中央ふ頭の雪捨て場ではショベルカーが海に投げられた雪を豪快に攪拌〜これも小樽の冬の風物詩!?
今シーズンの小樽の冬は、12月17日にまずドカ雪があって、年が明けて1月はずっと雪が降り続いていた印象で、2月に入っても5日に大雪があって、積雪深も一時130cmを記録しました。
その後、ようやく雪は落ち着いたものの、この雪で市内の除排雪の作業はフル稼働といった感じで、市内各所で除雪車(タイヤドーザやロータリ除雪車)による作業が続き、雪をどっさり積んだ大型トラックが走っていくのをあちこちで目にしました。
それらの雪がどこへ運ばれて行くかというと、小樽では雪堆積場(雪捨て場)が市内数カ所に開設されてます(参照:雪堆積場について | 小樽市)。
で、そのうちの一つが小樽港の中央ふ頭基部にあって、勝納ふ頭につながる勝納大橋を挟んだ両側にその場所が設置されているのですが、他の雪堆積場と違い、ここでは雪を海に投げているんですよね。
ひっきりなしに雪を積んだトラックなどが岸壁までやってきては、雪をどど〜っと海へ落としていくんです。
それだけでもなかなか珍しい光景ですが、ここではさらに、ショベルカー(バックホウ)が海に投げられた雪を、バッシャンバッシャンと豪快に攪拌しているんですよね。
これがまた、すごい迫力なんです。
実はこれは、知る人にとってはお馴染みの光景で、これはもう、海のある雪国・小樽の冬の風物詩と言ってもいい感じです。
動画も撮ってきたので、少しだけですがその様子を。
この作業について、先日、小樽市に訪ねてみたのですが、これは、冷たい冬の海では雪が溶けにくいため、ショベルカーによる攪拌によって融雪を促進させるのと、海面に雪が固まるのを防止するための作業になるそうで、あと、岸壁からの放水が見えるのですが、これは海水循環ポンプで、これによっても融雪を促進させているんですね。
この光景は、海がある小樽ならではとも言えますが、坂の街・小樽では平地が少なく、毎日排出される膨大な量の雪の堆積場の確保が困難という事情もあるようです。
見に行った日は大雪の数日後だったのですが、大量の雪をのせたトラックが次から次へとやってきて、攪拌作業をしているショベルカーの横で、雪を海へと落としていました。
ちなみに、橋の手前がダンプ優先(主に道路管理者)で、奥が平ボディー車優先(主に市民)となっているようです(雪堆積場について | 小樽市より)。
ということで、中央ふ頭基部の雪捨て場の様子でしたが、このあたりはもともと大型車などの車通りが多く、もちろん、今は雪を積んだ大型トラックが頻繁に出入りしていて、歩行者にはとても危険です。そもそも歩行者はほとんどいなくて、この時期は雪で歩道がない区間もあるので、もし様子を見に行く際には、車に十分な注意が必要です。
それにしても、今年は雪が多いですね。毎日毎日、除排雪の作業に従事されている皆さんには感謝です。どうもありがとうございます。
※中央ふ頭基部の雪捨て場の作業に関して、小樽市建設部建設事業室維持課にて教えていただきました。この場を借りてお礼させていただきます。
【関連記事】
※以前の記事です。
・中央ふ頭の雪捨て場ではショベルカーが海に投げられた雪をバッシャンバッシャンとかき混ぜてます
・中央ふ頭の雪捨て場に雪山はありませんでしたが、ショベルカーによる融雪作業は続けられてます
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コメント
ショベルカーの迫力がスゴいですねぇ‼️驚きましたよ。
ダンプカーが雪を捨ててるのは映像などで見たことがありますけれど、ショベルカーがかき混ぜてるのは初めて見ましたね。しかし、雪国の積雪処理費用もバカになりませんよね。余分な費用ですが仕方ありません。でも、建設業関係者は冬の仕事として助かってるとも聞きましたけどね。
投稿: John 1940 | 2022年2月19日 (土) 10時59分
これ 観光資源に使えませんか?
私は すごく見てみたいと思いました。
投稿: kちゃん | 2022年2月19日 (土) 21時39分
John 1940さん、こんばんは。
これ、なかりの迫力で、珍しい光景ですよね。
そうですね、冬の除排雪の費用というのは莫大なものになり、市としても頭の痛いところだと思います。
とはいっても、やらないわけにはいかないですからね。
確かに、作業に関わる事業者にとっては、大変ではありますが、営業面では冬の重要な業務ですよね。
投稿: 小梅太郎 | 2022年2月20日 (日) 00時31分
kちゃんさん、こんばんは。
本当にこれは小樽の風物詩ともいえる光景で、なかなかの迫力で見応えあります。
ここに多くの方が歩いて近づくのは、大型トラックが頻繁に出入りしていて危険なので、バスなんかのツアーで見学ルートに入れるとか^^;
投稿: 小梅太郎 | 2022年2月20日 (日) 00時36分