小樽文学館の臨時休館に伴い期間途中で中止となった企画展「1950年代洋画の復活 大☆映画ポスター展」の様子
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、小樽市の各施設が休館となっています。
その中で、市立小樽文学館もまた、2020年2月29日(土)から3月19日(木)の期間で、臨時休館となっているのですが、本来は2月1日(土)からの企画展「1950年代洋画の復活 大☆映画ポスター展」が、3月8日(日)まで開催されていたはずだったんですよね。
なかなか面白そうな企画展で、2月中に見に行かれた方も多かったと思うのですが、3月になってから見に行こうと思っていた方にとっては、今回のこの事態に、やむを得ないとはいえ、残念なことになってしまいました。
この企画展「1950年代洋画の復活 大☆映画ポスター展」の趣旨については、小樽市HP内の市立小樽文学館のページ「特別展・企画展のお知らせ」に掲載されているので引用させていただきます。
かつて小樽は「映画館の街」であった。大正時代末には10館を数え、多くの映画館が営業停止を余儀なくされた戦争中
の1944年でも小樽では12の映画館が営業を続けた。
戦後、映画は大衆娯楽の最たるものとなり、統制も撤廃された1950年代からはとりわけ洋画の大作・名作が相次ぎ、小樽でも大量の観客を動員した。
1956年から57年にかけてそれは頂点に達し、小樽の映画館は23館となり年間観客動員は約600万人、市民一人が年間30回以上映画館に入場するという「映画館の時代」の全盛期を迎えた。
1960年代から娯楽およびメディアの多様化などにより、単独上映館は減少の一途をたどり、小樽でも2000(平成12)年を最後に姿を消す。
今回は、小樽の映画館全盛時代をしのび、1950年代を中心とした洋画の名作・大作100本のポスターを展示、また当時の映画館で使われていた機材等の資料を陳列する。
小樽市 :特別展・企画展のお知らせ
私ももともと見に行こうとは思っていたのですが、なかなかタイミングが合わず、ようやく行ったのが、なんと、休館となる前日の2月28日(金)だったんです。結果的にギリギリ見ることができたわけです。
館内は撮影OKでしたので、ここからは展示の様子を掲載していきますね。
期間途中で中止になってしまったこの企画展ですが、見に行けなかった方にも、こんな展示だったと雰囲気だけでも伝わればと思います。
これらの保存も見事な数々のポスターは、安藤清継氏のコレクションによるものだそうです。
1950年代を中心とした洋画の名作・大作のポスターということで、個人的にはちょっと前の世代の映画なんですが、もちろん、有名な映画が多く、見たことがある映画もたくさんあって、とても興味深く見入ってしまいました。
他にも様々な映画関連の資料が展示されていたのですが、色も全然褪せてなくて、保存状態が素晴らしいですね。
ということで、残念ながら途中で中止になってしまった、市立小樽文学館の企画展「1950年代洋画の復活 大☆映画ポスター展」の様子でした。
なかなか新型コロナウイルスの感染拡大が収まりませんが、一刻も早い終息を願っています。
※参考
・市立小樽文学館企画展『大☆映画ポスター展』に行ってきました | 小樽観光協会公式サイト「おたるぽーたる」
・小樽文学館
※小樽市 :新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う施設等の臨時休業等について
【関連記事】
・新型コロナウイルスに関して、小樽の状況だけでも触れないわけにいきませんね〜イベントは軒並み中止、街は閑散〜市の施設などの休館情報について
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コメント
小梅様。文学館でそのような特別展が開催されていたのですね。映画のポスターは、なかなか入手が難しいでしょうから、貴重なコレクションの展示ですよね。流石に50年代の映画は、同時代的に観たことはありませんし、60年代のものも厳しいですね。両親が洋画好きなので、小樽市内に沢山映画館があった時代には、週末、よく連れて行かれました。間違っていなければ、大国屋の中にも映画を上映するフロアがあったと思います。その他、東宝、大映、電気館などなど、本当に沢山ありましたね‼個人的には中学の頃からヨーロッパの文化指向兼嗜好だったので、イタリアやフランスの映画をよく観ていました。アラン・ドロン、カトリーヌ・ド・ヌーヴ、マリアンヌ・フェイスフル、ミレイユ・ダルク、ヘップバーンなど王道の俳優女優さん達の作品に思い出がありますね‼フランス映画に刺激されて、実は中学2年の頃からフランス語を勉強し始めたんですよ‼その時に勉強したフランス語、今は仕事でも役立っているんです。映画館の小樽、という時代は遥か彼方の昔になりましたねぇ。
投稿: 多摩HT | 2020年3月 9日 (月) 19時52分
多摩HTさん、こんばんは。
途中で中止になってしまったのは残念でしたが、とても面白い展示でした。
ポスターなど、どの資料も保存状態が素晴らしくて、本当に貴重なコレクションでした。
私が映画を見始めた頃は、すでに映画館の数がだいぶ減りだした頃でしたが、とはいえまだまだ結構な数の映画館はありました。
そんなに映画を見に行っていたわけではないですが、ごく身近な娯楽として、映画が選択肢にありましたね。
フランス映画に刺激されて、フランス語の勉強を!!しかも中学2年!?それが今の仕事にも役立っているとは、すごいですね。
残念ながら、小樽の映画館の時代は、昔のことですね。
投稿: 小梅太郎 | 2020年3月12日 (木) 02時25分