第24回小樽市都市景観賞に「UNWIND HOTEL&BAR OTARU」と「小樽運河クルーズ」、奨励賞に「小樽百貨UNGA↑」と「レールカーニバルinおたる」
第24回小樽市都市景観賞が「UNWIND HOTEL&BAR OTARU(アンワインド ホテル&バー小樽)」と「小樽運河クルーズ」の2件に決定したという発表がありました。
また、あわせて小樽市都市景観奨励賞として、「小樽百貨UNGA↑」と「レールカーニバルinおたる」の2件が選ばれてます。
1988年(昭和63年)に設けられた都市景観賞は、2001年(平成13年)からは隔年で選定されています。候補を募集して、その中から選考されているんですよね。
今回の決定については、2021年11月23日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄にも掲載されていたのですが、11件の応募があり、うち10件が選考対象となって、それと過去の都市景観奨励賞を受けたものの中から選考が行われて、11月19日に決定したとのことです。
小樽市都市景観賞の概要について、小樽市HP内に記載されています。
小樽市都市景観賞は、小樽の歴史と風土に調和した都市景観をつくり出している建築物やイベントなどを表彰することにより、都市環境の向上とまちづくりへの関心を高めていただくため、昭和63年に創設しました。
良好な都市景観の形成に寄与している建築物やイベントなどを行っている個人・団体に小樽市都市景観賞を、良好な都市景観形成への積極的な姿勢と努力が認められた個人・団体には、小樽市都市景観賞に準じるものとして、都市景観奨励賞を贈呈しています。
小樽市都市景観賞 | 小樽市
では、今回の受賞した4件について、小樽市HPの記載を引用しつつ、ここでも紹介したいと思います。
UNWIND HOTEL&BAR OTARU
UNWIND HOTEL&BAR OTARU(アンワインド ホテル&バー小樽)の建物は、小樽市の歴史的建造物に指定されている、昭和6年(1931年)建築の旧越中屋ホテルの建物で、以前もホテルとして活用されていたんですよね。
現在のUNWIND HOTEL&BAR OTARUは、2019年(平成31年)4月にオープンしています。
小樽市指定歴史的建造物に指定されているこの建物は、昭和6年にホテルとして建てられたのち、軍による接収や他用途での使用、とりこわしの危機などを経ながらも、平成期には本来のホテルとして営業されていたが、平成21年以降は閉館状態となっていた。その後、現オーナーにより大規模な改修が行われ、平成31年4月に現ホテルとして再生された。
創建時の外観を損ねることのない改修と優れたデザインにより、歴史的建造物の価値を高め、再生・活用につなげた好例として評価された。
第24回 小樽市都市景観賞受賞作品 | 小樽市
※UNWIND HOTEL & BAR OTARU | アンワインド ホテル&バー 小樽
※関連記事:歴史的建造物の旧越中屋ホテルが新たなホテル「UNWIND HOTEL & BAR OTARU」として、まもなく4月上旬オープン予定【追記:4月13日オープン】
小樽運河クルーズ
小樽運河の中央橋を発着地として、運河と港を約40分間かけて、のんびりとめぐる小樽運河クルーズは、とても人気があって、小樽観光ではすっかりお馴染みです。2011年(平成23年)には、奨励賞を受賞しています。
小樽運河クルーズは、小樽商科大学との共同研究により、約8年の構想を経て、平成21年7月から正式運行されている。
北運河周辺の観光拠点の創出を図る一役を担うものとして期待され、平成23年度に都市景観奨励賞を受賞した。受賞後も、平成28年から多言語音声ガイド(英語・中国語・韓国語)を導入して外国人観光客に対応するなど、来訪者へのおもてなしを向上させているほか、小樽運河の浮き玉をイメージした照明器具の採用や、近隣の植樹桝への花植えなど、景観に配慮しながら活動を継続している点が評価された。
