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2020年1月28日 (火)

洗心橋〜緑町、最上町、入船町(松ヶ枝町方面)に分かれる三叉路の交差点横に架かる橋【於古発川を下る】

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このブログでは、記事をシリーズ化してお届けすることが時々あるのですが、途中で更新が滞ることもたまにあったりします(汗)

で、昨年、雪の降る前の11月上旬に於古発(おこばち)川を上流部の最上町から終点となる運河まで、市内のどこを流れているのか、主に橋をたどって歩き、【於古発川を下る】というサブタイトルをつけてシリーズ化していたのですが…、滞りました。

今回はシリーズ再開ということで、前回投稿はだいぶ前の後楽橋〜道道956号小樽環状線の最上1丁目交差点のすぐ下にかかる橋【於古発川を下る】ですが、今回はその続きとなる次の橋「洗心橋」の様子です。

※写真撮影が11月上旬で、現在と風景が違うのでご了承願います。

洗心橋の様子

道道956号小樽環状線の後楽橋から、於古発川は道道沿いを並行して流れていきます。

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そして、その先の三叉路の交差点で、松ヶ枝町方面に向かう道に架かるのが、次の洗心橋ですね。

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ここの交差点は緑町を通って市街地中心部に向かって真っ直ぐ続くのが緑第一大通りで、交差点からそのまま松ヶ枝町に上りながら抜ける通り(バスの山手線)と、最上町側に曲がって上る通りに分かれます。

(最上町方面)
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(緑第一大通り)
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(松ヶ枝町方面)
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ちなみに、この洗心橋付近では、緑2丁目、最上1丁目、入船5丁目が接しています(松ヶ枝1丁目は山手線のバス通りのもうちょっと先)。

洗心橋は、この交差点の松ヶ枝町方面に向かう道の入り口に架かっていることになるのですが。ほとんど車道の一部で、歩道を歩いて、欄干から下の川の流れを見ないと、橋という感じはしません。

現在の橋はそんなに古くなくて、昭和63年3月の竣工ですね。

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こちらが橋から見た上流側で、横の道路が、後楽橋から下りてきた道道956号小樽環状線ですね。

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下流側を見るには横断歩道を渡ります。

で、こちらが下流側です。

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そうそう、ここからすぐに川下の方へ下りて行くことのできる脇道があって、そこから洗心橋のすぐ下の川の様子を見ることができました。

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洗心橋について

明治の中頃、於古発川や勝納川流域には、精米のための水車小屋が並んでいたそうです。その後、於古発川沿いでは、水量が減ったことから精米所がなくなって、その代わりに様々な町工場が開業するようになります。

そんな中、明治後期に山側の現在の松ヶ枝町に、新しく遊郭ができたのをきっかけに、現在の緑第一大通りが整備されることになり、それが、この界隈の発展の契機となったとのことです。ちなみに、その後に梅ヶ枝町にできた遊郭を北郭と呼び、対してこちらを南郭と呼ぶことになりました。

そして、今回のこの洗心橋ですが、かつて遊郭に向かった男たちの心情と結びつけて語られることもあります。遊郭に向かう男たちが心を洗いに行くのにこの橋を渡ったにか、もしくは、遊んだ男衆たちが、帰りに心を洗って帰ったのか…

※参考
小樽散歩案内(発行:有限会社ウィルダネス)
・新ねっとわーく小樽No.17(2015年12月)「緑町第一大通り」より

おわりに

ということで、久しぶりになってしまったシリーズ【於古発川を下る】でしたが、今回は緑町方面、最上町方面、松ヶ枝町方面(入船町方面)に分かれる三叉路の交差点のうち、松ヶ枝町方面に向かう道に架かる「洗心橋」の様子でした。

次はこの先すぐの、ラルズマートおたる山の手店(旧スーパーチェーンシガ)すぐ横の「千歳橋」の様子です。

※過去にこのような記事も書いていました。
於古発川を遡る〜紅葉橋から洗心橋まで

 


