ニュースより/人口減少が続く小樽市〜2019年1月1日時点の住民基本台帳に基づく人口動態調査から
残念ながら、人口減少が続くここ小樽市。このブログでも時々、人口減少関連のニュースを取り上げるのですが、2019年7月11日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄に、総務省が7月10日に発表した、2019年1月1日時点の住民基本台帳に基づく人口動態調査のニュースが掲載されていました。
ニュースは後志管内全体のもので、その中で人口減が続く小樽市は、2019年1月1日時点で日本人人口が11万5,898人で、前年比2,456人減で前回調査の減少数(1,866人)を上回ってしまいました。外国人を含む総数は11万6,529人です。
ニュースによると、小樽は転出が転入を上回る社会減総数が993人と、全国の市で10番目に多く、若い人が進学や就職で札幌に流出する傾向が止まらないとのことで、行政も色々と手を打っているようですが、これはなかなか難しい問題ですね。
後志管内としては、ニセコ地区にリゾート関連で外国人住民が増えていて、倶知安町では日本人と外国人を合わせた総数で増加、ニセコ町では日本人人口、外国人を含む総数ともに増加してるんですね。あと、真狩村も増加しているとのことです。
ちなみに、小樽市の人口は小樽市HP内の「小樽市 :小樽市の人口」で確認できるのですが、それによると、令和元年6月末時点での人口は11万5,398人(うちうち外国人623人)と発表されています。
う〜ん、人口の減少に歯止めがかかりません…
【関連記事】
※最近の小樽の人口関連の記事。
・ニュースより/道内人口2045年には138万人減で約400万人に、小樽は半減で衝撃の6万人。高齢化も進行
・ニュースより/小樽市の人口減少が止まらない。今度は北見市に抜かれて道内9位に(2018年2月末現在)
・ニュースより/小樽市の人口がついに12万人を割ってしまいました(2017年5月8日現在の速報値)
ランキングに参加しています。
にほんブログ村
スポンサーリンク
| 固定リンク
« フリーペーパー「小樽チャンネルマガジン」2019年7月号(Vol.44)が発行・順次配布!!連載中の町を歩くシリーズ、今回は若松町 | トップページ | 小樽にもタピオカドリンク専門店ができた!!〜「琥珀-KOHAKU-小樽都通り店」が2019年7月20日にオープン(まだ行ってませんが…) »
「ニュース」カテゴリの記事
- 祝津漁港にて群来が見られたそうです(2019年3月11日)(2019.03.13)
- ニュースより/今年も小樽の沿岸にニシンの群来(くき)がやってきた(2019年2月20日のニュース)(2019.02.22)
- ニュースより/2019年の「おたる運河ロードレース」はハーフが中止に(2019.03.11)
- ニュースより/JR南小樽駅の多目的トイレやエレベーター設置などのバリアフリー化が2020年度に完成予定(2019.03.07)
- 観光の街・小樽の顔「2019ミスおたる」の2名が決定(2019.03.03)
コメント
小梅太郎さん、おはようございます。
人口が減る理由として、実は個人的には、JR・高速バスの運賃値上げと運行本数の削減も結構関係あるのではないかと思っています。
自分が小樽の実家から札幌の大学に通っていた15年前を思い出しますと、JRでは小樽行きの最終の快速が札幌発20:44までありましたし、北大経由高速おたる号はどの時間帯にも2本ずつありましたし、うちから小樽駅に出る市内線の本数も今よりかなり多く、時刻表を見ていかずともあまり待たずにバスが来る時代でした。
小樽市内線の運賃は200円でしたし、高速バスは590円、JRは620円だったと思います。
先日帰省したときに、小樽駅においてあった10月以降のJR運賃についての冊子を見ましたところ、小樽~札幌の運賃が750円になるとのこと。今は市内線も220円ですよね。
そうすると、小樽駅まで市内線→札幌までJRで通学するならば往復1940円。月に20日往復する交通費を考えると、安いワンルームを札幌に借りるのと変わらないか高くつくと思います。
