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2020年10月 8日 (木)

ニュースより/北海製罐小樽工場第3倉庫が老朽化で解体を検討

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とても気になる、衝撃的でショックなニュースが2020年10月8日付北海道新聞朝刊1面に掲載されていました。

それは、なんと北海製罐小樽工場第3倉庫の年度内の解体が検討されているというニュースです。

小樽運河沿いに建つ北海製罐の第3倉庫といえば、一度見たら忘れられない、とても印象的で北運河入り口のランドマーク的な建物で、この一帯のシンボル的な建物でもあるので、解体となるとこれは大変なニュースです。

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この第3倉庫は、大正13年(1924年)建築(大正12年という記述もあり)の小樽市指定歴史的建造物です。

(製品を一気に運河に泊めた船に搬出するためのスパイラルシュートを備えているのが特徴)Otaru_20200705-162130_20201009000601

実は第3倉庫は倉庫として現役と聞いていたのですが、ニュースによると現在は遊休施設となっていて、老朽化も激しく海側の壁が崩れてきているそうです。

(こちらが海側の壁)
Otaru_20200705-160750

コロナ禍で缶需要が減って業績も落ちているそうで、老朽化が激しい遊休施設の保有が困難になったとのことで、売却も検討されたものの、市の分区条例で敷地用途が工場用にほぼ限定され、商業施設への転用が難しいこともあって、解体の検討に入ったそうです。

ニュースには市長のコメントが掲載されていて、何らかの形で保存活用できないか、早急に考えていきたい、とのことで、市の動きに期待したいところですが、市民側としてもこの貴重な歴史的建造物の保存や活用に向けて、時間はないですが何か考えていかないといけませんね。

それにしても、北海製罐小樽工場第3倉庫は、あの一帯の景観を作り出している代表的な建物ともいえるので、もしなくなると、一気に小樽運河らしくなくなってしまいそうで、これは本当に一大事です。

※ニュースは2020年10月9日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄にも掲載されました(10月9日追記)。

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【関連記事】
北海製罐株式会社小樽工場(旧北海製罐倉庫)の歴史的建造物4棟について(事務所・工場・旧第2倉庫・第3倉庫)

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コメント

この建物は、普通の工場、倉庫と訳が違います。
小樽の歴史を語る「産業遺産」です。

北海製缶が小樽、北海道そして日本のために
どれだけ貢献されたか。

「もう古い、汚い、じゃ壊そう」
これはいけません。

保存活動があれば参加したく、小樽市外に住む私達も
応援出来る方法があれば教えていただけませんか?

投稿: 猫見鳥 | 2020年10月 9日 (金) 10時57分

これがあってこその小樽運河なのですが。

子供の頃に見てきた風景が変わっていくのは
もう耐えられないです…

投稿: サンビル | 2020年10月 9日 (金) 12時47分

小梅さん
ショックで言葉が見つかりません。
何があっても、次に行った時も景色は変わらないと信じていたので。。

投稿: アオサギ | 2020年10月 9日 (金) 18時23分

猫見鳥さん、こんばんは。
おっしゃる通り、これは、大きな倉庫をただ壊す、というのとはちょっと訳が違いますね。
歴史的価値、意義など、計り知れないです。
もちろん、すでにあちこちからこの危機に対する声が上がってますが、市や民間から、どのような動きになっていくか、動きがあればこのブログでもすぐに取り上げます。


サンビルさん、こんばんは。
この建物がそっくりなくなった後の小樽運河の風景は、想像できない(したくない)ですね。
あまりにも記憶に刻まれた風景です。


アオサギさん、こんばんは。
このニュースには、本当に驚きました。
いつまでもある風景とおもっていたのですが…って、何とか方法はないものでしょうかね。

投稿: 小梅太郎 | 2020年10月10日 (土) 02時14分

小梅さん、こんばんは。
いつも貴重な情報ありがとうございます。
小樽の外で暮らしていても小樽の光景は忘れた日はありません。そう思っている人はたくさんいると思うので、市から情報をどんどん広めていただきたいです。出来る限りのこと参加したいです。
想像しただけで胸が潰れそうです、、

投稿: ブレビフォリアゆか | 2020年10月10日 (土) 19時47分

ブレビフォリアゆかさん、こんばんは。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
小樽の光景を強く記憶してるいる方がたくさんいるというのは、本当に、このブログを書いていて思います。
今回のニュースは、衝撃が大きですね。
関連情報があれば、今後も投稿していきますので、よろしくお願いします。

投稿: 小梅太郎 | 2020年10月11日 (日) 00時36分

私は数年前小樽市に歴史的建造物解体を食い止める策をとるように手紙で意見を提出したことがありますが、返事の内容がゼロ回答だったのを覚えています。小樽市のそういった態度のしわ寄せやツケが第3倉庫解体検討に繋がったのだと思います。
「売却も検討されたものの、市の分区条例で敷地用途が工場用にほぼ限定され」という事から、北海製罐としては建物を残す努力をされていたのだと思います。しかし、小樽市指定の歴史的建物である事を理由に敷地用途に例外規定を設けるなどの柔軟な対応を小樽市がしなかったのではないでしょうか。建物保存に向けて小樽市行政自体がもっと積極的になるべきだと思います。観光資源を失った小樽市に誰が来るというのでしょう。

投稿: 天 | 2020年10月11日 (日) 21時17分

天さん、こんばんは。
そういうことがあったのですね。
北海製罐がここまで建物を保全・維持管理していただいたことで、この建物がこうやって現在まで残っていたのですよね。
そして、今回も色々と建物を保存する道を探ってくださったことが想像されます。
これから、どういう動きになっていくのか、多くの方が注視する、大きな問題ですね。

投稿: 小梅太郎 | 2020年10月12日 (月) 02時18分

小梅太郎様

初めてコメントをさせていただきます。
いつもブログを楽しみに拝見しております。
生まれ育った小樽の懐かしい風景がとてもありがたいです。
(もう一つのお料理のブログの読者でした。故郷の料理が食べたくなると、参考にさせていただいています。)

貴重な情報をありがとうございます。
私も他の方たち同様、このニュースに非常にショックをうけています。

多くの観光客の方にとっても、小樽運河の風景には北海製罐さんのあの貫禄のある建物があるのが当たり前になっているのではないでしょうか。

なんとか阻止するため、なにかできることはないのか、考えて込んでしまいます。ふるさと納税をしたところで、ピンポイントでの援助にはならないかと思われますし。

投稿: T | 2020年10月13日 (火) 12時39分

Tさん、コメントありがとうございます。
そして、いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
小樽を懐かしんでもらえているとのことで、とても嬉しいです。
料理のブログを読んでいただいていたのですね。
そちらは更新が止まってしまっていて申し訳ありませんが、せめて、既存の記事がお役になっているのなら嬉しいです。
今回のニュースは衝撃が大きいですね。
運河の北側は、北海製罐のこの建物があっての風景、といったところがありますよね。
何かできることがないか…、もし、何かあれば、もちろん、このブログでも取り上げたいと思っていますが、本当に大変な問題ですね。

投稿: 小梅太郎 | 2020年10月14日 (水) 03時18分

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