紅葉橋〜昭和10年竣工の趣のある橋。その下流の川沿いの様子も少しだけ【於古発川を下る】
昨年11月上旬に於古発(おこばち)川を上流部の最上町から終点となる運河まで、小樽市内のどこを流れているのか、主に橋をたどって歩き、【於古発川を下る】というサブタイトルをつけてシリーズ化しています。
前回投稿が初音橋〜旧緑小の正門手前に架かる橋【於古発川を下る】で、その続きとなる今回は、その先の「紅葉橋(もみじばし)」の様子です。
※写真撮影が雪の降る前の11月上旬で、現在と風景が違うのでご了承願います。
昭和10年竣工の趣のある紅葉橋の様子
前回の旧緑小の正門手前に架かる初音橋から、於古発川は小樽公園の体育館の裏手を流れてくのですが、しばらくは川に近づくことができず、一旦離れることになります。
そして、次に川の様子を見ることができたのが、緑町の緑第一大通りから花園町に通じる道の途中に架かる「紅葉橋」です。
この辺りは、於古発川が緑町と花園町の境となってるんですよね。
緑町側からくると、紅葉橋を渡ってから、小樽市指定歴史的建造物でもある小樽市公会堂(旧小樽区公会堂)とその先の市民会館に向かっての上り坂になっていますが、この坂は「紅葉橋の坂」としても知られていますね。
公会堂を背景に曲がりながら上っていく紅葉橋の坂の風景は、なかなか味わい深いものがあります。
さて、この紅葉橋ですが、昭和10年9月竣工という古い橋で、街灯も渋くて、なんとも趣のある橋です。
そして、こちらが橋からの上流側の眺め。
そして、こちらが下流側の眺めですが、これがなんとも昭和の香り漂う、とても風情がある眺めで、実はよく知られた眺めでもあるんですよね。
手前から同じ作りの三角屋根の3軒の建物を「佐野貸家」といって、昭和8年(1933年)の建築だそうですが、現役の建物です(参考:「小樽の建築探訪」(小樽再生フォーラム編/北海道新聞社))。
その後、雪が降った2019年12月7日に、ここの写真を撮ったので掲載しますね。
長い年月、風雪に耐えて、今も現役の建物というのが素晴らしいですね。
今回は、さらに紅葉橋から佐野賃貸の方に下りたのですが、川沿いを歩くことができました。
下から紅葉橋を見たところです。
この辺りは、裁判所の裏手で、緑第一大通りから入ってくる道があるあたりです。
この辺りから、於古発川は緑第一大通り沿いから離れて港方面へと流れの向きを変えていきます。
もうちょっと下流に進むと、その先は右手が図書館になります。
ということで、今回は昭和10年竣工の、とても趣のある紅葉橋と、そこから少しだけ下流の川沿いの様子でした。
次回は、その先で図書館横を流れる於古発川の様子です。
※おまけ…こちらは2019年12月7日撮影の紅葉橋の坂の風景です。
※過去にこのような記事も書いていました。
・於古発川を遡る〜紅葉橋から洗心橋まで
※於古発川は河川の種類としては、市が指定して管理する「準用河川」になります(二級河川は都道府県知事、一級河川は国)。
※参考:小樽市 :おたる坂まち散歩 第35話 紅葉橋の坂(前編) (もみじばし)
【関連記事】
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・後楽橋〜道道956号小樽環状線の最上1丁目交差点のすぐ下にかかる橋【於古発川を下る】
・安楽橋〜緑第二大通りの最上町と緑町の境にかかる橋【於古発川を下る】
・睦橋〜最上町と緑町の住宅街をつなぐ道路の小さな橋【於古発川を下る】
・於古発川にかかる最上橋とその周辺の様子【於古発川を下る】
・於古発川の上流部、北照高校近くの様子【於古発川を下る】
・北照高校へ続く最上町のまっすぐで急な坂道
※こんな記事も書いてます。
・【小樽の紅葉2019】紅葉橋の坂の紅葉(10月25日の様子)
・冬のちょっとした風景〜小樽市民会館へ向かって上る「紅葉橋の坂」の風景
・紅葉橋の坂と紅葉橋から見る於古発川に三角屋根の建物が並ぶ風景
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コメント
おはようございます。
朝からいい写真を見せていただきました(^^)
久しぶりの小樽猫ちゃん、、、雰囲気を出していますね。
下から見上げる紅葉橋は私にとって新しい景色です。馴染みのコースでの新しい発見は嬉しいです。
