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2019年10月 5日 (土)

忍路から蘭島に抜ける観音坂を歩いてきました

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※当記事は、未投稿だった2017年7月6日作成の記事を加筆・修正して新規投稿しました(2019年10月5日)。写真は2017年7月2日撮影です。

先日、忍路地区にいった際、忍路から蘭島に抜ける観音坂を歩いてきました。

観音坂は、忍路半島の西側の岬(ポロマイ岬というそうです)に続く尾根を越えて蘭島へと抜ける、峠越えのように上って下る坂道です。

この観音坂につていは、小樽市HP内広報おたる連載「おたる坂まち散歩」に記載されているのを見てその名前を知ったのですが、小樽の西にある忍路には、年に何度か行くことがあるものの、なかなかこの観音坂を歩く機会がなくて、今回初めて歩いてきました。

まず、忍路湾近くに忍路神社があるのですが、忍路神社の鳥居の向かいの道路を進み、数軒先を左に曲がると、道路はしばらく緩やかに上りながら真っ直ぐ続きます。

(行った日は忍路神社のお祭りの日でした。正面の道を進みます)
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(ここを左に)
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(しばらく真っ直ぐ続きます)
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ん?もう観音坂は始まってるのか?

いつも思うんですが、坂の始まりって、よく分からないんですよね(汗)

そのうち、その道は右に曲がり、徐々に勾配が急になりつつ、その先でなんだか木々に覆われて山の中に入っていくようです。

(道は右に曲がっていきます)
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(先で道は山の中へ)
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民家もここでなくなり、道が木々に覆われ出すところで舗装道路も終わりで、坂も急になります。

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余談ですが、この民家が終わるところに、 「ーようこそ忍路へー旅人の館 たなか」という看板が下に立てかけてありました。

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かつて、ここに旅館があったのですかね。送迎用と思われるマイクロバスもありました。

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さて、それでは山道となる坂道を上りますが、これがなかなか急で、結構大変です。

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ただ、もっと鬱蒼としているのかと思ったのですが、この時は前を歩いている方もいましたし、道には車のタイヤの跡があったりで、思ったよりは“道”でした。

【補足】(2019年10月5日追記)
この観音坂について、2019年8月に小樽市役所で聞いてきました。
ここは市道で、忍路・蘭島間新道線という名称です。
忍路側からこの観音坂に入った場合、この先で車両通行止めになり、通り抜けはできず、車を停める場所もないので、車では奥に行かないようにとのことです。


(坂道は右に曲がります)
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5分ほど坂道を上ると峠に着いたのですが、そこで左手に入る道があって、そこがちょっとした広場になっています。

(峠で左に入れるようになってます)
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そこには小さな観音堂があって、これがこの坂道の由来となっている徳源寺忍路観音堂なんですね。

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すぐ横には小さな祠があって、観音様が祀られてました。

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※観音堂横の観音坂に通行止めの看板があったのですが、市のものではないそうです(2019年10月5日追記)。

さて、坂道に戻って、ここからは蘭島方面に向かっての下り坂です。

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下り始めると、前が開けて、ん?木々の向こうに見えるのは蘭島の海!?

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お〜!ちらりと蘭島の海が見えてくるのが嬉しいですね。

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途中、畑があちこちにあって、イチゴ栽培なんかもしているようで、農家の方が作業していました。

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最後はくねくねっと坂道は曲がり、目の前にどんどんと開けてくる蘭島の海を見ながら下っていくと蘭島海岸に出ました。

(坂道は左に曲がり)
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(蘭島の海が見えてきました)
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目の前は、お馴染み砂浜の蘭島海水浴場ですね。

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今では歩く人もほとんどいないというこの観音坂ですが、車が普及する前は、この坂道が忍路と蘭島を結ぶ主要道路だったようですね。

振り返って、こちらが蘭島側の観音坂の入り口です。

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あれ?通行止の標識がありますが、すいません、これは歩行者も通行止め?

