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2019年8月 3日 (土)

塩谷の徳源寺前を上って塩谷駅へと通じる「停車場の坂」

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国道5号線で小樽市街地方面から塩谷地区に入ると、国道沿いのバス停「塩谷」のちょっと先に交差点があります。

ここを左に曲がると、坂道になっていて、すぐに徳源寺というお寺が右に建っているのですが、その坂道はその先までずっと続いています。

この坂道には、「停車場の坂」という名前がついているんですよね。

こちらが、国道5号線の徳源寺に入る交差点。
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交差点からすぐは、坂道は曲がりながら上っていて先は見えません。
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右手の徳源寺の門柱から続く長い塀に沿って続く坂道は、さらにそのずっと上まで続いています。
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停車場の坂について

この停車場の坂については、今はそのように呼ぶ人も少ないそうですが、坂を上っていった先に、塩谷駅があることから、そう呼ばれるようになったとのことです。
※参照:小樽市 :おたる坂まち散歩 第47話 停車場の坂(前編) (ていしゃばのさか)(小樽HP内)

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そうなんです、この長くて急な停車場の坂を上って行くと、切り割りになった丘を越え、一旦少し下ってからまた上りになって、その先に塩谷駅があるんですね。

JR塩谷駅は、海沿いを走る国道5号線からは随分と内陸に入った場所にポツンとあって、現在は、小樽市街地と塩谷間は、車やバスで国道5号線を通って行くことが多いでしょうから、塩谷駅利用する機会はあまりないかもしれません。

ただ、車の普及前は街に出るには鉄道を利用するのが一般的で、当時は多くの方がこの停車場の坂を上って塩谷駅に向かったそうです。

塩谷に住んでいた、小樽ゆかりの文学者・伊藤整も、この坂道を歩いて塩谷駅から庁立小樽中学校(現小樽潮陵高校)と小樽高等商業学校(現小樽商科大学)に汽車通学していたそうですよ。

停車場の坂を歩いてみる

※これ以降の写真については、2017年9月に撮影したものなのでご了承を。

以前(2年ほど前なんですが)、この停車場の坂をJR塩谷駅側から歩いたことがあったのですが、その時はブログに掲載するタイミングを逃してしまったので、ここで改めて坂道の様子を掲載したいと思います。

塩谷駅を降りると、すぐ前には最上町から山側を迂回してくる道道956号小樽環状線が通っていて、この道路はそのまま国道5号線に通じているのですが、停車場の坂へは、すぐの交差点を谷に下りて行くように曲がります。

(JR塩谷駅)
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(塩谷駅前の道道956号小樽環状線)
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(交差点を右に下りていく)
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すぐある塩谷川を渡ると、今度は上り坂になり、右手には地層が見えてきます。

(塩谷川を渡ります)
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(塩谷川)
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(上り坂になり、右手に地層が見えます)
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振り返るとこういう眺め。向こうに塩谷駅の跨線橋が見えます。

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曲がりながら坂道を上って行きます。

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実際に、どこからどこまでを停車場の坂と呼ぶのかは定かでないのですが、この坂道も“停車場の坂”なのかな!?

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振り返ってみたところ。

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そうそう、先ほどの川を渡るところにも標識があったのですが、ここの坂には勾配は8%が標識が立ってます。

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で、切り割りになった丘を越えると、前の視界が開けて、今度は下り坂になります。

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坂の上の方には勾配15%の標識が立っていて、なかなか急な坂道です(よく知られた船見坂で勾配15%と16%の標識が立ってます)。

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この坂道が、徳源寺前から続く長い坂道で、ここが停車場の坂というのは、イメージしやすいですね。

(振り返って、今越えた切り割りを見たところ)
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ここから結構下っていきます。

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そして、徳源寺まで下ってきました。

(振り返って見たところ)
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すぐ先が国道5号線ですね。

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(徳源寺の門柱)
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この停車場の坂は、歩いてみると結構長いですね。

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おわりに

ちなみに、徳源寺は本堂が小樽市指定歴史的建造物でもある、とても古く歴史のあるお寺なんですよね。

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もとは文久2年(1862年)に、今より海寄りの場所に創立され、現在の本堂は明治30年(1897年)の建築とのことです。

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また、境内には大きなクロマツとイチョウがあって、小樽市の保存樹木に指定されています。

※参照
小樽市 :徳源寺本堂
小樽市 :保存樹木等の指定 一覧

ということで、今回は国道5号線から入って、徳源寺前を通って塩谷駅へと通じる、停車場の坂についてでした。

かつてはこの坂道に、多くの人が行き交っていたのですね。

※参照
小樽市 :おたる坂まち散歩 第47話 停車場の坂(前編) (ていしゃばのさか)
小樽市 :おたる坂まち散歩 第48話 停車場の坂(後編)

※以前、サイト「おたるくらし」に次のような記事を寄稿してます。
塩谷駅に向かう停車場の坂 | ここかしこが慕わしいまち

【関連記事】
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