ややうつむき加減(のように見える)にしなやかに踊る姿は、なんとも優雅です。

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この日の踊りの輪は一つでしたが、次々と地域の方と思われる一般の方も、踊りの輪に加わって、踊りの輪が広がり、そのうち輪が二重になったこともありました(その踊りは、ちょっと見ただけでは、難しくて踊れそうにないのですが、やはり地元の方々は、踊れるのでしょうかね)。

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高島といえば、古くから優れた漁場をもって栄えた地域で、明治時代には本州からの移住者が増え、中でも新潟県北蒲原群紫雲寺町(現在は新発田市に編入)の当時大火のあった藤塚浜地区からの移住者が多かったそうです。

その移住してきた方々が、お盆に先祖の眠る故郷に思いをはせながら、故郷の盆踊りを踊り、それが高島に定着したそうで、そうやって伝えられてきたのがこの高島越後盆踊りなんですね。

このような歴史をもつ高島越後盆踊りですが、戦時中は一時中断され、その後復活するも次第に加者の高齢化などの問題も発生したため、1979年(昭和54年)に高島越後盆踊り保存会を発足して、この伝統の継承を支えているそうです。

高島越後盆踊りは、基本的に、毎年きまって8月18日・19日・20日の3日間に開催されているそうで、これからずっと受け継がれていってもらいたい伝統行事ですね。

※参考
高島越後盆踊りの行事 | 小樽市
高島越後盆踊りの行事(pdf)
小樽散歩案内(発行:有限会社ウィルダネス)
・新ねっとわーく小樽2017年8月号No.37【高島】

※以下は小樽市のHPからの引用です。

高島地区は古くから漁業で栄えた地域であり、本州からの移住や往来が盛んに行われました。特に、津軽地方と新潟県北蒲原郡紫雲寺(現在の新発田市)からの移住者が多く集まり、その土地の文化・風習が持ち込まれました。

高島越後盆踊りの行事は、紫雲寺出身者が伝えた、盆踊りを中心にした盂蘭盆会(うらぼんえ)の行事です。

高島越後盆踊りの特徴は、近代以前の盆踊りの形態を残していることや、踊りは二つの形態のものを一つの流れとして交互に行うことなどがあります。現在も地域に根差した伝統行事として、「高島越後踊り保存会」を中心に地元の人々の手によって連綿と保存・伝承されています。

高島越後盆踊りの行事 | 小樽市

※関連ニュース
小樽市指定無形民俗文化財『高島越後盆踊り(8/18~20 高島公園)』開催のお知らせ | 小樽観光協会公式サイト「おたるぽーたる」
・2022年8月20日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄

【関連記事】
※今年の先行掲載の記事です。
高島の地に受け継がれる伝統行事「高島越後盆踊り」を見に行ってきました(8月18日~8月20日で開催)
※過去記事です。
高島の地に受け継がれるしなやかで優雅な高島越後盆踊りを見に行ってきました
小樽市指定無形民俗文化財の高島越後盆踊りを見に行ってきました
【動画】小樽市指定無形民俗文化財の高島越後盆踊りの様子

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