住吉神社横の坂道・社ヶ丘の坂は昔「パレスの坂」とも呼ばれていた!?【情報提供】
住吉神社前から国道5号線を奥沢十字街方面(札幌側)に下ると、すぐ右手に勾配16%の標識が立つ、急坂が上っています。
住吉神社と並行するように上っていくこの急坂は、「社ヶ丘の坂(やしろがおかのさか)」とも呼ばれているんですよね。
この坂のあるあたりは、昔から社ヶ丘と呼ばれているそうで、それが坂の名前の由来ということなんですね。“社”は住吉神社からですね。
※参照:おたる坂まち散歩 社ヶ丘の坂 住吉神社と船上山 | 小樽市
で、ここから本題なんですが、以前、この社ヶ丘の坂について触れた記事を投稿したところ、読者さんから情報をいただいたんです。
それは、この坂を昔「パレスの坂」と呼んでいた、というものでした。
その名前の由来は、坂の入り口に“パレス”という映画館があったということなんです。地元の方々の呼び方って、とても興味があるんですよね。
で、それからちょっと時間が経ってしまったのですが、先日、その映画館について、市立小樽図書館で少し調べてきたんです。
すると、ありました映画館。名称は「シネマパレス」です。
場所はまさに社ヶ丘の坂の入り口の左で、地図でここになります(住所は奥沢1-1-1)。
1961年(昭和36年)発行の小樽市住宅明細地図でも確認したところ、この位置にシネマパレスがあったので、間違いないです。
かつて小樽には、たくさんの映画館があったのは、よく知られていますが、昭和30年代(昭和31〜36年)には23館にまで増えているんですね。
この奥沢のシネマパレスもその頃に営業していた映画館ですが、営業していたのは昭和31年から昭和40年(廃業)と、その期間は短かったようです(写真はみつけられませんでした)。
※参照:「市民の楽しみ〜映画界の盛衰〜小樽史談会例会(平成21年9月16日)/中田貞蔵(市立小樽図書館所蔵)
ということで、読者さんから情報をいただいた、住吉神社横の坂道・社ヶ丘の坂はパレスの坂とも呼ばれていた、という件について、その名前の由来になっていた映画館について、少し調べてみました。
※情報提供をありがとうございました。
※市立小樽図書館の対応してくださった方、どうもありがとうございました。
※参考書籍:「ほっかいどう映画館グラフィティー」和田 由美、北の映像ミュージアム/著・浦田 久/画(亜璃西社)
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