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2019年7月17日 (水)

鎮守の森に囲まれた塩谷神社に行ってきました〜新しくなった第二鳥居と小樽市指定の保全樹林

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先日、塩谷神社に行ってきました。

小樽中心街方面から国道5号線で塩谷地区に入ると、道路沿いのちょうどバス停「塩谷」前に朱色の灯籠があって、少し入ったところに同じく朱色の鳥居が立っています。ここが塩谷神社です(文末に地図を掲載しました)。

なかなか塩谷地区には行く機会がないのですが、行った日は塩谷神社の例大祭で、実はその日に合わせて行ってきたんです。

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ただ、例大祭の話はまた別途ということで、今回は塩谷神社について紹介しようと思います。

※写真については、過去(2017年9月)に撮影したものも含まれています。

塩谷神社について

塩谷神社に到着すると、鳥居とその横には石碑が建っているのですが、そこに記されている塩谷神社の「塩」の文字には、旧字体の「鹽」を用いているんですね。こちらが正式なのかな。ただ、ここでは普段あちこちで用いられている「塩」の表記にしますね。

(ここから2017年9月撮影写真)
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国道沿いの鳥居からは、坂道の参道がまっすぐと続いているのですが、そこからは社殿の姿を見ることはできません。

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ちなみに、参道奥にある社殿がこちらになりますが、そもそも塩谷神社とは!?ということで、まず最初に、ちょっと調べてみた塩谷神社についてです。

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海がある塩谷もやはりかつてはニシン漁で栄えた地区ですが、塩谷神社について、忍路郡郷土誌(昭和32年発行)の中に、寛政2年(1790年)というかなりの昔に、当時この一帯のオショロ場所請負人だった西川家の西川准兵衛という人が塩谷の別の場所に創設した、といった内容の記載がありました。
※参考:忍路郡郷土誌(発行:塩谷村役場 昭和32年発行)

そして、もう少し調べていたら、公式かどうかは分からないのですが、塩谷神社のサイト(→鹽谷神社 鹽谷神社について)があって、そちらによると、創立はさらにその前の延宝2年(1674年)、西川伝右衛門が開いたニシン漁場の番屋内の神殿に、京都・伏見稲荷大社から分霊を勧請し奉斎した事に始まる、といった記述もありました。

手元にその他の公的な詳しい資料がなく、それ以上は分かりませんでしたが、いずれにしても、相当歴史のある神社であるのは間違いないですね。

塩谷神社第二鳥居の再建

さて、坂道の参道に入って最初の鳥居をくぐると、そのすぐ先にもう一つ鳥居が見えます。

(ここからは、2019年7月14日撮影の写真)
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実はここの第二鳥居は、老朽化により5年前(2014年)に撤去されていたのですが、今年(2019年)6月27日に再建されたんですよね。

(ピカピカですね)
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(令和元年六月吉日建立と書かれてます)
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(塩谷神社御創祀350年記念事業の一環とのことです)
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7月1日には清祓(きよはらい)式が行われたそうで、7月13日・14日に行われた例大祭にも間に合いました。

※参照ニュース:2019年7月3日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄

参道を歩く〜塩谷神社の保全樹林

第二鳥居をくぐってからは、坂道になっている参道がその先で木々に覆われていて、まるで森の中に入って行くようです。

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まだ、社殿がよく見えませんね。

木々に囲まれた、静かでひんやりとした参道を上っていくと階段があります。

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これを上った先に、社殿が建っているのですが、周囲の木々はさらに鬱蒼としています。

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実はここ塩谷神社周辺に広がるこの雑木林は、小樽市の保全樹林に指定されているんですよね。

階段手前には、案内板もあります。

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小樽市HP内に保存樹木等の指定一覧があり、案内板と同内容の解説が掲載されているのですが、それによると、塩谷神社の自然林は推定樹齢250年〜300年のハルニレやカエデなどが中心で、樹高は約25m〜30mあるそうです。
※参照:小樽市 :保存樹木等の指定 一覧

(振り返って見たところ)
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そして、階段を上って。

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こちらが塩谷神社の社殿ですが、このあたりの木々もすごいですね(この時は例大祭でした)。

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(階段の上から振り返って見たところ)
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これはまさに、鎮守の森といった雰囲気です。

塩谷神社の社殿の様子

それでは、上ってきた塩谷神社の社殿の周囲の様子です(ここからは、また2017年9月撮影写真です)。

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が、ちょっと調査不足で、現在の社殿の建築年や、周囲に碑などもいくつかあるのですが、詳細は未確認です。すいません。

なので、写真中心に掲載していきます。

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社殿はこじんまりとしてますが、とても歴史を感じさせますね。

(慰霊殿創立の碑)
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(慰霊殿)
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おまけ〜塩谷神社へ今回はバスで

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今回、塩谷神社へはバスで行きました。

バスだと、小樽駅前広場の左側から国道5号線に出たところにあるバス停から塩谷線・余市線に、駅前バスターミナルからだと5番乗り場から余市線・積丹線に乗り、バス停「塩谷」で降りれば、目の前が塩谷神社です。

料金は塩谷までは片道220円です(2019年7月現在。均一区間はバス停「塩谷」または塩谷線なら「塩谷海岸」まで)。

おわりに

塩谷神社の例大祭では、明治初期から神輿渡御行列の花形として伝承されている松前奴(やっこ)という行列があるんですよね。それを含めた例大祭の様子は、また別の機会に紹介したいと思います。

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ということで、なかなか行く機会がないものの、とても歴史のある塩谷神社の様子でした。

※塩谷神社につては、私も参加する「おたるくらし」に投稿してました。
塩谷神社の鎮守の森 | ここかしこが慕わしいまち

【関連記事】
※塩谷地区の記事は、カテゴリー「塩谷地区」にまとめてます。


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塩谷地区」カテゴリの記事

コメント

はじめまして!
今は関東圏に住んでいます。
バスに乗る際「塩谷」は通過ばかりで降りた事はなかったと記憶してますが…こんな素敵な神社があるとは知りませんでした!
もったいなかった…
いつか帰省した時に行ってみようと思います!

投稿: 船見坂 | 2019年7月20日 (土) 11時18分

船見坂さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
塩谷神社は、国道沿いに鳥居は見えるものの、奥の社殿は見えないので、このような神社があるというのは、分からないですよね。
船見坂さんは、現在、関東圏に住まわれているのですね。
帰省の際に、機会があれば行ってみてください。
このブログは、小樽関連の話題のみをほぼ毎日投稿しています。
ぜひ、また当ブログをのぞきにくてください!

投稿: 小梅太郎 | 2019年7月21日 (日) 11時51分

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