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2020年6月 8日 (月)

奥沢水源地の水すだれを正面に見ることのできる水管橋が一般開放中(2020年は11月3日まで)

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奥沢水源地階段式溢流路(かいだんしきいつりゅうろ)、通称「水すだれ」を正面に見ることのできる水管橋が、今年も一般開放されています。

令和2年(2020年)の奥沢水源地の水管橋の一般開放日時は次の通りです。

開放期間:令和2年4月25日(土)〜11月3日(火・祝)まで
開放時間:午前10時から午後4時まで
※現地の天候状況などによって、一般開放を中止として、水管橋が閉鎖されている場合があるとのことです。
※参照:小樽市 :令和2年度奥沢水源地水管橋の一般開放について

ということで、今年も見に行ってきました(毎年行って毎年投稿しているので、毎年同じような内容なんですが、今年も書きますね)。

(こちらが奥沢水源地の水管橋)
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まず、奥沢水源地の場所ですが、国道5号線の奥沢十字街から奥沢・天神方面へと入って、ひたすら道なりに進んで、天神十字街も超えた先にあります。

道道697号天神南小樽停車場線がそこまで続いているのですが、そこから道路は細くなって右に曲がりながら上り坂になっています。

その曲がり角正面の広場が駐車場にもなっていて、右に曲がってすぐ左に「←水すだれ」の看板があるので、そこに入っていくと、正面に水管橋が見えてきます。

(駐車場)
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(右に曲がってすぐ左に「←水すだれ」の看板)
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(まっすぐ先に水管橋)
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水管橋の右手に、目的の水すだれがあって、下を勝納川が流れているわけです。

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※バスだと中央バス「天神町」(終点)のバス停を降りてから結構歩くので、ちょっと不便なんですよね(徒歩10〜15分ほど)。

そして、こちらが、おなじみの水すだれの眺めです。
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近くで見ると、思った以上に流れが急で、かなり音も大きく、“迫力がある”といってもいいかもしれません。

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ただ、木々の間から少しカーブしながら流れ落ちてくるその眺めは、とても美しい景観なんですよね。

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この水すだれは、正式には階段式溢流路(いつりゅうろ)というのですが、小樽市HPに説明が記載されているので、いつものように引用させていただきます。

階段式溢流路(いつりゅうろ)は、奥沢ダムと勝納川の水を放流するために、大正3年に造られた施設です。
 放流の目的の他に、水の激しい流れにより護岸などが削り取られることを防ぐ働きもしていました。ダムから溢れた水を、落差約21m、距離約100mの10段の階段で流下させることで、水流の勢いを和らげます。
 この階段の縁には、長い石と短い石が交互に組まれています。その隙間から流れ落ちる水がすだれ状になって見えることから「水すだれ」と呼ばれています。流れ落ちる水の清らかな音とともに、周囲を囲む深い木々の緑が爽やかな涼感を誘い、自然と調和した景観美をつくり出します。
 また、階段式溢流路を含む奥沢水源地水道施設は、現在はその役目を終えていますが、その歴史的価値から、昭和60年に「近代水道百選」、平成20年には「土木学会選奨土木遺産」に選ばれています。
 この階段式溢流路を期間限定で間近に見ることができるのが、奥沢水源地水管橋です。
 先人から引き継いできた歴史的な遺産でもある「水すだれ」に目と耳を澄ましてみませんか。
小樽市 :令和2年度奥沢水源地水管橋の一般開放について

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(現地の案内板と右が土木学会選奨土木遺産のプレート)

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1914年(大正3年)完成という歴史ある奥沢ダムは、ダム堤体に陥没が見つかって、2011年(平成23年)8月に廃止になってしまい、ダム自体はもうありません。

現在は、かつて奥沢ダム内にあった取水塔と、それにつながる2つの赤いアーチ橋(夫婦橋と呼ばれているそうです)を遠くに見ることができます。

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市民の水がめとしての役割は終えていますが、今もここは奥沢水源地という名称で水すだれも残されていて、観光資源としての活用方法も模索中のようです。

先ほど入っていきた道路の向かいには、奥沢浄水場の施設もまだ残っているんですよね(立ち入り禁止です)

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今後もこの水すだれをこうやって見ることができて、さらには、その歴史的価値をも伝えていけるような活用方法が見つかるといいですね。

(ちなみに、こちらは下流側の眺めです)
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と、毎年、同じような記事と締めの言葉を書いていますが、以上、今年も一般開放された水管橋に行って見てきた、水すだれの様子でした。


※Twitterに投稿した短い動画です。

※奥沢水源地関連の記事は、カテゴリー「奥沢水源地(水すだれ)」にまとめています。

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