第24回 小樽市都市景観賞受賞作品 | 小樽市
※関連記事:人気の小樽運河クルーズに乗ってきた!!小樽運河の魅力を再発見。船上からの風景は新鮮でした
小樽百貨UNGA↑(奨励賞)
小樽市指定歴史的建造物でもある旧小樽倉庫中央部分のレンガ造りの建物を活用した「小樽百貨UNGA↑」は、小樽の歴史や文化を反映したオリジナルの食品や、北前船寄港地の名産品、小樽や近郊作家のクラフト商品などが並ぶ小樽発のお店です。
小樽市指定歴史歴建造物に指定されているこの建物は、明治25年頃に建てられた倉庫建築で、木骨煉瓦造の事務所棟を中心に左右対称に木骨石造の倉庫が展開されている。その事務所棟部分が改修され、店舗及びギャラリーとして生まれ変わり、平成31年から営業している。
歴史的建造物の外観を損ねることなく最小限の改修を行い、小樽の歴史と深く関わる北前船を内外のデザインに取り入れながら、建物やこの地域が持つ歴史性を活かして、歴史的建造物を再生・活用した点が評価された。
第24回 小樽市都市景観賞受賞作品 | 小樽市
※関連記事:運河近くの旧小樽倉庫(運河プラザの隣)に「小樽百貨 UNGA↑」が2019年12月にオープンしてます
レールカーニバルinおたる(奨励賞)
「レールカーニバルinおたる」は、1880年(明治13年)11月に官営幌内鉄道の一部として、手宮〜札幌間に北海道で初めて開通した鉄道で、現在は廃線となっている旧手宮線を、トロッコで走るすっかりお馴染みのイベントですね。
レールカーニバル in おたるは、「人や地域を結んだレールを活用して、未来の小樽の地域活性化につなげたい」との思いから、保線用に使用していた足漕ぎトロッコを旧国鉄手宮線で体験してもらうイベントで、NPO法人鉄道文化保存会を中心とした市民ボランティアにより、平成25年から年3回開催されている。
小樽の歴史において重要な旧国鉄手宮線にて、鉄道文化を体験するアクティビティが市民ボランティアの手により継続して展開されている。鉄道遺産を活かした新たな景観が創出され、旧国鉄手宮線の歴史的価値を高めたとして評価された。
第24回 小樽市都市景観賞受賞作品 | 小樽市
※関連記事:冬を前に旧手宮線をトロッコで走る「2021レールカーニバルinおたる」が開催しています(11/20・21・23)
おわりに
ということで、先日決定した、第24回小樽市都市景観賞の「UNWIND HOTEL&BAR OTARU」と「小樽運河クルーズ」、奨励賞の「小樽百貨UNGA↑」と「レールカーニバルinおたる」についてでした。
ちなみに、小樽市都市景観賞を受賞した物件などには、冒頭にも掲載した、このようなプレートが掲げられています。
※関連ニュース:2021年11月23日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄
【関連記事】
※前回(第23回)の記事です。
・第23回小樽市都市景観賞に「小樽・朝里のまちづくりの会」~朝里の四季を彩る諸活動~と旧手宮線の散策路整備
スポンサーリンク
| 固定リンク
「 小樽市都市景観賞関連」カテゴリの記事
- 第22回小樽市都市景観賞に小樽芸術村と旧岡川薬局、奨励賞にNPO法人小樽民家再生プロジェクトが受賞(平成29年度)(2018.01.14)
- たくさんのボートやヨットが係留されている築港の小樽港マリーナの風景(2017.08.14)
- 第21回小樽市都市景観賞と都市景観奨励賞が発表されました(平成27年)(2015.12.01)
- 堺町通りの北菓楼と六花亭の店舗のある空間は小樽市都市景観賞を受賞してるんです(2015.04.02)
- 歴史的建造物でもある異国情緒あふれる「カトリック富岡教会」が一般公開中です(2014.07.28)
コメント