入船町の高台に建つ小樽聾学校の記念碑「私立小樽盲啞学校発祥ノ地」
入船公園の近くにあった小樽聾学校は、2014年(平成26年)3月31日で閉校しました。
その記念碑が、校舎を見下ろせる高台の上にあるんですよね。
といっても、すいません、私はその記念碑がどこに建てられたのか知らなかったのですが、先日、ようやくその場所を見てきました。
記念碑には「私立小樽盲啞学校発祥ノ地」と書かれています。
場所はここになります。
もうマップ上には小樽聾学校は掲載されてませんが、記念碑の前の広い敷地が、かつて学校のあった場所で、まだ校舎などの建物はそのままあります。
こういう位置関係なので、旧小樽聾学校の正門は、入船公園前の道路(天上寺から上ってくる坂道)沿いにあるのですが、この記念碑に行くには、ぐるりと回って高台の上にいかなければいけません。
さて、この記念碑は2017年(平成29年)6月4日に建てらたのですが、調べてみると、小樽ジャーナルにこの記念碑の除幕式の時の記事がありました。
※聾学校記念碑建立 除幕式で祝う(小樽ジャーナル)
碑に「私立小樽盲啞学校発祥ノ地」の文字と一緒に書かれているのは、学校の創設者・小林運平氏の教育に関する日誌「盲唖私塾々則」の一部とのことで、小樽聾学校について、以下、小樽ジャーナルの記事からの引用です。
1906(明治39)年住ノ江町に、盲唖教育の先駆者である同氏が、同校の前身となる私立小樽盲唖学校を開校。その後、1948(昭和23)年に道立に移され、児童・生徒数の減少により、2014(平成26)年3月末で、107年の歴史に幕を閉じ、札幌聾学校に統合され3年が過ぎた。
聾学校記念碑建立 除幕式で祝う
現在、小樽聾学校の跡地は校舎は残っているものの立ち入り禁止で、以前から売りに出されていたのですが、その後の状況は把握していません。すいません。
今後、校舎を含めてここがどうなるかは分かりませんが、こうやって記念碑が、この地を見守り続けるのですね。
【関連記事】
・ニュースより/北海道小樽聾学校が2014年4月に札幌聾学校に統合
・旧北海道小樽聾学校は道有未利用地として売地に
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コメント
小梅様。小樽の聾学校が閉校になった事も、実は小梅さんのブログで知ったのですよ‼驚きました。今の小樽に聴覚・視覚障害者、特に小~高校の就学年齢層の聴覚・視覚障害者が、何人、いらっしゃるのかは存じませんが、皆無という事ではないでしょうから、聾学校の閉校は重大事ですよね。旧聾学校に代わる機関は、現在の小樽にはあるのでしょうか。高校の先生のお一人が聾学校から赴任されていた事を思い出しました。旧聾学校正門前の道路を下り、天上寺に出て目の前の道路を左に取り、戸田ふとん店を通過して坂牛邸の脇を右に折れてロータリーの杜に出るのも、いい散歩コースですね。夏場になりましたら、ロータリーの杜のジョギングコースを、是非、取り上げて下さい。ジョギングコースは途中で二股に分かれますが、右側のコースが幾分長く、地味とは言え、旧東山中学のあった場所越しに住吉辺りまで見透せますよね‼
投稿: 多摩HT | 2020年5月21日 (木) 13時30分
多摩HTさん、こんにちは。
ここ小樽聾学校が閉校になってから、子供たちはどうしているのか、市内の小学校などの特別支援学級などが、どういった状況なのかは把握していませんが、こういうところにも、児童・生徒数の減少の影響があるのですね。
ここから天上寺→戸田ふとん店→坂牛邸→ロータリーの杜、いい散歩コースですね!
ロータリーの杜のジョギングコースの途中、旧東山中学を見下ろす場所で視界が開けますね。
ジョギングコースは時々歩きますが、ちゃんと紹介したことはないかも。機会があれば、取り上げたいと思います。
投稿: 小梅太郎 | 2020年5月22日 (金) 12時29分
おはようございます。今回の記事を読ませていただき、大好きだった亡き祖母を思い出しました。私が幼少の頃、祖母はここに勤めており何度かこの学校を訪れた事が有りました。すっかり忘れておりましたが建物の写真を見て当時の記憶が何十年振りに蘇り、懐かしさに涙が出ました。まだ建物残っているのですね。碑も初めて見ました。有難うございます。
投稿: MASA | 2020年5月23日 (土) 06時16分
MASA様。お書きになられているような、大切な想い出の一こまが、小梅さんのこの記事と写真で甦られて、哀しみが伴ったとは言え、良かったですね。私もこのブログの記事と写真を目にして、色んな事を想いだし、懐かしさだけではなく、切ないあれこれも甦る時が沢山あります。このブログを拝見されている方には、その方々それぞれの「想い出の小樽」がある事を、MASAさんのコメントを拝見して、改めて痛感致しました。
投稿: 多摩HT | 2020年5月23日 (土) 22時09分
MASAさん、こんばんは。
そうでしたか。お祖母様がここに勤められていたのですね。
MASAさんも、訪れたことがあったのですね。
建物も残っていました。記念碑が建てられて、よかったですよね。
お祖母様の思い出とともに、懐かしんでもらえてよかったです。
多摩HTさん、こんばんは。
観光スポットではなくても、街の1つ1つの風景や何気ない場所に、そこに関わる方々の想い出があるんですよね。
私もこのブログを書いていて、そういう読者さんたちの想いに触れるにつれ、何気ない日常の風景を、より大切にするようになりました。
投稿: 小梅太郎 | 2020年5月24日 (日) 01時22分
多摩HTさま
コメント有難うございます。
多摩さまの小樽愛溢れるコメント、いつも頷きながら読ませて頂いております。
こちらのブログを訪れる事と同時に密かな楽しみにもなっております。
小樽って本当に良い所ですね!
投稿: MASA | 2020年5月24日 (日) 09時13分
小梅さま
近頃の殺伐とした毎日の中、懐かしい祖母の思い出に心が暖まりました。
こちらを訪れるのがすっかり日課になっております。新しい情報、懐かしい風景、これからも楽しみにしております。
投稿: MASA | 2020年5月24日 (日) 09時19分
MASA様。過分のお言葉、有り難うございます。個人的な想い出話しばかりで、他の皆さんには、余り面白味の無い事ばかりで、コメントを寄せる度に忸怩たる思いをしています。ここに集う方々は、直接間接、何らかの形で小樽と関わりのある、或いは小樽に思い入れのある方々だと思いますので、話題や興味、想い出等を共有出来ればと考えています。私も諸他の皆さんのコメント、楽しみながら拝読しています。
投稿: 多摩HT | 2020年5月24日 (日) 13時15分
MASAさん、多摩HTさん、こんばんは。
もちろん、毎日の記事は私が気になった話題を取り上げているのですが、読者の方々のためになったり、懐かしんでもらえるのは、何より嬉しいもので、コメントはとても励みになります。
これからも、よろしくお願いします。
投稿: 小梅太郎 | 2020年5月25日 (月) 00時49分