ニュースより/小樽市指定文化財に3件が新しく指定されてます〜西川家文書・稲垣益穂日誌・花園公園設計図
少し前ですが、小樽市指定文化財に新しく3件が指定されたというニュースがありました(令和3年9月30日指定)。
新しく指定されたのは、小樽市総合博物館所蔵の西川家文書(もんじょ)、稲垣益穂(ますほ)日誌、花園公園設計図の3件です。
西川家文書は、江戸時代から明治期にかけて、忍路を中心に商業活動を展開していた住吉屋西川家の商業記録類で、資料点数は300点になるそうです。2018年度認定の日本遺産「北前船」の構成文化財にもなっています(参照:ストーリーの概要と構成文化財(北前船) | 小樽市)。
稲垣益穂日誌は、明治から大正にかけて小樽の教育界で活躍した稲垣益穂が、38年間ほぼ毎日記録した日記資料で、市民の日常が生き生きを記されているということで、小樽市総合博物館の研究でよく引用されているのを目にします。
上記2つは、一部が小樽市総合博物館運河館に常設展示されていて、どんなものなのかを少しだけ見ることができます(写真は運河館の展示亜から)。
花園公園設計図は、明治43年に「近代公園の先駆者」と評される造園家・長岡安平が描いた花園公園(小樽公園)の設計図で、高さ2.4m、幅3.2m(外寸)の巨大な図面に植樹や花壇が緻密に描かれていて、のちの小樽公園の基本計画となったものです。
この大きな花園公園設計図は、自重での痛みが心配されるために通常は公開されてないのですが、今回の指定を機に、特別公開を考えているようなので、ぜひ、見てみたいですね(実は、これまで企画展などで時々公開されてきたものの、あまり注目が集まらなかったとか…)。
※今回の小樽市指定文化財は有形文化財になりますが、この3件を含めて、小樽市指定文化財は、有形文化財6件、無形文化財1件、無形民俗文化財2件、史跡1件の、計10件となります。
※その他、国指定、道指定を含めた小樽市の文化財については、小樽市HP内のこちら。
・小樽市の文化財 | 小樽市
※関連ニュース
・2021年10月7日・15日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄
・小樽市指定文化財新規指定 西川家文書他2点(小樽ジャーナル)
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