運河近くの小さな石造倉庫「旧嶋谷倉庫」は小樽市指定歴史的建造物〜あれ!?「シマ」の字が“島から“嶋”に!?
小樽運河沿いの臨港線の1本山側の細い道路沿いに小さな石造の倉庫があります。
この倉庫は、小さいながらも小樽市指定歴史的建造物の「旧嶋谷倉庫」です。
明治25年(1892年)建築の木骨石造の倉庫です。
場所は、臨港線沿いの中国料理レストラン「好(ハオ)」(こちらも小樽市指定歴史的建造物の旧通信電設浜ビル)の裏手になります。
(この臨港線の1本山側の細い通りは、かつて出抜小路と呼ばれた通りです)
横は小樽芸術村のステンドグラス美術館(小樽市指定歴史的建造物の旧高橋倉庫)で、色内大通り側から見ると、小樽芸術村の旧三井銀行小樽支店(小樽市指定有形文化財)横の広場の奥に位置してます。
小樽市のHP内から、建物の概要について引用させていただきます。
木骨石造の特徴をよく伝える小さな倉庫です。室内側に木で骨組みを造り外壁に石を積む構造です。木と石は「かすがい」(鋼の両端を曲げ、先を尖らせたもの)でつないでいます。この構造の建物は、小樽市内に約350棟あることが平成4年の調査で確認されています。
小樽市指定歴史的建造物第42号【旧嶋谷倉庫】 | 小樽市
ということで、小さくても小樽の歴史を今に伝える建物なんですね。
※この建物に入っていた「北のアイスクリーム屋さん」は閉店したとのことです(閉店時期などの詳細は不明です)。
旧嶋谷倉庫の建物名の表記について
で、今回、市のHPの建物概要について改めて見て、あれ!?っと思ったのですが、建物名の表記が変わってました。
※小樽市指定歴史的建造物第42号【旧嶋谷倉庫】 | 小樽市
以前は、建物名称の「シマ」の字は“島”でしたが、“嶋”に変わってます。
実はこのことについて、市の建設部新幹線・まちづくり推進室にお尋ねしたのですが、表記に疑義が生じて調査したそうで、以前から両方の表記が存在しているものの、もとの会社「嶋谷汽船」の創業者血縁の嶋谷徹氏の著書「嶋谷海運業史」において、社名表記が「嶋」で一貫していることもあって、令和2年より「嶋」の字を採用することが妥当と判断し改めたそうです。
小樽市指定歴史的建造物の案内板の表記も変わっていました。
※今回、旧嶋谷倉庫の建物名表記について、建設部 新幹線・まちづくり推進室にて確認させていただきました。また、北のアイスクリーム屋さん閉店の件も確認させていただきました。この場を借りてお礼させていただきます。どうもありがとうございました。
【関連記事】
・あれ!?「北のアイスクリーム屋さん」は閉店してるの!?〜建物は小樽市指定歴史的建造物の旧嶋谷倉庫
※以前の旧嶋谷倉庫についての記事です。
こじんまりとした石造倉庫「旧島谷倉庫(現 北のアイスクリーム屋さん)」は歴史的建造物
※その他の関連記事
・富岡町の気になる坂道を上ってみたら、その先に歴史的建造物の旧島谷汽船社長宅が建っていた
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