小樽北前船遺産展「海を渡る男たちが祈りを捧げた船絵馬」が unga plus gallery で開催中!! 9月22日まで
旧小樽倉庫の小樽百貨UNGA↑(うんがぷらす)2階の「unga plus gallery」で、なんとも気になる企画展が開催されています。
それは、小樽北前船遺産展「海を渡る男たちが祈りを捧げた船絵馬」です。
開催期間は2020年9月10日(木) ~ 9月22日(火・祝)までで、午前11時~午後5時(まで入場)です。
※9月15日(火)は定休日。入場無料です。
現在、小樽市内で確認されている船絵馬43面を写真パネルと関連資料で展示紹介する今回の企画展は、北前船研究活用ネットワークと小樽百貨UNGA↑による共催です。
北前船の船乗りたちが、航海安全を祈願して奉納したという船絵馬。小樽市内にはその船絵馬が多数残っているのですが、それらは船や帆を緻密に描写していて、歴史資料としてとても重要で、美術品としても魅力のある北前船遺産ということなんですね(資料参照)。
私が知る限り、こうやって小樽に残る船絵馬を一堂に詳しく紹介する企画展は、初めてではないでしょうかね。
現在、船絵馬の奉納が確認されているのは龍徳寺(金比羅殿)、恵美須神社(祝津)、徳源寺(龍神堂)、塩谷神社(絵馬堂)で、それらの寺・神社についてもパネルで解説しています。
写真パネルでの展示ではあるものの、本物がこういう感じのものだというのが十分に伝わるもので、とにかくとても興味深かったです。
北前船関連の動画も流されていました。
現在のところ、龍徳寺(8面)と恵美須神社(2面)の船絵馬は、小樽市が他の地域と一緒に認定を受けている日本遺産「北前船寄港地・船主集落」の構成文化財として認定されているんですよね。
※参照:小樽市 :北前船
徳源寺と塩谷神社の船絵馬については、最近発見されたというニュースがあったんですよね。
徳源寺で2面発見されたといニュースが2020年5月25日付道新朝刊小樽・後志欄で、塩谷神社で大量(報道時は30面)の船絵馬が発見されたというニュースがあったのが、2020年7月8日付道新朝刊小樽・後志欄のことでした。
そういう最近の発見もあったので、この企画展は楽しみだったんですよね(というか、そういう機運で企画展が開催されたのかな?)。
会場となっている建物・旧小樽倉庫は、北前船主であった西出孫左衛門と西谷庄八が建てた、明治23年(1890年)〜27年(1894年)建築の2つの中庭を持つ大きな建物で、小樽市指定歴史的建造物に指定されています。
建物の南側(中央通り側)が運河プラザで、反対の北側が小樽市総合博物館運河館となっていて、その間にレンガ造りのUNGA↑が入っています。
UNGA↑は、令和元年創業の小樽の歴史や文化を反映したオリジナルの食品や、北前船寄港地の名産品、小樽や近郊作家のクラフト商品などが並ぶ小樽発のお店なんですよね。
ということで、小樽北前船遺産展「海を渡る男たちが祈りを捧げた船絵馬」の様子でしたが、あまり知られていない船絵馬ですが、とても貴重な小樽の歴史に触れられる機会ですので、興味のある方はぜひ。
※関連ニュース
・『海を渡る男たちが祈りを捧げた船絵馬』展…unga plus gallery(9/10~22) | 小樽観光協会公式サイト「おたるぽーたる」
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