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2022年1月13日 (木)

聖ヶ丘〜入船4丁目のFMおたるの建物のある高台(丘)一帯【小樽の丘のつく地名】

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個人的に気になっていて、最近、このブログでも時々話題にしている、「○が丘」といった「丘」がつく地名について、今回は「聖ヶ丘」(ひじりがおか)という地名です。

この聖ヶ丘という地名については、以前から気になっていて、場所的にいうと、入船のFMおたる・小樽看護専門学校(旧小樽短期大学、さらに以前は旧小樽女子短期大学ですね)の建物のある高台(丘)一帯を指します。住所としては、入船4丁目周辺になります。

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この聖ヶ丘という名称は、私がいつも参考にしている書籍「小樽散歩案内」(発行:有限会社ウィルダネス)でも触れられているんですよね。

その他に何か情報ないかと、少し前にちょっとだけですが市立小樽図書館で調べていたら、先ほどの小樽女子短期大学の卒業アルバムのタイトルが、まさに「聖ヶ丘」そのものなんですね(小樽短期大学もそうかな?)。

さらに、同じく図書館に「小樽みち案内」(小樽建設事業協会青年部)という冊子があって、それには「聖ヶ丘線」というこの丘を通る市道についての記載があったんです。なんと市道にもその名前が付いていたんですね。

で、その冊子「小樽みち案内」には、「聖ヶ丘」について調査した内容が書かれていて、その名称の由来についても触れられていました。

それによると、「小樽女子短期大学25年誌」にその記載があったとのことで(内容を引用の上、要約します)、

“聖ヶ丘というのは、この地がかつて小樽草分けの寺院量徳寺の聖域三十三個所の一帯で〜(中略)〜また、明治初年、祝津赤岩に入った高野聖(こうやひじり)了範が、海辺に白龍を封じたという伝説を交えて、大正年間に、この地を住宅地として開発した業者が「聖ヶ丘」を命名したとされている。(小樽史談会顧問高橋利蔵間書)”

とのことなんですね。って、う〜ん、ちょっと言い回しが難しいのですが、冊子にも書かれいるのですが、小樽が、そしてこの場所一帯が聖なる場所ととらえられた、ということなんですね。

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実際の正確なところは分かりませんが、いつからかこの丘は「聖ヶ丘」と呼ばれ、きっと、この地域の方々にとっては、その名称は昔からなじみのある地名なのでしょうね(アパートの名称にもあるようです)。

ところで、冊子「小樽みち案内」に掲載されていたこの市道「聖ヶ丘線」は、この丘を南北にまたぐ道路になるのですが、この道路についてもなかなか興味深い点があるんですよね。

(入船のバス通りから入っていく市道「聖ヶ丘線」)
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が…、話がちょっと長くなるので、市道「聖ヶ丘線」については、また別の機会にということで、お楽しみに。

※参照:「小樽みち案内」(小樽建設事業協会青年部 2005.4/三ツ江 匡弘 小樽建設事業協会青年部/著・監修)

※参考:聖ヶ丘にようこそ!小樽ゆかりのアーティスト作品展(小樽ジャーナル) 

【関連記事】
※「丘」についてはこんな記事を書いてます:【雑記】前から「丘」がつく地名が気になってるんです

※丘についての記事は、カテゴリー「小樽の丘のつく地名」にまとめています。

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コメント

小梅太郎さま

聖ヶ丘という地名があると初めて知りました。しかも由来が面白いです。映像を見て改めて思うのですが、小樽は坂の多いですね。その恩恵で風光明媚な街となるのですね。

投稿: know the moon | 2022年1月15日 (土) 08時38分

know the moonさん、こんばんは。
聖ヶ丘って、一般的な名称ではないですよね。
小樽には、その地域でだけ使われる地名というのが、まだまだあるようで、由来まで分かると、なかなか興味深いです。
小樽は坂の街ですよね。山があって海があって、そこに坂があってと、そのおかげで、市内全域どこでも、素敵な風景を眺めることができますね。

投稿: 小梅太郎 | 2022年1月16日 (日) 18時48分

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