※小樽市で紹介もしている坂道なので、大丈夫だとは思うのですが…(後日、小樽市に問い合わせたところ、観音坂は市道で通行するのは問題ないとのことです。上記【補足】参照してください。2019年10月5日追記)。

(蘭島側の入り口はここから)
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ということで、忍路から蘭島に抜ける観音坂の様子でした。

※他にも色々と観音坂に関する逸話が、小樽市HP内広報おたる連載「おたる坂まち散歩」に記載されているので、そちらもどうぞ。この観音坂は伊藤整とのも関わりがあるとか。
小樽市 :おたる坂まち散歩 第22話 観音坂(1) (かんのんざか)
小樽市 :おたる坂まち散歩 第23話 観音坂(2)
小樽市 :おたる坂まち散歩 第24話 観音坂(3)

※当記事は、未投稿だった2017年7月6日作成の記事を加筆・修正して新規投稿したものです。

※市道の名称や位置は、小樽市役所の建設部用地管理課にて教えてもらいました。さらに今回は新規投稿に際し、道路の通行の可否などについても調べていただきどうもありがとうございました。この場を借りてお礼させていただきます(参考:小樽市 :市道に関することについて)。

【関連記事】
忍路神社の向かいの坂が気になったので、上ってみたけど行き止まりでした

※忍路関連の記事はカテゴリー「忍路地区」にまとめてます。

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コメント

ご無沙汰しております。昼間は綺麗な景色もある道ですが、夜は絶対に歩けなさそうな道ですね。

投稿: ムサママ | 2019年10月 5日 (土) 21時04分

ムサママさん、こんにちは。
確かに、蘭島の海が徐々に見えてくる風景は良いのですが、夜は無理ですね…

投稿: 小梅太郎 | 2019年10月 6日 (日) 05時15分

なんか昔と蘭島側の入り口が歩きやすくて危険防止の柵がついてごつごつした石ころがないです。森みたいのはたいして変わらないけど蘭島駅から歩いて家に帰ってきた事がありました

投稿: 智子 | 2019年10月 6日 (日) 14時46分

連続してごめんなさい。忍路側の入り口付近に畑ありましたがもう笹藪と森になりました。面影ないですね。。

投稿: 智子 | 2019年10月 6日 (日) 14時56分

懐かしいです、観音坂。
小学生のとき、歩いて海水浴場に行ったりしていました。
今も気にはなるけど歩く勇気がなかったのです。
訪ねてくださってありがとうございます!

投稿: ブルーラグーン | 2019年10月 7日 (月) 09時04分

智子さん、こんにちは。
そうですか!蘭島側が昔と変わって、歩きやすくなっているのですね。
忍路側も様子が変わってますか。
やはり、地元の方などは、蘭島側との通り道に使われていたのですね。

投稿: 小梅太郎 | 2019年10月 7日 (月) 15時20分

ブルーラグーンさん、こんにちは。
やはり、蘭島側へ行くときには、ここを通られていたのですね。
確かに、途中が鬱蒼としていて、ちょっと怖いですものね。
実は歩いてきたのは2年前なんですが、ようやく投稿できました。懐かしんでもらえてよかったです。

投稿: 小梅太郎 | 2019年10月 7日 (月) 15時35分

ご無沙汰しております。

今年九月下旬に忍路へ行く機会があり、竜ヶ岬からの帰り道で観音坂を通ったのですが、
名前の由来になったという観音堂、いつの間にか無くなっていませんか?
たしか場所はここで合っていると思うのですが。

【参考】http://www.asahi-net.or.jp/~jm6m-hrd/20190921_kannondo_ato.jpg
※忍路側から入って峠付近(通行止め標識の手前)で左を向いたところをキャプチャ

投稿: てくすち | 2019年11月 1日 (金) 16時57分

てくすちさん、こんばんは。
なんと観音堂が!?
参考写真を見るとないですね。
すいません、当記事は本文中にも記載してるのですが、2017年7月作成(写真撮影)のもので、その後の様子は未確認でした。
情報は持ってないので、機会があれば、私も様子を見に行きたいです。
今回も、貴重な情報をどうもありがとうございます。

投稿: 小梅太郎 | 2019年11月 2日 (土) 04時07分

やはりそうでしたか。映像を残しておきたかったのですが、残念です。

二年越しの未発表記事を投稿したら、その二年の間に坂のシンボルが
消滅しているとは皮肉ですね。一体何があったんでしょうかね。

投稿: てくすち | 2019年11月 2日 (土) 19時36分

てくすちさん、こんにちは。
ほんとうですね。せっかく投稿したのになんとも…
それにしても、どうしたんでしょうかね。

投稿: 小梅太郎 | 2019年11月 4日 (月) 10時34分

こんにちは。

観音坂はかつての通学路、その写真が懐かしいです。
中学生時代・・・40年位前になりますが
蘭島の同級生の家で暗くなるまで遊んで
一人で暗いその観音坂を通ったことがありました。
当時は観音堂の所で首の無いお化けが出るとの
噂があり、友達の手前引き返せず怯えながら
帰ったことがありました。

