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2019年6月10日 (月)

小樽の西の端「蘭島駅」はとても静かな無人の駅

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5月に列車で蘭島に行ってきました。

蘭島駅は、小樽の西の端に位置する駅です。
小樽駅からですと、小樽〜塩谷〜蘭島駅となっていて、その先のお隣は余市駅となります。

ということで、今回は、蘭島駅の様子です。

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無人の蘭島駅の様子

蘭島駅の駅舎は、国道5号線から少し入ったところにポツンとがあります。

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駅舎の改築年はわかりませんが、比較的新しいですね。そして、可愛いです。

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駅舎内には券売機も改札機もありませんが、窓口があります。ただ、人はおらず、閉まってました。

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以前、コメントをもらったのですが、ここは簡易委託駅といって、窓口でご近所の方が乗車券類の発売のみ行なっているそうですが、私は出会ったことがないんですよね。で、分類上はあくまで無人駅になるようです(参考:蘭島駅 - Wikipedia)。

そうそう、ドアは重りがついて手動で開けて自動で閉まる半自動です。

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上りと下りのホームは跨線橋が架かっているんですが、その跨線橋がとにかく渋いです

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木がむき出しの階段です。

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跨線橋は渡る時に、そこからの風景を必ず眺めてしまうんですが、ここ蘭島駅の跨線橋からの眺めはこんな感じです。

まず、こちらが小樽駅方面。
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そして、こちらが余市方面。
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何もありませんが、まっすぐで、いい眺めで、ローカル線という雰囲気がぴったりですね。

横を流れるのは蘭島川です。

蘭島駅でのワンマン列車の乗り降り

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小樽から蘭島は、普通列車で乗車時間18分、片道260円(2019年5月現在)。本数はは1時間に1本あるかないかで、小樽駅からこちらの余市・倶知安方面は単線で、架線がない非電化区間なので、電車ではないんですよね(気動車というのかな)。

(2019年5月現在の運賃表)
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ここを走るのはだいたいワンマン列車で、この場合、塩谷や蘭島の無人駅での乗降時は、進行方向一番前のドアだけが開いて、そこから乗り降りするということで、知らないとちょっと戸惑います。

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例えば、小樽駅から乗車の場合、駅で買った切符は、列車を降りる時に一番前にいる運転士に渡します。で、駅は無人なので改札とかもなく、駅舎を通らなくてもそのへんから出て行けちゃいます。

蘭島駅から乗車する際は、切符は売ってないので(窓口が空いていることがあるのかな!?)、乗車時に車内で整理券を取って、小樽駅下車の場合は改札窓口で整理券とともに清算します。

ちなみに、ホームには、乗降時に開く一番前のドアの位置を示す案内がありました。

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駅舎内には、ワンマン列車の乗り降りについて案内が掲示されてます。

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※ワンマン列車の乗り方・降り方について、こちらに詳しく書いたので、参考まで。
今さら聞けない、無人駅の塩谷駅と蘭島駅で列車を乗り降りするにはどうするの?〜余市・倶知安方面ワンマン列車の乗り方

蘭島駅の歴史について

ここでちょっと蘭島駅の歴史について。

明治36年(1903年)6月、函館を小樽を結ぶ路線の蘭島~小樽(小樽中央駅)間が部分開通しているのですが、その前年の明治35年(1902年)12月に、然別駅~蘭島駅間の開通によって蘭島駅が開業してます(明治36年開業という記述もあり)。

明治37年10月には函館から小樽までの全線が開通しているのですが、その時に一旦、駅名が「忍路」駅になってます(小樽中央駅は高島駅に)。

この時はまだ、すでにあった幌内鉄道(旧手宮線)とこちらは繋がっていなかったのですが、明治38年8月に2つの路線が繋がると(現在の小樽駅と南小樽駅間です)、同年12月に忍路駅が蘭島駅に、高島駅が中央小樽駅に改称されます。 

