入舟川を探せ!!〜入舟川の流れを見られるところ
小樽の市街地を流れている川といえば、勝納川や於古発(おこばち)川がありますが、かつて市街地を流れていて、その川の名前も耳にするけど、今は暗渠になっているなどして、その流れをほとんど見ることがない、といった川もあります。
そんな川のひとつに、バス通りでもある入船通りを流れていた川として知られている「入舟川」があります。
入舟川は、現在はほとんど暗渠になっていますが、実は一部でその流れを見られるところ(開渠)があるんですよね。
ということで、今回は題して「入舟川を探せ!!」です。
※入船川と表記することが多いですが、正式名称は入舟川と「舟」の字を使っているそうです(これまでブログ上で入船川と表記していたのですが、当記事では入舟川で表記します)。
※入舟川の開渠の場所については、小樽市建設部用地管理課にて確認させていただきました。
※写真は2020年9月〜11月の撮影です。
入船十字街近くの川の流れ
そもそも、私が最初に“あれ?これは入舟川!?”と思ったのが、入船十字街の近くの、国道5号線から現れる川の流れでした。
(赤いラインの箇所です)
距離は短いのですが、古い地図を見たりすると、この辺りを流れているようだったので、これを市の用地管理課に確認させていただいたんです。
で、ここは、確かに入舟川でした。
ここのわずかな区間で開渠になっていて流れを見ることができ、またすぐに暗渠になって、その先でバス通りの入船通り(市道入船線)の暗渠へとつながっていくんですね。
で、市に質問させていただいた際、この他にも開渠で流れを確認できるところがあると教えていただき、見に行ってきました。
松ヶ枝町のバス通りの間を流れる川
入船通りがら、バス通りの山手線をずっと山側に上っていくと、松ヶ枝町に入ったあたりで道路に中央分離帯が現れます。
この中央に川が流れているのですが、これが入舟川とのことなんですね。
中央に川の流れる道路を、さらにまっすぐ上っていくと、バス通りを超えて松ヶ枝町の喫茶店ルナパークの前から、川の流れが顔を出していました。
なるほど、ここも入舟川だったんですね(ここから上流については、今回は未確認です)。
小樽港近くのここも!?
そして、川の流れを見られるところが、もう一か所あるとのことで、今度は反対に思いっきり下流で、入船通りからメルヘン交差点も臨港線も過ぎた、港のすぐ近くの横切る道路に沿って、短いですが川の流れがありました。
(赤いラインと、もともと地図にあったその横の川の印も入舟川)
確かに、ここに流れはありましたが、これが入舟川だったんですね。
ここからすぐに小樽港に流れ込んでいるのですが、ここは港というか勝納大橋手前の第二期運河ですね。
で、つまり、ここが入舟川の河口ということですかね!?
ここでは、上流から流れてきて、90度横向きになって港に流れてますが、実は、昔の埠頭ができる前の地図を見てみると、上流からそのまままっすぐ港に流れ込んでたので、ひょっとしたら後から埋め立てで流れが作られたのかもしれませんね(これは憶測です)。
おわりに
山側の松ヶ枝町で流れを見せていた入舟川はその後暗渠になり、入船十字街の近くで少しだけ顔を出し、再び暗渠となって入船通りの下を流れつつ、最後に海へと注ぐ直前で、ちょっとだけその流れを見せていました。
ということで、以上、入舟川を探せ!!でした。
※参考までに、こちらは小樽市総合博物館所蔵の入舟川と入船陸橋の写真です(明治から大正の頃の写真)。
※この写真は、小樽市総合博物館の許可を得て掲載しいますので、コピー等による二次利用は禁止です。
※入舟川の正式名称、開渠部については、小樽市建設部用地管理課にて教えていただきました。この場を借りてお礼させていただきます。
【関連記事】
・勝納川から続くもうひとつの運河「第二期運河」
・入船通りと市道「入船線」についての覚え書き
・入船陸橋の入船通りから南樽駅側の鉄橋下が綺麗になって古い橋脚も出現してます
・入船十字街近くの歩道から下る気になる階段
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コメント
小梅太郎さん、おはようございます。
とってもタイムリーな記事にビックリです。
於古発川の記事を読んだ時、「第3大通り側から入船市場に入るときにあった、あの大きな音をたてた水の流れは何だったのだろう」と思っていました。
あの流れもひょっとして入舟川?
雪の積もった季節には滑って落ちないかと、恐るおそる歩いたものです。
投稿: EKO | 2020年12月 2日 (水) 09時28分
私が子供の頃住んでいた場所だから覚えています。
EKOさんと同じく第三大通りから入船市場に降りる階段横にゴウゴウと音を立てて流れている川思い出しました。
今でも第三大通りに親戚か住んでいるから懐かしく記事を読ませていただきました。
ありがとう。
投稿: 桃 | 2020年12月 2日 (水) 16時24分
1枚目の写真ありますよね。
あの青い屋根のお家からもう少し向こうにお豆腐屋さんがあってよくお使いに行ってましたし、三〼のお蕎麦屋さんに食べにも行ってました。懐かしい。
投稿: 桃 | 2020年12月 2日 (水) 16時28分
EKOさん、こんばんは。
おお〜!タイムリーででしたか!!
