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2022年1月17日 (月)

未完の道路!?市道「聖ヶ丘線」〜入船の聖ヶ丘を南北にまたぐ通行できない区間のある市道

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入船4丁目に一帯が「聖ヶ丘」(ひじりがおか)と呼ばれる高台(丘)があります。

最近時々話題にしている、小樽の丘のつく地名についてなんですが、先日はその「聖ヶ丘」について投稿しました。
※聖ヶ丘についてはこちらの記事:聖ヶ丘〜入船4丁目のFMおたるの建物のある高台(丘)一帯【小樽の丘のつく地名】

で、一般にはあまり聞き慣れない、この「聖ヶ丘」という地名ですが、その名前がついた「聖ヶ丘線」という市道もあるんですよね。

その聖ヶ丘線について、ちょっと興味深いのが、この市道、未完の道路とのことなんです。

ということで、今回は、その市道・聖ヶ丘線について、書き留めておこうと思います。

市道・聖ヶ丘線について

聖ヶ丘の場所は、小樽看護専門学校とFMおたるが入っている旧小樽短期大学(旧小樽女子短期大学)の建物なんかのある、入船4丁目の高台(丘)一帯です。

市道・聖ヶ丘線について知ったのは、聖ヶ丘について何か情報がないかと市立小樽図書館で調べていた際に目にした、「小樽みち案内」(小樽建設事業協会青年部)という冊子ででした。

そこで、未完の「みち」として紹介されていたのが、聖ヶ丘を南北にまたぐ「聖ヶ丘線」なんですね。

その道路は、入船のバス通り(市道・入船南線)と小樽公園の南側の道路(市道・公園南線)を結ぶ道路、のはずだったのですが、実際に行ってみると分かるのですが、つながっていないんです。

市道ということで、それならばと小樽市建設部用地管理課にも確認させていただいたところ、市道・聖ヶ丘線は確かにあるものの、やはり通行ができない区間もある状況とのことなんですね。

その際にいただいた情報をもとに作成したマップがこちらです(Googleマップにて)。グレーのラインが通行できない区間です。

途切れ途切れで通行できない区間もあるということで、先ほどの冊子でいう、未完の道路ということなんですね。

市道・聖ヶ丘線を歩いてみる

では、上のマップを参考に、実際の市道・聖ヶ丘線の様子です(写真は2021年、2022年撮影のものが混在しているのでご了承を)。

まず、入船のバス通り(市道・入船南線)から聖ヶ丘線に入ります。場所的には、入船のバス通り沿いの聖教寺の下から入っていく道です。

(入船のバス通りの聖教寺の下から矢印の道に入っていく)
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(市道・聖ヶ丘線)
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通りに入ると、すぐに坂道になっています。聖ヶ丘の正確な範囲は分かりませんが、すでに聖ヶ丘を上っているということでしょうか。

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坂道はまっすぐでとても雰囲気があり、途中に石垣も見られます。ここはまだちゃんとした車道です。

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(振り返って見たところ)
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坂を上り切ると分かれ道になっていて、そこに小樽看護専門学校の標柱が建っています。

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ここを右にぐるっと曲がっていくと、FMおたるも入っている小樽看護専門学校の建物に着きます。

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この分かれ道の標柱の右の道を、小樽看護専門学校方面の道に曲がらず、そのままもうちょっと先に行くと、またすぐにまっすぐと右への道に分かれています。

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余談ですが、ここには碑が建っていて、これはかつてこの高台の下にあった小樽聾学校(2014年3月閉校)の記念碑なんですね(→入船町の高台に建つ小樽聾学校の記念碑「私立小樽盲啞学校発祥ノ地」)。

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さて、先ほどのまっすぐの道の方は舗装がされていないのですが…

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なんと、こちらのまっすぐの道が市道・聖ヶ丘線になるんですね。

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舗装されてない道を先に進んでいくと、道は左に曲がっていて、聖ヶ丘線が続くはずのまっすぐ先にはコーンが置かれて行き止まりのようになっていて、通行できないようです(無理には進みませんでした)。

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つまり、ここで聖ヶ丘線は途切れることになるんですね。

ふと、右後方を見ると、この辺りが高台になっているのがよく分かりますが、ここが聖ヶ丘ということですね。

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(今きた道を振り返って見たところ)
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さて、通行できなかったここから先ですが、ここを無理に進んでも、そもそもその先は崖になっているんです。

