野藤坂(のとざか)〜梅ヶ枝町のバス通り(祝津山手線)から上る急で短い坂道
坂の街・小樽には、名前についた坂道がいくつかあります。
地図などに載っているようなよく知られた坂から、地元の方にしか知られていないような坂など、このブログでも、そのいくつかを歩いて紹介したりもしています。
その際、坂道の名前の由来などで参考にさせてもっらっているのが、小樽市HP内掲載の広報おたる連載「おたる坂まち散歩」HTML版です。
※小樽市 :おたる坂まち散歩
先日、そこで紹介されている坂道の中で、なかなか行く機会のなかった、梅ヶ枝町の「野藤坂(のとざか)」を上ってきました。
梅ヶ枝町のバス通り(梅ヶ枝通りや祝津山手線と呼ばれてますね。市道名は「手宮川通線」)の途中、ドラッグストアのツルハのすぐ近くから上っている、短いながらも急でまっすぐな坂道です。
(以下の写真は2019年10月5日撮影で、まだ雪はありません)
(手前を横切る道路がバス通り)
実は、この野藤坂についてはこれまで何度か行ってみたものの、「あれ?この坂道であっているのかな?」と、ちょっと悩んだりしたんですよね。
というのも、この坂の右手に、今はないのですが、もともと目印になる石碑が建っていたそうです。
では、坂名の由来にもつながるその石碑について、小樽市HP内「おたる坂まち散歩」の野藤坂の記事から引用させてもらいます。
梅ヶ枝通りをしばらく行くと、左手に上り坂があり、坂の右手には自然石の立派な石碑が建っています。石碑には「野藤坂(のとざか)」とあり、その背面には「讃故小樽市会議員野藤常太郎(のとつねたろう)君之功績 昭和 14年10月 梅豊町会建之」と刻まれています。
小樽市 :おたる坂まち散歩 第44話 野藤坂(のとざか)
ということで、石碑は議員だった野藤氏の地域への功績を顕彰するために、建てられたものだったようで、それで、この坂道が野藤坂と名付けられたのですね(野藤氏は昭和9年に市会議員(当時は市議会ではなく市会)に当選しているそうです)。
当時は梅ヶ枝通りと平行にある坂の上の道沿いに広がる住宅街に行く上り坂が少なく、この野藤坂のおかげで随分と便利になったそうです。
で、その石碑なんですが、いつ撤去されたのかは分かりませんが、現在はないんですよね。
当初、その石碑を目印に坂道を探したのですが、見つからずに戸惑ったのですが、小樽市HP内「おたる坂まち散歩」に掲載されていた写真を改めて確認して、この坂道が野藤坂だと分かりました。
ということで、梅ヶ枝町の野藤坂についてでしたが、住宅街にあるこのような坂道にも、歴史があるのですね。
※参照:小樽市 :おたる坂まち散歩 第44話 野藤坂(のとざか)
※市道については、小樽市役所(小樽市建設部用地管理課)にて確認させていただきました。この場を借りてお礼させていただきます。
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コメント
小梅太郎さん♪こんにちわ〜
クレール🏠からバス通りに下がらず、崖沿いに歩いて行くと野藤坂にでます。そのまま崖沿いに歩き、角を曲がると急な坂があり、下りると大通りに出てギャベ🍞さんに…私のギャベ🍞行きのコースです。一段高い道なので港も見えてお気に入りです。
投稿: 小樽梅子 | 2019年12月10日 (火) 09時58分
小樽梅子さん、こんばんは。
お〜!!なるほど、あとりゑ・クレールから崖沿いに進むと、この野藤坂の上に繋がるんですね。
そして、そしてそのまま進んでいくとギャベの通りまで出るんですね。
地図確認しました!!景色も良いとのことで、今度ぜひ、行って歩いてみます。
教えていただき、ありがとうございます!!
投稿: 小梅太郎 | 2019年12月11日 (水) 17時46分