田中さんも廃業し・・・
観音堂(昔は降霊みたいなこともしてましたねぇ)もないんですねぇ

投稿: 猫之助 | 2020年4月10日 (金) 20時50分

こんにちは。

今は東海地方在住で
このブログを思い出し故郷の記事を読んだら
懐かしくてコメント書いたら
そういえば過去に「ぐち猫」の名前で
同じコメントをしてました・・・ははは。
失礼しました・・・。


投稿: 猫之助 | 2020年4月10日 (金) 21時26分

すいません・・・追記

過去記事を読んで懐かしんでいたら
コメントに「ネコドマリ」があって
気になって追記します。

かつては忍路側から観音坂を上がり
頂上の左に観音堂とお地蔵さんが二体
頂上の右側に一本道がありその先にネコドマリがありました。
確かにそこには一軒家がありまして
子供の頃は遠足場所になっていましたね。
その一本道の途中に神社の向かいの坂からの
道と合流してました。
その頃はその一本道は両脇に大きな気はなくて畑と
笹があるくらいで蘭島も忍路湾も見えました。
ただ蘭島側にネコドマリという浜があって
先ほどの一本道から坂を下ってたどり着いてました。
その辺りには高い木がありアケビとか実がなってたような気がします。
観音堂の周りに高い木はありましたが
笹薮は密集していなかったので
観音堂の裏で昆虫採集をしてましたよ。

以上、これで終わりにします・・・失礼しました。

投稿: 猫之助 | 2020年4月10日 (金) 21時45分

猫之助さん、こんにちは。
あっ「ぐち猫」さんでしたか!!
以前のコメントも読み返させていただきましたが、いつも貴重な、そして興味深い情報をどうもありがとうございます。
通学路として通っていたんですよね!
昔には、そんな怖い噂があったのですか。
いや〜、確かに、この道は夜は怖いでしょうね(昼でも1人では…)。
当時は、このあたりももう少しあちこち動き回れたようですね。
ネコドマリは、やっぱり興味深いですね。
この記事でまた、懐かしんでもらえてよかったです。
忍路には、毎年何度か行っているので、また何かありましたら、よろしくお願いいたします。

投稿: 小梅太郎 | 2020年4月11日 (土) 19時06分

確か観音堂は祖母が管理者でお参りする人に鍵を渡して終了したら鍵を預かるみたいでした。その後管理者が変更されて高齢化して塩谷の徳源寺に返還したと聞いたような

投稿: 智子 | 2020年4月15日 (水) 06時41分

智子さん、こんばんは。
なんと観音堂はお祖母様が管理者だったのですか!!
なるほど、そのような経緯があるのですね。

投稿: 小梅太郎 | 2020年4月17日 (金) 00時13分

こんにちは。はじめまして
某動画サイトで観音坂の動画を見て、猫泊の話題が出たので検索してみたところ、こちらの記事を見つけたので書き込ませていただきます

コメント欄で猫泊にあった一軒の家のお話が出ておりましたが、それは私の曾祖父母が住んでいた家です
過去の記事で他の方も仰っていたとおり、北大施設の横にある小道を使い、私も家の跡を見に行ったことが何度もあります
台風の影響で道が倒木で塞がれてしまい、残念ながら現在は行くことが困難になってしまっています
なので、こちらで猫泊の話題を見つけて嬉しくなってしまい、書き込みさせていただきました。ありがとうございます✨

投稿: ねんねこ | 2024年11月26日 (火) 20時56分

ねんねこさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
この記事にはゆかりの方のコメントがたくさん寄せられ、皆さんからとても興味深い話を聞かせていただいたのですが、そのうちの猫泊にあった一軒のお家は、なんとねんねこさんの曾祖父母様が住んでらっしゃったんですか!!びっくりです。
今が行くことは困難になっているのですね。
この記事を見つけていただき、ありがとうございます。
懐かしんでもらえて、よかったです!!

投稿: 小梅太郎 | 2024年11月27日 (水) 23時28分

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