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2020年7月14日 (火)

市立小樽美術館の正面外壁が修繕工事中〜小樽を拠点に活動した水彩画家・故白江正夫さん遺族から寄付

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市立小樽美術館(文学館)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、他の市の各施設同様に休館中でしたが、7月14日(火)から開館します(7月13日(月)からの再開が多いですが、美術館は月曜日がもともと休館日でした)。

ところで、現在、その小樽美術館に行くと、日銀通り沿いの正面の壁面全体が覆われていて、なにやら工事中です(ちなみに美術館と文学館は同じ建物内です)。

少し前の2020年7月6日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄に掲載されていたのですが、これは正面外壁の修繕工事とのことで、外壁工事は1987年以来、33年ぶりだそうです。

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ニュースによると、この工事にあたっては、小樽を拠点に活動した水彩画家・故白江正夫さん(1927~2014年)の七回忌を前にした昨年(2019年)11月、遺族から市民団体「市立小樽美術館協力会」に1千万円の寄付があったとのことで、白江さんの生前の遺志による寄付だったそうです。

白江正夫さんは礼文島生まれで、主に小樽の中学校で美術教師を務めながら風景画中心に描き、退職後の1993年には日本水彩展の最高賞「内閣総理大臣賞」を受賞していて、小樽美術館は白江さんの作品を38点収蔵しているとのことです。

市立小樽美術館の建物は、1952年建築の旧郵政省小樽地方貯金局の建物で、市立小樽美術館として1979年(昭和54年)に開館しています(文学館は1978年(昭和53年)に開館)。

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全面的な修繕には4千万円以上が必要ということで、今回は正面外壁ですが、協力会では今後は行政の協力も得て全面を塗り替えたいとのことです。

工事は8月末には完了予定で、外壁を灰緑色に塗装して当初の姿に近づけるそうで、綺麗になって、どのような色合いになるのかも楽しみですね。

(こちらが以前の小樽美術館の正面外壁。2020年3月撮影)
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※参照ニュース:2020年7月6日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄

小樽市 :市立小樽美術館
小樽市 :新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う施設等の臨時休業・再開等について

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コメント

これは文学館ファンとしては、嬉しいニュースですね。次回の小樽行きが楽しみです。

ところで、小樽へは札幌からの日帰り観光客が多いとのことですけれど、それは、大阪から京都への日帰り観光に似てますね。
私も時々京都に行きたくなりますが、泊まろうとは思いません。電車で約1時間で行けますからね。でも、小樽の宿泊施設は京都ほど多くはないと思いますし、宿泊するのは外国人観光客か道外の観光客ですよね。そして、私のように連泊して小樽の街を歩いて回ろうなんてマニアックな人は希だと思います。
ですから、以前から思っていることですが、北運河や手宮公園などをもっともっと広めて欲しいですよね。もちろん小梅さんは盛んに書いておられますけどね…
市の観光誘致活動として、そういう「歩いて回ろう小樽のマニアック観光案内!」なんてのを期待します。以前、そういうパンフがありましたね。あれは参考になりましたよ。あ、小樽図書館なんてのも入れて欲しいな!1日600人も利用してますよ。
公共施設も含めてのマニアック観光案内が面白いと思いますよ。
小梅さんも、講座をお持ちですからこの際コロナ禍を逆手に取った「一人歩きの小樽観光案内」なんてのを、市の観光関係者に提案してくださいよ。そういうパンフを、駅に置いとけば今までとは違った観光客が増えるかもしれませんよ。小樽は、そういう魅力のある街なのです!だから何度も行くのですよ。

投稿: John 1940 | 2020年7月14日 (火) 04時01分

お久しぶりです。
白江さんが校長先生だった時に生徒でした。
それで生前、白江さんの美術展に行った際、先生に「生徒です」と
名のったら、それは嬉しそうに笑顔になって
少しお話した思い出があります。
亡くなった時はショックでしたが、こうやって
先生の思いがあふれた美術館が残って
私はとても嬉しく思います。

投稿: ブルーラグーン | 2020年7月14日 (火) 09時40分

John 1940さん、こんばんは。
ここが綺麗になったら、見に行って、ブログに投稿したいと思います。
なるほど、大阪から京都への日帰り観光に似てますか!
札幌からの方はもちろん、泊まりませんものね。
確かに、宿泊するのは外国人観光客か道外の観光客で、さらにJohn 1940さんのように連泊する人はあまりいなさそうです(汗)
小樽のマニアックな観光案内は、一定の需要はありそうですね。
John 1940さんがそう言ってくださって、小樽に何度も来てくださるのは、本当に嬉しいです。
実際に、私のおすすめする、マニアックな観光ルートを作ってみるといいかもしれませんね。
今後の課題とします!!


ブルーラグーンさん、こんばんは。
なんと、白江さんが校長先生だった時の生徒さんでしたか!!
実際にお話もされているのですね。
であれば、なおさらこのように白江さんの思い、遺志が形に現れるのは、嬉しいことですね。
先生の思いがあふれる美術館なんですね。

投稿: 小梅太郎 | 2020年7月15日 (水) 02時01分

例えば、小樽駅を出発して運河に向かい左折しまして北運河へ行きます。倉庫を見て手宮線跡から総合博物館へ行き手宮公園へ上ります。そして、十間坂を見て浄應寺の坂を越えて再び小樽駅に戻ります。
かなりの登り降りのハードコースですが、健脚自慢なら歩けると思います。

投稿: John 1940 | 2020年7月15日 (水) 03時35分

小梅さん こんにちは。
美術館と深い関わりがあったとはいえ、個人で1千万円の寄付とはすごいですね!
どんな絵を描かれた方なのかと思い検索してみたら、数点見つけることが出来ました。絵(他も)のことは詳しくない自分ですが、一瞬で心を奪われました。整備される前の運河、そして何十年も変わらない家並み、それらの前に立つ人の少し寂しげな表情に思わず涙が。。38点の所蔵作品を是非見てみたいです!こんな時に心温まるニュースを聞けて嬉しいです。

投稿: アオサギ | 2020年7月15日 (水) 09時57分

John 1940さん、こんばんは。
おお〜!!いいですね。そのルート!!
私もそれと近いルートを時々歩きますが、手宮公園は厳しくて、めったに上らないかな(汗)
これは確かに、“健脚自慢ルート”ですね。


アオサギさん、こんばんは。
本当にすごい金額の寄付ですよね。
それだけ関わりが深いということしょうかね。
私も絵画などには疎くて、白江正夫さんの水彩画もよく知らないのですが、こういったニュースを目にしますと、改めてじっくり見てみたいですね。
これを機に、展覧会を企画してくださらないかな。

投稿: 小梅太郎 | 2020年7月16日 (木) 00時51分

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