蘭島海水浴場の海岸近くに建つ「北海道海水浴場開設発祥之地」の碑
5月に列車で蘭島に行ったのですが、その際、蘭島の海にも行ってきました。
小樽の西のはずれに位置する蘭島海岸といえば、なんといっても蘭島海水浴場ですよね。小樽市民にはおなじみです。
現在も海水浴場として人気ですが、かつては、特に昭和40年〜昭和50年代くらいまでは、それは大変な混雑ぶりで、車が普及するまでは蘭島駅から海水浴場まで長い列ができたとか。その頃は少子化の現在と違い、人口も多く、夏のレジャーも多様化してませんでしたしね。
私もその頃に蘭島海水浴場に行ってるんですが、あまり行列の記憶はないんですよね。ただ、海岸が混雑していた記憶はよくあります。
で、その蘭島海水浴場は歴史も古くて、海岸近くには「北海道海水浴場開設 発祥之地」の碑が建っています。
つまり、蘭島海水浴場は北海道で最初の海水浴場ということ!?
碑文によると、明治35年(1902年)に地元の丸山三郎氏の多大な尽力により蘭島駅が開業となり、翌明治36年(1903年)7月に丸山三郎氏が鉄道・報道関係者多数を浜に招待し、海水浴場の発展のための協力をお願いしたことが、蘭島海水浴場の始まりとされている、とのことです。
丸山三郎氏は地元の水産加工業者で、駅の誘致に尽力したほか、海岸に休憩小屋などを作って海水浴場としたそうです。
ちなみに、明治36年6月に函館と小樽を結ぶ路線の蘭島駅~小樽駅(当時は小樽中央駅)間が部分開通していて、そのすぐ後に海水浴場が開設してるんですね。
蘭島駅は、その前年の明治35年12月に然別駅~蘭島駅間の開通によって開業してます(明治36年開業という記載もあり)。
この「北海道海水浴場開設発祥之地」の碑は、昭和58年(1983年)7月3日、蘭島海水浴場開設80周年を記念して建立されています。
この日は天気は良かったものの、さすがに海岸には人影はありませんでしたが、来月7月になって、海水浴場がオープンすれば、またこの蘭島海水浴場も賑わうでしょうね。
※蘭島海水浴場の令和元年の開設期間は、7月12日(金)〜8月25日(日)を予定しています(※参照:小樽市 :海水浴場オープン情報 令和元年5月22日現在)
※参考
・「小樽散歩案内」(発行:有限会社ウィルダネス)
・「鉄道と歩んだ街 小樽」(発行:有限会社ウィルダネス)
・蘭島海水浴場 - Wikipedia
・蘭島駅 - Wikipedia
【追記】
2023年6月に海水浴場シーズン前の蘭島を少し歩いてきました。北海道海水浴場開設発祥之地の碑は変わらず建っていて、写真を撮ってきたので追記しておきます(追記は2023年9月4日)。
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