蘭島といったら海水浴場

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で、蘭島といったら海水浴場ですよね。

明治36年6月に蘭島~小樽(小樽中央駅)間が部分開通してますが、その年には蘭島海水浴場が開業してるんですよね。

海岸沿いには、北海道海水浴場開設発祥之地の碑が建っています。

かつては海水浴客で駅がごった返したという蘭島駅、特に昭和40年〜昭和50年代くらいまでは、それは大変な混雑ぶりで、車が普及するまでは、蘭島駅から海水浴場まで長い列ができたとかで、臨時列車も出ていたようです。

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ちなみに、この日、蘭島駅に行ったわけですが、蘭島駅で乗り降りした時の利用客は私1人で、他には人影は見られず、静かなものでした。

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おわりに

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ということで、実は以前も蘭島駅の記事を書いたことがあったのですが、今回はよりじっくり蘭島駅を紹介してみました。

もうすぐ北海道も海水浴の季節ですが、現在はどのくらいの利用客がいるのでしょうかね。

※小樽市のHP内に海水浴場オープン情報が掲載されています。
小樽市 :海水浴場オープン情報

※参考
・「小樽散歩案内」発行:有限会社ウィルダネス
・「鉄道と歩んだ街 小樽」発行:有限会社ウィルダネス
・「おたる案内人テキストブック」小樽観光大学校運営委員会編
蘭島駅 - Wikipedia

【関連記事】
蘭島海水浴場の海岸近くに建つ「北海道海水浴場開設発祥之地」の碑
※以前の蘭島駅の記事はこちら。
可愛い駅舎の蘭島駅の様子〜かつては海水浴客で大混雑した駅ですね


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小樽の駅」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
蘭島シリーズ、とても懐かしく読ませていただきました。
小学校の頃から大人になるまで、何回訪れたか分かりません。
水泳講習会も行われたし、初めて泳げるようになったのも蘭島でした。
今は無人駅なんですか。
あの跨線橋、当時からの物なんでしょうね。
ぜひとも行ってみたいのですが、小樽は訪ねたい所が目白押しで、とても蘭島まで手が(足が)回らないんですよ。
有難うございました。

投稿: はは | 2019年6月10日 (月) 21時30分

小梅太郎様。蘭島には行った事が無いんですよ。御写真を拝見すると、無人駅が、ポツンと初夏の青空のもとに佇んでいて、絵になりますね。早朝の朝焼け、或いは夕焼けに映えた、蘭島の駅舎なぞ、見てみたいものですね‼駅舎を見るのが好きで、個人的にはJR西日本の、因美線の木造駅舎が大好きです。何度訪れても、日本の原風景のような光景に心が和みます。蘭島も乗降客が少なく、本数も少ないので、廃駅の対象とならなければ良いのですが。

投稿: 多摩HT | 2019年6月10日 (月) 21時48分

ははさん、こんにちは。
蘭島シリーズ、楽しんでもらえたでしょうか!
海水浴といったら、まずあがるのが、蘭島海水浴場ですものね。私もよく行きました!!
蘭島駅は今は無人駅なんですよね。
跨線橋はいつからのものでしょうかね。木の階段を上るとギシギシいって、それがまた何とも趣きあったりして(笑)
確かに、なかなか蘭島まで足を伸ばすのは、時間的にも大変ですよね。
ブログで少しでも懐かしんでもらえたようで、良かったです。


多摩HTさん、こんにちは。
蘭島駅はかつては海水浴客で大混雑でしたが、今は夏はどうでしょうかね。
オフシーズンは、こんな感じですが、確かに、ローカル線の無人駅の佇まいが、なんとも絵になります。
なるほど、朝や夕方の様子も、機会があったら見てみたいですね。
因美線の木造駅舎、知らなかったので、ネットで調べて見ました。いや〜、これは趣あって素敵ですね。訪れてみたいです。
蘭島駅、夏の海水浴シーズンにどのくらいの利用客いるのでしょうかね。

投稿: 小梅太郎 | 2019年6月11日 (火) 10時33分

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