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2019年9月23日 (月)

小樽市指定歴史的建造物の旧第四十七銀行小樽支店(旧北海道紙商事)

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小樽駅前からの中央通りを運河方面に進み、色内大通りとの交差点を右折するとすぐに、小さいながらもかっちりとしたとても趣のある建物が建っています。

この建物は、小樽市指定歴史的建造物の旧第四十七銀行小樽支店です。

旧第四十七銀行の建物について

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建物概要については、小樽市HP内に記載があるので、引用させてもらいます。

この建物は、色内大通りに面する銀行建築のひとつです。2階建の小規模な行舎ですが、建築当初は、内部を吹き抜けとし、周囲に回廊が設けられていました。正面に4本の大オーダー(円柱)を立て、壁面をタイル張りとする昭和初期の典型的な銀行スタイルで、創建時の姿をよく残しています。
小樽市 :旧第四十七銀行小樽支店

本当に、小規模ながら、壁面のタイル張りと正面の4本の円柱がとても印象的です。

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この歴史的建造物の建築年に関しては、以前は建物前の案内板では(小樽市のHPも)昭和初期と記載されていたのですが、修正されて、昭和11年(1936年)と表記されてます。

ちなみに、こちらは2017年6月撮影で、まだ建築年は昭和初期となってますが…

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(クリックすると拡大します)

こちらは2019年8月撮影で、建築年は昭和11(1936)年となってます。

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いつ、どのように正確な建築年が判明したのか、特にアナウンスはなかったと思うのですが、何か確認できることがあったのですね。

小さいながらも、当時の趣をそのまま残すこの旧第四十七銀行の建物もまた、かつての“北のウォール街”の一角を成していたのですね。

旧第四十七銀行小樽支店の歴史

第四十七銀行小樽支店は、明治40年(1907年)に設置され、昭和15年(1940年)に十二銀行に合併しています(昭和14年という記述もあり)。

その後、その十二銀行と中越銀行、その他の2行との合併により、昭和18年(1943年)に、現在の北陸銀行が設立されています。

中越銀行といえば、メルヘン交差点にある「銀の鐘1号館」の建物が「旧中越銀行小樽支店」ですね。

上記銀行はいずれも本店は富山です。今も北陸銀行は小樽では利用者も多いと思いますが、なるほど、北前船の頃からの、小樽と富山のつながりの深さを感じますね。

※参照
ほくぎんの歴史|ほくぎん歴史ミュージアム|北陸銀行のご案内|北陸銀行
・「おたる案内人テキストブック」小樽観光大学校運営委員会編(商人:コラム「加越能資本の銀行」より)

※参考
第四十七銀行 - Wikipedia

旧第四十七銀行の建物の現在

ところで、この建物は以前は北海道紙商事という会社が入っていたのですが、すでに撤退していて、現在は、小樽の不動産会社の(株)渋谷建設が入っています。

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ちなみに、平成15年(2003年)に、北海道紙商事の社屋として、第15回小樽市都市景観奨励賞を受賞してます。

下の写真が、北海道紙商事の看板が掲げられていた頃のものです(2012年4月25日撮影)。この頃はすでにシャッターが閉まりっぱなしだったと記憶してます。

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(この写真は、2013年6月10日撮影)
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入り口上の看板は、現在は「第四十七銀行小樽支店」になってます。

(こちらは、2013年8月25日撮影)
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おわりに

ということで、小樽市指定歴史的建造物の旧第四十七銀行についてでしたが、こうやって、歴史ある建物が現在も使用されているというのは、とても嬉しいことですね。

実はこの建物については以前も投稿したことがあるのですが、建物についての情報が新しくなっていて、過去記事が現状と異なってきたので、改めて紹介記事を書いてみました。

※参考
トピックス(色内大通り 北海道紙商事株式会社)(小樽學のサイトより)
渋谷建設オフィシャルサイト

 

【関連記事】
以下の過去記事は、情報が古いのでご了承を(記録記事として削除せず残しています)。
旧第四十七銀行小樽支店(北海道紙商事)
歴史的建造物の「旧第四十七銀行小樽支店」の建物に期間限定の店舗が入ってました

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歴史的建造物 銀行」カテゴリの記事

コメント

日本陸軍の憲兵隊の小樽支部がここに有りました。隊長は少佐だった。

投稿: ヨタハチ | 2019年9月26日 (木) 21時36分

ヨタハチさん、こんばんは。
なるほど、そのように使用されていた時期もあったのですね。

投稿: 小梅太郎 | 2019年9月28日 (土) 00時44分

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