ということで、一旦ここを離れて、ぐるっと迂回して、その先の続くはずの道路に向かいます。

地図を見ると分かるのですが、聖ヶ丘線はその先で入船公園南側入口前を天上寺に向かって下っていく道路(市道・園柳線)と交差するんですよね。

(入船公園南側入口前を天上寺に向かって下っていく道路)
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で、その入船公園前の道路を下っていき、だいたいこのあたりでしょうか、この崖の上が、先ほどのコーンが置かれて通行できなかった道の先になるんですよね。

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途切れた聖ヶ丘線は、地図上では、ここで入船公園前の天上寺に下る道路と交差してるんですよね。

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実際に交差する道はありませんが、地図上でこの道路と交差して、その先はというと、う〜ん、ここかな…

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って、ここから入っていく道もなにもないんですよね。聖ヶ丘線は完全に途切れてしまいました…

では、地図を見て、またここから離れて、迂回してその先に行ってみます。小樽公園の南側の道路(市道・公園南線)です。

市道・公園南線から、聖ヶ丘線に入る道にきました。ここが聖ヶ丘線の反対側の端っこになります。

(すいません、いきなり写真の季節が冬になります)
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ここは、ゆうちょ銀行小樽貯金事務センターの脇の道路になりますが、まっすぐな下りになっていますね。

ここを下っていくと、その先は谷(沢!?)になっていて、やっぱり行き止まりです。

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なるほど、本来であれば、ここと先ほどまでの道が繋がるはずなんですね。

(こちらは雪のない季節、2021年5月の撮影)
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おわりに

いや〜、なかなか興味深いですね、市道・聖ヶ丘線。

確かに、入船のバス通り側から小樽公園側にくるには、かなりぐるっと迂回するしかないですが、この道が完成することはあるのでしょうかね。通すのは結構大変そうです。

ということで、今回は未完の道路、市道・聖ヶ丘線についてでした。

※参照:「小樽みち案内」(小樽建設事業協会青年部 2005.4/三ツ江 匡弘 小樽建設事業協会青年部/著・監修)
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(最後にもう一度マップを掲載しますね)

※市道範囲詳細については、小樽市建設部用地管理課にて教えていただきました。この場を借りてお礼させていただきます。

【関連記事】
聖ヶ丘〜入船4丁目のFMおたるの建物のある高台(丘)一帯【小樽の丘のつく地名】

※「丘」についてはこんな記事を書いてます:【雑記】前から「丘」がつく地名が気になってるんです
※丘についての記事は、カテゴリー「小樽の丘のつく地名」にまとめています。

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コメント

懐かしい!
仕事で近道として使っていました。
更に写真には友達の家が小さく写ってます。
凄い登り坂&下り坂で膝がガクガクしませんでしたか?
去年小樽の坂道を歩いたんですが、あまりにも急で歩くのが怖くなってしまいまいた。
情け無いわ。

投稿: 桃 | 2022年1月19日 (水) 10時59分

桃さん、こんばんは。
お〜!!この道を使われていたのですね。
ここも急ですよね。無理せずゆっくり上り下りしてます(笑)
あら、お友達の家が写ってましたか。
いえいえ、小樽の急坂は怖いです。本当に急な坂道は、下るのが怖いです。

投稿: 小梅太郎 | 2022年1月20日 (木) 00時27分

小梅さんどうも。
道が通っていないところが昔あった「サムライ部落」のところだと思います。
もっとも道が通っていない理由は下ってまた上ることになり、けっこう標高差があるのと小さい沢があったためと思われますが。

私は小樽在住ではなくよく知りませんが映画「サムライの子1963」で昔の様子を知ることができます。とても良い映画なの皆に勧めています。

投稿: 内田篤 | 2024年7月28日 (日) 10時19分

内田篤さん、こんにちは。
なんと、ここの道が通ってないところが、映画「サムライの子」の部落と思われる場所なんですね。
確かに、ここは沢になってます。
映画で昔の小樽の様子を知ることができるというのは、とても興味深いですね。

投稿: 小梅太郎 | 2024年7月31日 (水) 11時43分

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