旧手宮線散策路の崖の上にあった岩が撤去されていました
旧手宮線の散策路の北側(手宮寄り)、焼肉の「GAJA 小樽店」の裏手にあたるところの崖の上に、以前、迫り出すように大きな岩があったのですが…
かなり大きな岩で、そういえば、以前から落石があったという話も聞いていたので、撤去されたようですね。
昨年(2019年)11月に通った時には、崖下に立ち入り禁止のロープが張ってました。
(こちらが元の岩。2019年11月撮影。下が立ち入り禁止に)
この岩については、私がいつも参考にさせてもらっている書籍「小樽散歩案内」(発行:有限会社ウィルダネス)で触れられています。
それによると、まず、元々この辺りには、小樽の市街地と手宮地区を分断する石山(地元では荒巻山)と呼ばれる、岩が多い尾根が張り出していて、それがずっと交通の妨げになっていたそうで、現在のバス通りもここで途切れていたそうです。で、石山を削ってようやく開通したのが大正8年(1919年)のことだそうです。
「小樽散歩案内」では、この岩のことを“岩山を崩した際の残りだろうか”と言及しています。
バス通り沿いを見に行くと(セブンイレブンの道路を挟んだ向かい)、ちょうどご近所の方がいて伺ったところ、やはり崩れかけて危険だったそうで、撤去は最近で、思い返すと、観光協会からのこのお知らせが、その工事だったのかな?(未確認ですが…)。
※旧手宮線散策路法面切土工事につき一部通行止めのお知らせ | 小樽観光協会公式サイト「おたるぽーたる」
あの岩が、かつてここまであった荒巻山の残されたものかと思うと、少し惜しい気もしますが、事故があってからでは遅いですからね。何より安全が第一ですね。
※今回の場所はここ。
【関連記事】
※今回撤去された岩についての過去記事です。
・手宮へ向かうバス通りの途中に残る大きな岩は、かつて小樽の市街地と手宮地区を分断していた石山の名残り?
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コメント
この岩は、いつもの宿から手宮線跡を通り総合博物館に行く時に見ていたと思いますが、あまり意識していませんでしたね。
でも、一度気になりバス通りから見に行ったことがあります。
小樽は、こういう岩山を削って作った街だということが分かりますねぇ~。道路を作るのに苦労したのでしょうね。
投稿: John 1940 | 2020年8月19日 (水) 20時42分
John 1940さん、こんばんは。
この岩、何気にどんとそこにあったんですよね。
バス通りからだと、より“なんでこんなところに岩?”って感じでした。
昔はこういう岩山があちこちに張り出していたのでしょうね。
道路を作るのにも一苦労だったことが、うかがえる岩でもありましたね。
投稿: 小梅太郎 | 2020年8月20日 (木) 00時17分