ニュースより/旧三井銀行小樽支店が重要文化財の候補に〜国の文化審議会が文部科学大臣へ答申
令和3年11月19日に開催された国の文化審議会において、小樽市の文化財に指定されている「旧三井銀行小樽支店」を重要文化財に指定するよう、文部科学大臣へ答申があったというニュースがありました。
指定は、答申後に行われる官報告示をもって正式決定となるそうです。
※重要文化財(建造物)の指定が答申されました | 小樽市
※小樽芸術村 旧三井銀行小樽支店が国の重要文化財指定に推挙されました | 小樽芸術村
旧三井銀行小樽支店が重要文化財に登録されれば、小樽市としては「旧日本郵船(株)小樽支店」「旧手宮鉄道施設」とあわせて、3件となります。
平成14年(2002年)に三井住友銀行小樽支店として営業を終了するまで、銀行として現役だった旧三井銀行小樽支店の建物は、曾禰達蔵・中條精一郎が率いる曾禰中條建築事務所の設計で、竹中工務店の施工により、昭和2年(1927年)に竣工した、歴史ある建物です。曾禰達蔵は、辰野金吾や佐立七次郎ら工部大学校一期生のうちの一人なんですよね。
重厚な外観と、各所に施された彫刻がとても印象的です。
現在は、ニトリによる小樽芸術村の施設の一つで、名称ものそのまま旧三井銀行小樽支店として、建物の内部を公開していて、イベントなども開催されています。
旧三井銀行小樽支店が小樽市指定有形文化財(建造物)に指定されたのが平成29年(2017)で、同年9月より小樽芸術村としてオープンしていて、当初より、国指定の重要文化財を目指していたんですよね。
ちなみに今回、北海道道としては、余市町の「ニッカウヰスキー余市蒸溜所施設」と旧三井銀行小樽支店の2棟の答申となっています。
ということで、旧三井銀行小樽支店が、国の重要文化財にもうすぐ指定されそうというニュースでしたが、そういう貴重で歴史ある建物が身近にあって、見学もすぐにできるというのは、贅沢で嬉しいことですね。
※旧三井銀行小樽支店(pdf)(小樽市HPより)
※旧三井銀行小樽支店 | 小樽芸術村
※関連ニュース:2021年11月20日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄、第4社会欄
【関連記事】
・ニトリ小樽芸術村の施設のひとつ「旧三井銀行小樽支店」が8月1日より先行オープンしてます(まだ行ってません)
・ニュースより/歴史的建造物の旧三井銀行小樽支店が市文化財に指定
・旧三井銀行小樽支店は国の重要文化財指定を目指してます〜2017年夏に「ニトリ小樽芸術村」の日本近代絵画美術館としてオープン予定
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コメント
小梅太郎さま
嬉しいニュースですね。
ニトリによる芸術の村という名称は貴ブログで知りました。
知らないうちに小樽が変化していますね。
投稿: know the moon | 2021年11月23日 (火) 15時19分
know the moonさん、こんばんは。
これは嬉しいニュースですね!!
小樽芸術村は、ニトリが小樽市内の複数の歴史的建造物を活用して、複合的な芸術空間として運営しているものなのですが、歴史ある建物群が、有効に活用されているというのは、嬉しいですね。
投稿: 小梅太郎 | 2021年11月23日 (火) 23時55分