南小樽駅はバリアフリー化の工事中で跨線橋は撤去予定〜南小樽駅の景色を残すことができないかと市民有志が署名活動中
現在、JR南小樽駅では、バリアフリー化の工事が行われています(以降はいつものように“南樽駅”と呼びますね)。
もともと「南小樽駅周辺地区バリアフリー基本構想」というのが2017年に策定され、その中で南樽駅のバリアフリー化も計画され、すでにトイレが綺麗になり、多目的トイレも新たに設置されています。
そのバリアフリー化の一環で、エレベーターの設置や跨線橋が架け替えられる予定になっていて、その工事が進んでいるのですが、ここで気になるのが、古いながらも味わい深い風景を見せてくれている、現在の跨線橋の存在です。
エレベーターを併設予定の新しい跨線橋が、現在の改札の位置からホームに向かって斜めにかけられる予定で、その新しい跨線橋ができると、現在の跨線橋は撤去されるということなんですね。
ちなみに現在、工事に伴い列車の停まる位置が変更になり、ホーム上の通路が変更になっているので注意です(仮通路は令和2年7月までの予定です)。
現在の南樽駅の駅舎は、昭和33年(1958年)にできた古いものですが、その佇まいがとても趣があります。ただ、エレベーターはありませんし、実際に利用するにあたっては、何かと不便があるというのも事実なんですよね。
以前の記事「南小樽駅のバリアフリー化の工事が本格的に始まったようです。で、あの味わい深い跨線橋が…」でも書いたのですが、バリアフリー化で駅が利用しやすくなるのは、とても大切で嬉しいことですが、それとは別に、あの跨線橋がなくなってしまうことに対して、なんとも寂しい気持ちになるのも正直なところです。
市民有志が南小樽駅の景色を残すことができないかと署名活動中
南樽駅の跨線橋撤去に関しては、多くの方の想いがあると思うのですが、そんな中、小樽在住で小樽を拠点に活動しているミュージシャンの花男さんを中心に、小樽市民の有志が南小樽駅の景色を残すことができないかと、11月から署名活動を始めています。
花男さんは、もちろん駅のバリアフリー化には大賛成とのことなんですが、跨線橋を取り壊すのではく、補強などして残すような方向にできないか、そして、なんとか現在の南小樽駅の景色を残すことができないか、という思いで署名を始めたとのことです。
花男さんの想いは、オフィシャルブログにて、詳しく書かれています。
・*みなさんへご協力のお願い* | 花男オフィシャルブログ「花男のはなたれ日記」Powered by Ameba
※こちらも読んでみるといいかもしれません
・南小樽駅の風景を守りたい。 | 花男オフィシャルブログ「花男のはなたれ日記」Powered by Ameba
このことは、2019年11月19日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄や小樽ジャーナル「南小樽駅の風景を残して!市民が署名活動」でも取り上げられました。
署名は、11月1日からネットの署名サイトChange.orgで行われています。
→満開の桜と古い跨線橋~私たちの「南樽駅」の風景を残してもらえませんか? · Change.org
※署名後、有料300円での拡散の案内が表示されますが、有料支援はぜず賛同のみでも大丈夫とのことです。
署名は12月末まで集めて、2020年1月早々にJR北海道と小樽市に届ける予定だそうです(花男さんのサイトによると、署名用の紙面データもあるそうです)。
工事はすでに始まっています。できるだけ早くバリアフリー化を望む方は多いでしょうし、署名に反対意見もあるでしょう。いまさらという声もあるかもしれません。
それでも、もし何かいい方法があればと、こうやって行動を起こすこと、そして、南樽駅の跨線橋のある風景への想いを伝えるということは、大切かもしれませんね。
花男さんの行動力は、すごいなと思います。
スポンサーリンク
| 固定リンク
« 12月3日・4日の小樽は厳しい寒さで雪も積もってます〜4日は最低気温マイナス7.3℃、積雪深14cmを記録 | トップページ | 稲穂大通りのLive Cafe & Dining Bar「A.LIVE」が移転するとのことで、現店舗はすでに閉店してます »
「 小樽の駅」カテゴリの記事
- なるほど!!これが噂の朝里駅にある行き止まりの自動改札機か!!(2018.10.17)
- すぐ目の前が海でのどかな雰囲気が漂う無人駅「朝里駅」の様子(2018.10.18)
- 冬のちょっとした風景〜小樽築港駅と連絡通路のマリンロードから(2018.01.08)
- 跨線橋も渋く小さな駅舎が可愛い無人駅の「塩谷駅」の様子(補足として塩谷地区について)(2017.09.21)
- 古い駅舎がとても趣あるJR南小樽駅の様子〜この古いけど味わい深い駅舎は今後どうなるのかな(2017.09.10)
コメント
南樽駅のバリアフリー化工事、確かに60年近く前に造られた駅舎なので、老朽化し、現在の耐震基準からも、構造力学的に不安面も多いですね。南樽の駅舎を見るたびに、もし震度5強の揺れに見舞われたら、跨線橋は大丈夫なのか、と心配していました。その跨線橋あっての南樽駅の景観ですので、なんとか保存して貰いたいですね‼例えば、些か見映えは悪くなりますが、稲穂小学校からJRの線路上を跨ぐ、稲穂橋のように、外側から補強材を取り付けて、耐震強度を上げるのも、一つの方法だと思います。 また保存後の利用法が問題視されるのは、不可避ですけど、その場合、現在の跨線橋を GALLERYとして活用し、左右の壁面に、住吉神社や水天宮など、南樽駅界隈の写真を展示するなどして再利用という手もあります。小梅を離れる事になった時、色々と市内の風景や景観を思い出しましたが、その大切なノスタルジーの一つに南樽駅界隈の景観と、跨線橋が存在しています。
投稿: 多摩HT | 2019年12月 7日 (土) 05時02分
多摩HTさん、こんにちは。
実際の問題として、南樽駅は老朽化も進み、エレベーターなどもないため利用者にとって不便で、バリアフリー化の工事は急がれるところではあるんですよね。
ただ、それとは別に、跨線橋を含む南樽駅の景観が、多くの方にとって大切な想いのある風景であるというのも、事実だと思います。
何かアイデアがあって、いい方向に進むといいのですが…
投稿: 小梅太郎 | 2019年12月 9日 (月) 13時53分