それに加えて、市内線の本数減、北大経由高速おたる号の本数も減り、札幌発の小樽行きの快速の最終も19時台に繰り上がっています。
かかるお金が同じくらいで、札幌滞在時間が増えるのならば、札幌に通勤・通学している人が札幌に引っ越したくなるのも分かるような…。
誰のせいでもないとはいえ、知っている街の元気がなくなっていくのは寂しいものですね。
投稿: まかろん | 2019年7月21日 (日) 12時10分
小梅太郎様。まかろん様。私が小学2年時の小樽の人口は約20万人で、以降、じわじわと右肩下がりに減少して、現在に至っている筈です。まかろんさんのご指摘にある、交通アクセスの問題も、例えば小樽市外から小樽商大に通う学生の札幌住まいを加速させた事でしょうね。それ以上に、小樽には、代々続く「家業」はあっても「企業」が無いことや、地元青年会議所及び商工会議所の構成員も、観光で有名になれば人も来てお金も落ち、小樽の知名度も上がって何とかなるだろう、との楽観的な思考が強かったこと、また、実際に移住を前提に考えても、小樽駅や南樽駅など拠点駅周辺に生活用品や食糧などを、ある程度の量と種類をまとめ買い出来る施設が少なく、あっても脆弱であること、等も若者の小樽定住離れをもたらす事になっていたのでは、と思います。
投稿: 多摩HT | 2019年7月22日 (月) 20時58分
素敵ないい街なのになぁ。
投稿: ムサママ | 2019年7月22日 (月) 20時58分
長くなりましたので、続きを改めて書いてみます。抜本的な解決策となると、私も直ぐに名案は思い付かず、やりきれ無いのですが、まず若者の定住定着に対しては、小樽でなければ、というような企業や仕事、研究が打ち出せない限り、難しいのかな、と思います。小樽商大が現行の商学部単科大学から、文系の複合大学として学部学科を増設すれば、少なくとも在学期間中に限定されるとは言え、現状よりも大勢の学生が小樽に集まる可能性は出てくるでしょう。一方で企業となると、冬場の交通事情や厳しい気候を考えると、本州からの誘致も難しいでしょうから、構造的な解決は困難かもしれません。残りの解決策として、例えば鳥取県が推進して成功しているように、U ターンとI ターンでの移住者を地道に増やして行くしか無いのかな、と思います。小樽には後継者不足に陥っている農林水産業者や、手仕事の職人さん等がいる筈ですので、それらの職種への呼び掛けも積極的にして貰いたいですね。その為にも、市関係者のみならず小樽市民も、小樽ー北海道という固定された枠組みや視点を脱して、本州の移住推進戦略を学ぶなどして、より広く柔軟な思想、そして多様な視点を持つ必要があると思います。地味であっても、キラリと光るモノがある小樽になって貰いたいと強く願っています。
投稿: 多摩HT | 2019年7月22日 (月) 21時15分
まかろんさん、こんにちは。
なるほど、確かに以前に比べて、札幌間のJR・高速バスの運賃は値上がり、市内バスも含めて運行本数もずいぶんと減ってますよね。
以前は選択肢のひとつになっていた、小樽から札幌への通勤・通学というのは、今は現実的ではなくなってきてますね。
となれば、若い人中心に、何かと便利で情報が溢れる札幌に住むという流れになりますよね。
せめて、なんとか小樽が元気であってもらいたいですね。
ムサママさん、こんにちは。
そうなんですよね。
街はとても素敵なんですけどね…
多摩HTさん、こんにちは。
そうですよね。かつて小樽の人口は20万人を超えたこともあったんですよね。
観光客の数は増えて、国内でも屈指の観光都市として名前も知れるようになりましたが、残念ながらそれが人口増加には繋がってはいません。
関係者の皆さんも、色々と方策を考えているとは思いますが、有効な手立てはなく、実際に、これは全国各地で直面している難しい問題でもありますよね。
後継者不足の業種に関しても、確かに、そのまま放置しておくと、小樽らしい産業の衰退にも繋がっていくでしょうから、絡めた対策も望まれますね。多くの老舗と言われるお店がそうですよね。
いつまでも、元気な小樽であってもらいたいですし、少しでもいい方向に向かってもらいたいですね。
投稿: 小梅太郎 | 2019年7月24日 (水) 14時25分