第3大通り側から入船市場に入るとこに、大きな音を立てる流れがあったのですね。今もあるのかな?
場所的に、きっとそれは入舟川ですよね。
確かに、雪の季節は増水して流れも早くて、結構怖いですね。
桃さん、こんばんは。
EKOさんと同じ場所の、第三大通りから入船市場のところの川の流れを覚えてらっしゃるんですね!!
もともと、この辺りは桃さんお馴染みの地区で、写真の先にお豆腐屋さんがあったんですか!
三〼の蕎麦屋にも行かれていたのですね。
懐かしんでもらえてよかったです。
投稿: 小梅太郎 | 2020年12月 3日 (木) 02時45分
小梅太郎さん、こんばんは。
ストリュートビューで見ると、小樽中央病院の救急看板の横の道を入って行って一本めの道と交差する右側にその川はあったと思います。
違ったかな〜。
桃さん、如何でしょうか?
投稿: EKO | 2020年12月 3日 (木) 22時03分
EKOさん、こんばんは。
小樽中央病院の救急看板の横から入っていく、旧入船市場への道ですね。
古い地図を見ると、入舟川はこのあたりも流れていますね。今はどうだろう?
桃さんは、どうかな?
投稿: 小梅太郎 | 2020年12月 4日 (金) 18時04分
旧入船市場に入る階段があったんです。
手作りの丸太で土を止めただけのね。
その階段の右側に入船川は流れていました。
今もあるはずですよ。
昔この階段の入り口にタバコ屋さんがあり、親戚のおばさんのお使いで行っては階段で遊んでました。
おばさんの家から市場内を通り三〼近くの階段降りると自宅でした。懐かしい…
ググってみたら三富湯(閉店)の建物と床屋さんもまだありますね。
ワクワクしちゃいました。
投稿: 桃 | 2020年12月 5日 (土) 00時08分
小梅太郎さん、桃さん、おはようございます。
思い出の場所はワクワクしますね。
そうそう、そういう坂でした。
なので滑らないように歩いたものです。
マップには階段の表示が有り、ストリュートビューではこの坂道に入って行けなかったのですが、手すりが見えたので、階段がありそうです。
あとは川が暗渠になっていないかですね。
投稿: | 2020年12月 5日 (土) 08時28分
08時28分投稿はEKOです。
投稿: EKO | 2020年12月 5日 (土) 11時38分
EKOさんと、桃さんの思い出が一致しましたね!!
ワクワクですね!!
その道は通ったことがあるのですが、写真がなかった…。残念。
となると、改めて様子を確認してこないといけませんね(笑)
投稿: 小梅太郎 | 2020年12月 6日 (日) 02時13分
こんばんは。
入舟川ネタ、待ってました!
そうそう、松ヶ枝町のルナパークから上流って、よくわからないんですよね。
小樽フラワーさんの前から天狗山に向かって坂を上っていくと、最上町・天狗山方面に抜ける道との十字路に行き当たるのですが、ここの脇に流れが見えるんですよ。これがルナパークのところに繋がっているんじゃないかなぁ、と個人的には推測しています。
さらに謎が解明されるのを楽しみにしています!
投稿: 新潟在住某 | 2020年12月12日 (土) 21時53分
新潟在住某さん、こんにちは。
入舟川の話、楽しんでもらえたなら嬉しいです!!
あっ、確かに小樽フラワーさんの前から上っていくと、そのあたりに沢のような流れがありますね。
機会があれば、次はその上流部分の流れについてですね。
まさに天狗山の麓になるので、あちこち流れがありそうで、面白そうです。
投稿: 小梅太郎 | 2020年12月13日 (日) 12時09分
入船川
本当にハッキリしない思い出で申し訳ないんですが、バス通りを上がってきて十字街の手前右側。
そこの路地を入ったすぐの所に、ゴウゴウと音を立てて流れている水路があった気がします。
そこだけが開渠になっていたような・・・
回りは家が建て込んでいる狭い場所で、かなりの勢いで流れていました。
中学生の頃で、たった一度だけのことなんですが、太郎さんの記事や皆さんのコメントを見て、懐かしくなりました。
今、あそこはどうなっているのでしょう。
投稿: はは | 2020年12月16日 (水) 19時47分
ははさん、こんばんは。
なるほど、十字街の手前右側、路地を入ったすぐの所に、開渠の部分があったのですね!それもかなりの勢いで流れていたんですね!!
みなさん、入舟川の思い出があるようで、懐かしんでもらえてよかったです。
その場所、現在はどうなっているでしょうかね。
今度、機会があったら、その辺りも回ってみますね。
投稿: 小梅太郎 | 2020年12月17日 (木) 00時06分