※於古発川は河川の種類としては、市が指定して管理する「準用河川」になります(二級河川は都道府県知事、一級河川は国)。

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コメント

とても趣きのある橋なのですね。
なんか、おとなの小樽ですね。

投稿: ムサママ | 2020年1月28日 (火) 21時36分

小梅様。ムサママ様。洗心橋、そんなに大きな橋ではありませんが、何とも言葉では表せられない雰囲気と佇まいのある橋ですよね。ムサママさんも、小樽にお出での際には、洗心橋界隈を訪問なさって下さい。今の洗心橋は32年前に新設された物ですが、その改築前の洗心橋の事は良く覚えていますよ‼友達が入船町にいたので、産業会館前の停留場から山手循環線に乗って遊びに行く時は、必ず洗心橋バス停を通って行きました。また洗心橋で下車して少し進み、松ヶ枝町方面に入る少し手前に分岐する形で、入船公園を左手に見下ろす坂道がありますよね(今度、この坂道ブログで取り上げて下さい‼)。その坂道を下って、入船公園の入り口前を左に見て通過して、貯金局(まだ有るのですかね?)の所に出て、旧東山中学脇の坂道を上って、桜ヶ丘球場の所に出るコースも、なかなか趣のある散歩コースでした。恥ずかしい話し、博士課程の時に、研究者としてやっていくかどうか悩んで居たときに、この散歩コースを歩きながら、行く末を思案した思い出があるんです‼ほろ苦くも懐かしい若き日の事を振り返る事が出来ました。有り難うございます‼

投稿: 多摩HT | 2020年1月28日 (火) 22時15分

ムサママさん、こんばんは。
名前のいわれを聞くと、なかなか深いものがありますよね。
確かに、なんか、おとなの小樽ですね。

多摩HTさん、こんばんは。
洗心橋は、名前からして、なんだか気になる橋ですよね。
私は以前の橋の様子は全然記憶にないんですよね。残念。
洗心橋から入船公園を左にぐるりと回り、下っていって旧東山中脇の坂道を上って、桜ヶ丘球場に出るコース、なるほど、このルートで散歩されていたのですね。
そして、ほろ苦くも懐かしい散歩コースでしかた。
入船公園を左手に見下ろす坂道からの公園の風景は、何度か掲載したことがあったと思うのですが、機会を見てちゃんと歩いて掲載したいですね。
貯金局(私はこう呼ばれていた頃はほとんど記憶にないのですが)、ゆうちょ銀行小樽貯金事務センターとなって今もあります。

投稿: 小梅太郎 | 2020年1月29日 (水) 03時42分

多摩HT様のコメント、小梅さまの記事とともに楽しく読ませていただいております。小樽の思い出、たくさんおありですね。
小樽のバス路線、ずいぶん変わりましたよ。
山手循環線は山手線となり、本局から南小樽駅前までの運行、お話にあった山手線から左に折れて入船公園へ続く坂道もバスが通るようになり、小樽駅から市役所前を通り,一旦山手線と合流して先の坂を下り入船公園横、天上寺、旧入船交番、入船十字街を通って小樽駅に戻ります。図書館、市役所に行くには便利ですし、起伏があって楽しいコースです。以前はなかった路線が色々できて郊外の方には便利な反面、市内線は本数が減って少し不便になりました。これも人口減少が止まらない小樽では仕方ないことなのでしょうね。

投稿: よいよい | 2020年1月29日 (水) 08時23分

よいよい様。貴重な情報、有り難うございます‼山手循環線に最後に乗ったのは、記憶が無いくらい、随分昔の事になってしまいました。大幅な路線変更があったのですね。ゼミの学生たちは、北海道への憧れも強く、ゼミ合宿を小樽でしようかな、と思ったりしますが、費用の面でなかなか実現化が難しいのが現状です。今年の冬は雪も少なく、暴風雪での航空機の欠航も無くて、北海道に行くには絶好の機会ですが、これから大学入試も本格化する為に、果たせずに終わると思います。私のコメントなぞ、単なる懐古趣味的な、昔は良かった~、というだけの内容の無い「愚痴」に過ぎずお恥ずかしい限りです。過分の御言葉、嬉しく存じます。有り難うございました‼

投稿: 多摩HT | 2020年1月29日 (水) 11時20分

よいよいさん、多摩HTさん、こんばんは。
よいよいさんや多摩HTさんはじめ、こうやって、みなさんからコメントをいただけるのが、とても励みになっております!!
これからもよろしくお願いいたします!!
小樽のバス路線、確かに随分と変わりましたね、
そうだ、昔は山手循環線でしたね。今は基本、折り返し運転ですものね。
それに、入船公園前を通るバスも以前はなかったですね。私はこの路線は乗ったことがないですが、なるほど起伏があって楽しそう。
確かに、バスは市内各所に走ってますが、本数が減ってきてますね。
人口が減ってやむを得ないのでしょうが、せめて路線は維持してもらいたいですね。

投稿: 小梅太郎 | 2020年1月31日 (金) 02時06分

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