どれだけ歩いても飽きない小樽は体力勝負ですね。
投稿: EKO | 2020年2月 2日 (日) 10時55分
小梅様。紅葉橋の写真、特に下からの眺めはEKOさん同様、初めての眺めで、興味深く拝見しました。小梅さんもそうかも知れないですが(勝手な想像で恐縮です)、個人的には紅葉橋から公会堂と市民会館を仰ぐ、登り坂のアングルが好きですね‼公会堂にも、期間限定の能楽演舞を何回も観に行った思い出があります。市民会館はそれ以上に思い出があり、小5の時には岡本美智子さんのピアノリサイタルに行き、バッハのイタリア協奏曲に感銘して、ピアノの練習に励みました。中2の時には、世界的に有名な、スメタナ弦楽四重奏団のコンサートにも行きましたし、高校時代には、かの井上道義さんの指揮する日本フィルや札幌交響楽団のコンサートにも足を運びました。今の市民会館では、この種の著名な演奏家を招いてクラシックやボップスその他のコンサートは開催されているのですかね?クラシックの演奏家になることを、漠然と夢見ていた中学~高校生の自分を、御写真の中に発見して、照れくさいです(その夢は潰えて大学は総合大学に進学せざるを得ませんでしたが・・・)‼
投稿: 多摩HT | 2020年2月 2日 (日) 15時36分
EKOさん、こんばんは。
小樽猫、久しぶりですね(今でも追いかけているのですが、なかなか…)。
実は、ここ紅葉橋の下に降りて見上げたのは、私も初めてでしたが、いつもの橋を下から眺めるというのも、なかなか新鮮な風景で、いいですよね。
まだまだ知らない風景があると思うと…、ほんと、体力勝負ですね(^^;;
多摩HTさん、こんばんは。
私もここ紅葉橋の下に降りて見上げたのは、初めてでした。
なかなかいいですよね。
いや〜、紅葉橋の坂を公会堂を背景に見上げるアングルは、私もお気に入りで、行くたびに写真に収めてます。
クラシックの演奏家になることを夢見ていんですね!?すごい!!すいません、コメント中の方々は私はよく知りませんが、市民会館は昔は頻繁に大きなコンサートが開催されてましたね。
今は、めっきり大きなコンサートは少なくなりましたが、それでもたまにですが、人気のコンサートが開催されています。
けど、なにより、市民会館は老朽化が問題のようで…
投稿: 小梅太郎 | 2020年2月 4日 (火) 03時04分
小梅様。そうなんですか。市民会館には、昔日の面影が無くなって久しいのですね。著名な演奏家、歌手を招いての大きなコンサートが、たまにしか開催されないのは、高齢化と人口減が止まらない、小樽の現状を反映しているのかも知れませんね。市民会館の老朽化も深刻な問題ですね。現在の耐震基準は、当然、満たしていないでしょうし、建築工法にも免震構造とはなっていないので、懸念されている千島海溝や根室沖の巨大地震が発生したら、倒壊の恐れもありますね。今の市民会館、内部は面白いし、画廊スペースは広くて素敵ですよね🎵あそこのコンサートホールは、実は非常に音響効果が良く、井上道義さんと日本フィルのリハーサルを見せて貰った時に、井上さんが仰っていました。取り壊すにも、或いは改修するにも、高額経費が必要でしょうから、頭の痛い問題ですね。個人的には現在の市民会館を、上手く改修して残して欲しいけど、取り壊したら市民会館の新たに建築せず、マリンホールにコンサートなどを重役する可能性が高いと思います。いつもコメントが長文で済みません。
投稿: 多摩HT | 2020年2月 4日 (火) 06時38分
誤植訂正です。「市民会館の新たに建築せず」は「市民会館を新たに建築せず」、「コンサートなどを重役する」は「コンサートなどを集約する」です。指先が正しい語句に触れる前に、隣の選択肢に微妙に早く触れてしまったようです。
投稿: 多摩HT | 2020年2月 4日 (火) 06時44分
多摩HTさん、こんばんは。
市民会館の実際の状況は分かりませが、高齢化と人口減があると、集客もままならないでしょうね。
老朽化は、本当に緊急な課題のようです。
確かに、建物内部はなんだか素敵ですよね。なるほど、実際に音響効果もいいのですね。
改修するとなると、費用がかかりますし、コンサートはやはり小規模ながらマリンホールへ、というのが現実的なのでしょうかね。
(誤植了解。大丈夫です。長文も問題ありません!!)
投稿: 小梅太郎 | 2020年2月 5日 (水) 03時09分